再録ハコボレ落語研究会『世別レ心中』本番の楽屋噺。４月８日

ええ、本日も一稿のご愛読願います。
今日４月８日。『世別レ心中』の初日を終えました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

終演後に舞台上から話す言葉は何言ってるかわからなかったかも知れません。感極まるとはまた違った、衝撃が脳内にございました。

「舞台を作るを生活にしていく」当たり前のように、作る⇨発表する。そして作る。を繰り返していくんだ。そんな実感を得ました。
いままでは、どこか壊れても、全力を投げ切ること。終演後の個人の達成感に重きを置いて居ましたが、そうじゃない。
丁寧に作品を届ける。しかも８ステージなら８ステージ。すべてムラなく届ける。これをプロとして当然にできるようにする。

終演後にその実感が湧いたのでしょう。
劇的なことは無くただ当然に、粛々と開演し、終演する。この感覚。
自分の中に込み上げる、いろんな想い。
生まれ日。演劇10年目。思い入れある劇場。再スタート。
旗揚げ公演以来の「一人芝居」。勝負。東京。変化。
そんなドラマチックに仕立てるならいくらでもありそうな要素。

これらが全て、「舞台上」には関係ない。
それが作品を届けることだ。
純粋に届ける。

今日、私は上に書いた付加価値の要素よりも、
作品を届けることに、フラットでいれた。
これが、終演後に受けた自信への衝撃だった。

消して手を抜いているわけで無く。
作品を届ける以上に何も過剰に装飾しない。

それを知れただけでも、今日は大きな収穫です。

2021年４月８日
『世別レ心中』と共に２５歳になりました。
ここまでこれた巡り合わせと、応援してくれる皆様に心から感謝します。
いままでよりも、芸を磨き舞台を作るを生活にしていきます。
これからも、前田隆成をどうぞご贔屓に。

さあ！明日も公演は続きます！
４月９日は15:00開演と18:00開演の2ステージ！！
上演時間は約７０分。東京都北区王子小劇場にてお待ちしております！
劇場で会いましょう！！

前田隆成