組織規模3倍の急成長スタートアップからハコベルへ。1からのコーポレート機能立ち上げに挑戦中
裁量の大きさと挑戦機会の多さ、スタートアップで働く魅力を体験
——原さんはハコベルが3社目とのことですが、これまでの経歴を教えてください。
レジャー、アミューズメント業界で働きたいと思い、新卒で競馬場の施設管理会社に入社しました。配属されたのはコーポレート部門。小さな会社だったので、入社した翌月から全従業員分の給与計算を担当するなど、バックオフィスの業務を幅広く任せてもらえました。
業務に慣れたタイミングで、1年ほど系列の団体に出向した経験が、最初の転機となりました。今までとは違う環境で、思っていた以上に自分のスキルや働きぶりを評価してもらえました。
出向前は「ずっと今の会社で働き続けるのだろうか」と、漠然と悩むこともありました。ですが、自分のことをより必要としてくれる場所で新たなチャレンジをしてみたいと思い、当時急成長していたITスタートアップに転職を決めました。
——スタートアップへの転職は、あえて今までとは真逆の環境を求めてのことだったのでしょうか?
いえ、そんなことはまったくなくて…むしろ、IT業界もスタートアップも、自分には絶対に合わないだろうと思っていたくらいです(笑)。一番最初の会社も出向先も、紙の稟議書を回してハンコを押してもらうような文化だったので、正直に言うと不安は大きかったですね。
実際に入社後のギャップや驚きもたくさん体験しましたが、いざ働き出してみるとスタートアップの環境に自然と溶け込むことができました。自分のこれまでの経験を活かしつつ、業界や会社のこと、自分の業務の奥深さを日々新たに知っていけること、何よりスピード感にどんどん魅了されていきました。
——2社目では、どのような業務を担当していましたか?
前職と同じく、コーポレートの領域でさまざまな経験をさせてもらいました。とくに印象深いのは、最初の1年間で経験した上場対応と、その後に海外法人の設立準備をリードしたことです。
チーム内には誰も経験者がおらず、まず何からやるべきかを調べ、株主総会の運営方法や法人設立に必要な手続きなどを1から手探りで進めていきました。相当なプレッシャーでしたが、上司から「原さんに任せるよ」と言ってもらえたのはやはり嬉しく、全員で協働しながら実現できたと思います。
——経験が活かせるコーポレート部門の仕事でありながら、新しい業務にもどんどんチャレンジしていったんですね。
そうですね。2社目に在籍していた4年間では、社員数が60名から200名規模へと組織が急速に拡大していくフェーズを経験しました。会社が成長するとともに、IRやコンプライアンスなどバックオフィスの中で未経験の領域へもたくさんの挑戦機会に恵まれたと思います。
特に自分の作成した開示資料や手を動かしたIR資料に対し株主や投資家の方々から反応をいただく場面もあり、自身の仕事が会社のものとして発信されることの重みも日々感じていました。
一方で、バックオフィスにとっては社員もお客様です。社内のメンバーが増えるにつれて、それぞれのバックグラウンドや抱える事情も多様化します。一人ひとりに寄り添いつつ、会社として守るべき法令や労務管理への対応をどのように整えていくか、バランス感覚が問われました。
どんな業務でも、裁量の大きさや何もないところから仕組みを構築していく面白さを感じられるのは、急成長するスタートアップの環境ならでは。この経験が、自分を大きく成長させてくれたと思います。
他にはない環境で、1から組織立ち上げができる点に惹かれ、入社を決めた
——会社の急成長と共にさまざまな経験を積んできた原さんですが、転職を考えるようになったきっかけがあったのでしょうか。
幅広くコーポレート業務に携わり、さまざまな企業のフェーズも経験してきたなかで、「いつかコーポレート部門の立ち上げに1から携わりたい」という思いをずっと持っていました。とは言っても、具体的な時期を考えていたわけではありません。
そこで、まずはちょっとした情報収集のつもりで転職エージェントに登録してみることにしました。縁があって、スカウトをもらえたのがハコベルでした。
——当時、ハコベルに対してどんな印象を抱きましたか?
ラクスルの一事業として運営されているサービスという認識は持っていたのですが、2022年8月にセイノーホールディングスと共同でジョイントベンチャーとして誕生したことを、恥ずかしながらそのタイミングで初めて知りました。
さらにカジュアル面談で「コーポレート部門をこれから立ち上げる予定」と聞き、一気に惹かれました。すでに事業として一定の支持を得ながら、ジョイントベンチャーとしてラクスルとセイノーの両方のいいところを取り入れつつ新たな形でスタートを切っている。他ではなかなか体験できない環境に飛び込めるのではないかと、とても魅力に感じました。
——最終的な入社の決め手は何でしたか?
これまで積み重ねてきたキャリアと、ハコベルという会社で貢献できそうなことが、ぴったりと重なる感覚を持てたのが決め手となりました。
組織として成熟したコーポレート部門では、人事や労務、経理など特定の業務に精通したスペシャリスト人材が必要とされる場面が多いと思います。ですが、コーポレート機能を立ち上げるフェーズにおいては、限られた人数であらゆる業務に柔軟かつ幅広く対応していくことが重要と考えています。
自分の強みは、総務、商事法務からコンプライアンス、経理まで、そのとき会社に必要な業務を幅広く担当してきたこと。そういった経験を活かせると考えました。
また、選考中に話をした代表の狭間や執行役員たちから「物流業界をさらに良くしていきたい」というチャレンジ精神や熱意を感じたことも大きかったです。事業を知れば知るほどぜひ一緒に挑戦したいという思いが強まりました。
社員に「この会社に入ってよかった」と思ってもらえる、どこにも負けない組織を作りたい
——現在の担当業務について教えてください。
コーポレート部門の立ち上げメンバーとして、総務・労務業務をはじめとしたバックオフィスの内製化に取り組んでおり、入社からの半年間で総務労務部門の基本的な部分はハコベル内で運用できるようになりました。ただ、まだまだ課題はありますので、会社としての基盤を作っていくことは今後も変わりません。
また、現在の社内制度はラクスルのものを踏襲しているものも多いですが、今後はハコベルという会社に合わせた制度の企画や運用などもしていきたいと考えています。
——原さんが感じる、ハコベルで働く魅力とはどんなものでしょうか?
文字通り、1からコーポレート機能を構築していくにあたって、やれることが本当にたくさんある状態です。そんな裁量の大きさや、いい意味でのカオスさがやりがいにつながっていますね。「こんなことも任せてもらえるのか」と、日々楽しみながら仕事しています。
また、先ほども触れましたが、ハコベルはジョイントベンチャーという形で事業を運営しています。パートナーであるセイノーホールディングスとは、企業文化や業務の進め方など異なる部分もありますが、「物流の次を発明する」というミッションへの思いは同じ。お互いを尊重しながら、新しい価値を生み出していく面白さも感じています。
私は業界未経験でしたが、ハコベルに入社して改めて実感したのは、物流は国のインフラを担っているということ。必要としている人に必要な物をすぐに届けられる物流網が整っているのは、当たり前のように思えますが本当にすごいことだと思います。
しかし今、ドライバーさんの高齢化や人材不足、業務の属人化など、業界全体が深刻な課題に直面しています。テクノロジーの力で物流業界を支えるハコベルの事業はとても社会的意義が高いと感じていますし、社内のメンバー全員がこのミッションに視座高く向き合っていて常に刺激をもらえます。こういった環境で働けるのは大きな魅力です。
——今後の展望を聞かせてください。
どこにも負けないコーポレート組織を作りたいと思っています。ハコベルの事業がさらに成長して社会に貢献することはもちろんですが、ハコベルで働く人たちに「この会社に入ってよかった」と思ってもらいたい。そんな組織づくりが、今の自分にとって最大のチャレンジですね。
ハコベルは今、まさに第二創業期。事業と組織がどんどん拡大していく面白いフェーズを迎えています。会社の仕組みや業務フローなどもより良いやり方をまだまだ模索している中、これから新たに加わってくれる仲間と共に成長を楽しんでいきたいと思います。
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