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《園庭整備》プロペラみたいなモミジの種

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。園庭整備のお仕事について書くタイミングが無くて、今日は久しぶりに園庭整備のお話です。

園庭整備のお仕事

私は、ガーデンのお仕事の一つに、各地の幼稚園やこども園の園庭に樹を植えたり、遊ぶ場所を整えるお手伝いをしたり。しています。
こどもたちの成長と、園庭の進化を見ながらののんびりしたお仕事で、学ぶことの多い大好きな現場の一つです。

少しづつそのお仕事を通して学んだこと、また感じたこと、参考になりそうなことをマガジンにまとめています。
ご興味のある方は、マガジンを覗いてみてください。

園庭のモミジから学ぶこと

いくつかの園庭に植えたのは「ヤマモミジ」です。
日本の野山でも、公園でも、個人のお庭でも比較的よく見られる決して珍しくはない樹ですね。しかし紅葉(こうよう)が美しい、と言う以外に、この樹はたくさんのことを教えてくれるのです。

↓モミジの復習は、以前書いたこちらの記事でどうぞ!


新しい葉っぱは可愛い

冬の間準備していた葉が、少しづつ少しづつ芽吹き始めると、春を感じます。ヤマモミジの新葉っぱは若々しい黄緑色です。
最初に出てくる葉っぱは、新生児の赤ちゃんほどの大きさで、それが春に進むにつれて3歳児くらいの掌の大きさになります。

モミジも花が咲く

モミジにも花が咲くのだ。と言うことを、実際に初めて花を見て知った保育者の先生が、そのモミジの花の蕾は、飾りのように赤く、花が完全に開いた後にも先の方が少しだけ赤いのを見つけて、とても感動していたのを今でも鮮明に覚えています。その感動をそのままに、子どもたちに伝えていたことも。

子どもたちと一緒に、モミジの花の観察をします。

木陰の下は涼しい

子どもたちは、自然と涼しい場所へ集まります。
もちろんモミジの木陰は大人気。
それは、化学的にも立証されていて、炎天下の中で直射日光に当たるより木陰の方が体感温度が7度ほど違う。という結果も出ているほど。
外遊び(例えば砂遊びやおままごと)などをしていて夢中になっていると、暑さに気付かない子もいますが、「夢中で遊ぶ場所」を意図的に木陰にすることも私たちにできるテクニックの一つです。

秋ーモミジの種はプロペラ型

モミジの種が不思議な形をしていると言うのは、子どもたちにとっては興味の対象になります。タンポポの綿毛が風に乗って飛んでいくのと同じような原理で、モミジの種がくるくると風に乗って吹かれた先に着地するのを見ているだけでもとても楽しいものです。
走り回る、ボールで遊ぶ。などワイワイするだけが「園庭の遊び」ではありません。蟻の観察をしたり、小さな小さな河を作って水の流れを見てみたり、そういうジーッと観察する機会もあります。


落葉樹の葉っぱで土を育てる

落葉樹の楽しさは、四季の移ろいを楽しめるところです。
園庭の中心や、園舎の中から、いつも見えるような場所が季節ごとに変わる方が楽しいと思いませんか。
勿論その計画の中で、夏場の園舎内に日影を取り込むこと。逆に冬場には園舎内が比較的明るく感じること。などを加味すると、園庭だけではなく園舎内と園庭に植わっている樹木との関わりも見えてきますね。

落葉樹は葉を散らす時期があるので、それをネガティブに捉える方もいらっしゃいますが、園庭であれば、その落葉樹の葉が園庭の土を育てていくことにもつながります。
育っていく過程で、土の中には新しい生き物が住み着いたり。
その生き物を狙って、がやってきたり。
そんな新しい変化がもたらされたりもするのです。

まとめー台風一過から園庭整備

昨晩、九州沖を通り過ぎていった台風11号は、私の住んでいる街では深夜に眠れないほどの暴風と雷と、時々火がついたように降り頻る雨をもたらしました。
何度か停電をしたり復旧したりを繰り返し、とても知らんぷりして眠ることなどできないほどでした。
それで今日は少し寝不足の1日です。

皆さんのお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。

台風が通り過ぎたら。と言うお約束で明日は園庭に伺う予定です。
暑い晴天の1日になりそうです。さ、今度はどんな新しい発見や学びがあるでしょうか。とても楽しみです。

さて、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。



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