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秋の庭からー梨の栽培の歴史は弥生時代から!?

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。実りの秋。チラホラとスーパーでは「梨」を見るようになりました。
そして、私のお散歩コースのお宅の庭先にも梨が実っています。そんな梨について書いてみたいとずっと思っていたのには理由があります。
今日は、梨のお話です。

梨(ナシ)とは

梨(ナシ) バラ科ナシ属
落葉高木 原産国.中国

梨は大きく分けて「和梨」「西洋梨」「中国梨」の3つに分類されます。私たちが食用にしており、一般的に「梨」と呼んでいるものはこの3つの分類の中の「和梨」に当たります。

その、和梨の中では江戸時代以降さまざまな品種が誕生しており、梨ファンの方達はこだわってその品種を選び食している。なんて方もいらっしゃいます。
因みに、「二十世紀なし」や「長十郎」と言う有名な品種が誕生したのは明治時代です。

日本の梨の栽培歴史は弥生時代

梨について書こうと持ったのには理由があって、梨は中国原産ですが、日本では「弥生時代」には梨を食べていたのではないか。と言われているからです。

その根拠として、弥生時代の人々は食事をしていたであろう跡から梨の種子がたくさん発掘されていること。そしてもう一つ、その梨の樹の分布はあくまでも人々が暮らしていた地域に限定されている。と言うところ。
梨は、弥生時代に中国大陸から持ち込まれ、『栽培』されていた。と言う仮説がたつのです。
稲作文化と同時に、梨の栽培も日本にもたらされたのではないか。とも言われています。なんだか説得力ありますね。

以前書いたイチジクも日本での栽培は江戸時代後半からですが、世界的に見ると歴史のある果物だとご紹介しました。

梨は日本の飢餓を救った!?

日本書紀(702年)』では、凶作に備えて梨の栽培を奨励した。と言う記録も残っていて、その際には梨と一緒に『クワ・クリ・カブ・カラムシ(繊維利用)』も栽培を奨励されたと記録されています。

どれだけ緑の豊かな日本であっても、自生している植物の実を摂って食べるのではなく、食用に栽培する。と言う技術があったんですね。機械も薬剤もない時代にどうやって開墾し、苗を増やし、病害虫と戦ってきたのだろうと思うと、その逞しさに脱帽します。

梨は自然交配しないと言われているので、一つ一つ人の手で受粉をしていると聞きました。とても大変な作業ですよね。
詳しいことが、JA全農とっとりHPに載ってるのでご興味ある方は覗いてみてくださいね。

庭で梨を育てる

梨を庭で育てる場合は、日当たりの良さと土が肥沃であることが重要になります。
また、収穫を目的として育てる場合には、厳密に言えば棚仕立てにする必要がありますが、そのまま一本立ちの樹の状態でも良いと思います。

ホームセンターでも苗木が販売しているのを見かけることがあります。
暖かい地域では、りんごを育てるよりも樹木の暑さへの耐性はあると思います。

先ほども書きましたが、収穫をする為には受粉のお手伝いをしてあげる必要があります。花の季節は桜の時期のすぐ後。白い花が一斉に咲くのがとても美しい光景です。
しかし、梨は非常に病害虫の多い樹木だと言う印象があります。
夏には、風通しを良くする為にも、また実を充実させる為にも必ず剪定をした方が良いでしょう。

まとめー梨を食べる秋の夜

シャリシャリとした食感の梨が好きです。
さほど品種にこだわりはありませんが、私は硬めでさっぱりした甘さの梨が好きです。毎年実家に片手では持ちきれない大きさの「あたご梨」が届きます。
この梨を見かけると、いよいよ秋も終わりだな。と思うのです。

どんな梨があるのかな。って思って調べていたら便利なチャートを発見しました。お好みの梨の品種が見つかるかもしれませんよ。

そうそう、その梨を夜、シンとした部屋で食べながら過ごすのが好きです。家の外へ出ると空気が乾いて、星が綺麗。虫の音も聞こえます。
秋の夜長の楽しみですね。

とは言えですよ、いよいよ台風11号が九州へ接近してきます。今夜から明日の明け方まではちょっと要注意。
既に被害の出ている地域も、お怪我をされた方もいらっしゃると今朝のニュースでもチラッと見かけました。
皆様も、どうぞお気をつけてお過ごしください。

では、今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。



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