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樹になる気になる実のなる樹ー山の日に『イチジク』のお話

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。いよいよお盆休みがスタートした方も多いのでは無いでしょうか。
さてさて、近くの道の駅ではイチジクが出回り始めました。今日はイチジクのお話です。散歩道のイチジクも少しづつ色づき始めています。

散歩道のイチジク(10日ほど前の画像)

イチジクとは

イチジク クワ科 イチジク属
落葉小高木 原産地.アラビア南部、南西アジア

イチジクは昔、祖母が大好きだったのでなんとなく日本で古くから採れる植物だと思ってましたが、日本に入ってきたのは江戸時代に入ってからのようで、本格的な栽培が始まったのは大正時代に入ってからのようです。

庭植えでも楽しめる果樹で、栽培も比較的安易です。
ただし、暖かい地域が得意で、関東以北では地植えでの栽培は寒さへの対策が必要です。また、樹形がどうしても乱れやすいこと、カミキリムシの被害を受けやすいので植えっぱなしでも時々様子を見てあげてくださいね。

イチジクってこんな感じでなっています。


イチジクは興味深い逸話の多い果樹

日本では江戸時代にやってきたと書きましたが、世界で見てみると、紀元前から育てられていたとされるお話がいくつも残っています。

エジプトのピラミッドには壁画にイチジクの実が描かれているそうです。それは人間が食べていたのではなく、ガチョウに餌として乾燥イチジクを食べさせて肝臓を肥大させ、良質なフォアグラを人間が食べていた。ということのようです。

また、聖書に登場する「アダムとイブ」が食べたのは、実はリンゴではなくてイチジクだったのではないか?という説もあるとか。
他にも、イエスキリストの最後の1週間に、イチジクの木を使った教えを残したというお話もあります。

世界最古の果樹だとか?

世界最古の果樹だという話は、私は名古屋でガーデンプランナーをしていた頃、さまざまな樹木の育種をされている愛知県の生産者さんに教えていただきました。

今日のようによく晴れてとても蒸し暑い日に、その生産者さんの農場を訪ねると、木のかごにたくさんのイチジクを摂ってこられた後で、まだホカホカと太陽に熱せられたイチジクを食べながら教えてくださったのです。

それは、「野山に生えていた。」という話ではなくて、きちんと「食用として栽培された果樹」としての最古がイチジクだった。というお話でとても興味深く聞かせていただきました。

もちろん、現代の品種に比べて大きさも甘さも劣っていたのではないか。とは思うのですが、甘味の少ない時代の貴重なデザートだったのでしょうね。

調べてみると世界最古の果樹としてだけではなく、小麦よりもずっと前から栽培されていた最古の作物だったのではないか?という発表もされていますね。

無花果はこの季節に摂りたい実

イチジクは漢字で書くと『無花果』と書きます。
花が咲かずに実をつけるという意味に取れますが、目立たずとも花は咲きます。実の大きさに比べて本当に小さい花なので、植物って本当に不思議だな。と思うのです。
大きな花が咲けば、その分大きな実がなる。という訳では無いのですね。

イチジクの実は「不老長寿の実」と呼ばれ、ミネラルも多く含みます。
この暑い時期にはもってこいの果物のようです。
イチジクを使ったスイーツもこの時期からさまざまな洋菓子店などで見かけるのだと思うと、ちょっとワクワクします。

まとめー今日は山の日

今日は「山の日」です。と朝のニュースでも紹介されていました。
山の日は、あまり耳慣れない祝日ですがそれもそのはず2016年に施行されました。そして、昨年はオリンピックの影響で11日ではなく8日に移動したということを記憶されている方も多いのでは無いでしょうか。

ともあれ、このお盆スタートのちょっと前に祝日があることで、お盆休みが少し長めに取れている方も多いかと思います。
お盆休みの予定は皆様お決まりでしょうか。

私はと言いますと、実は仕事の打ち合わせの予定がいくつか入っておりまして、通常通りお仕事の予定です。夏の暑い時期のお打ち合わせは、秋冬のお庭づくりの段取りをスムーズに進めることができるので、ありがたいのです。

暑さでバテそうになったら、イチジクを摂って食べようと思います(笑)
皆様も、せっかくですので旬の果物を楽しんでみられてください。

さて、今日はここまで。
これからもう一仕事しようと思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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