見出し画像

冬が明けるひとりごとー雞始乳(にわとり はじめてとやにつく)

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。七十二候は「雞始乳
にわとり はじめてとやにつく」七十二候最後の候です。
今日は独り言のようなお話です。

今でこそ、年中手に入る鶏卵ですが、自然のニワトリは冬場はほとんど卵を産まないそうです。昔の人は、ニワトリの産卵すらも季節の移り変わりの一つとして受け止めていたことに、ちょっとほっこりいたしました。

冬が明ける

何となく、冬の終わりをイメージしたら、私の中では「冬が明ける」となりました。しかしどうやらそんな日本語は無いようです。

それでも私は、この季節になると、冬の寒さの中に時々感じる春の陽射しに、うっかり花の蕾が膨らんだりしていく様子を見ていると、春は一歩一歩近づいていることを実感します。
それらを見ていると、とても明るい気持ちになるんですよね。
そして、徐々に徐々に夜が明けるように、冬が明けて春になるようなそんなイメージです(笑)

冬の終わりの頃を「冬が明ける」以外の表現で調べてみたら、意外にもたくさんありました。

寒明け(かんあけ)

見た目は、この言葉が一番近いかな。と思いました。しかし、辞書での説明はあくまでも「大寒」が終わり「立春」に入るという意味合いが強いようでしっくりきません。
そこで、もう少し調べてみるととても素敵な言葉に出会いました。

寒(小寒から節分まで)が明けて立春を迎えること。冬の寒さが終わる安堵感がこもる
夏井いつきのことばde俳句クラブ

俳句でも使われる、季語の一つにもなっているようです。

冬尽く(ふゆつく)

この言葉に出会ったのは、多分高校生の頃。飯田蛇笏という明治生まれの俳人の句に出てきた季語が「冬尽くる」でした。

雲は鳴かず大オホーツクの冬尽くる  飯田蛇笏

オホーツク海といえば、日本列島の北の海。鹿児島生まれの私には想像もつかないような寒さなのでしょう。冬のオホーツク海は流氷に覆われます。(テレビでしか見たことありませんが。)
その、寒い寒い冬が尽きるのです。それはきっと、のんきに「冬が明けるわ」と言うてる南国育ちの私たちとは全く違った、厳しい冬の終わりを伝えてくれているようです。

オホーツクの観光のHPに、芝桜の見頃の時期が書いてありました。5月上旬~6月上旬の1か月と書いてあります。
一般的な芝桜の時期は、その土地によって多少違いますが4月上旬から5月上旬頃なので、1か月季節が違うとなると本当に待ちわびた、そして短い春なのでしょうか。

芝桜(シバザクラ) ハナシノブ科 フロックス属
常緑性多年草 

オホーツクの観光・アクセスに関するHP👇流氷の海は圧巻です。

窮陰(きゅういん)

旧暦の12月の末がまさにこの、1月末の頃になります。旧暦の12月末を別の名で窮陰(きゅういん)と言いますが、まず現代では伝わらないでしょうね。

春はいったいいつからなんだろう

暦の上での春といえば「立春」もう間もなくです。
しかし、まだ雪が降る地域もあるでしょう。春のイメージとして多くの方は「桜」や「チューリップ」などの花を思い描くかもしれませんね。
そうなると、春はまだまだ先だと思うかもしれません。

もしかしたら、切り花の業界ではもう春のお花が出回っているので、お花やさんは春を感じているかもしれません。造園屋さんは、今梅の花に出逢っています。いよいよ春だな。と感じていらっしゃると思います。

春は、私はいつも勝手に「はい、春!今日から春です!!」と、春来た宣言を秘かにしています(笑)皆さんも、勝手に春です宣言してみてはいかがでしょうか!?(因みに、梅雨明け宣言も気象庁とは関係なく私が感じるままにしています。)
何だかちょっと、楽しい気持ちになりますよ。
それと皆さんは、冬の終わりをどのような言葉で表現しますか?

さて、なんとも、取り止めのないお話でした。今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。


よろしければサポートをお願いします!創作活動の資金にしたいと思います!!