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人々の暮らしと樹木の関係ー万能の樹『センダン』の役割
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
以前書いた桐の花が終わると直ぐに、センダンの花が咲き始めます。
センダンの木とは
センダン センダン科 センダン属
落葉高木 原産国、ヒマラヤ山麓
センダンは、寒い地域で生まれたのにも関わらず、順応性の高い樹のようで、今全世界の温帯〜熱帯の地域で見られるようです。
日本でも、沖縄県から本州で広く分布しています。
さてさて、センダンの木と聞いて、名前は聞いたことあるよ。と言う方はかなり多いように思うのですが、どう言ったきっかけでみなさんはセンダンの木を知りましたか?
センダンの木は、公園や学校の校庭、街路樹として植っていることも多い樹です。
雰囲気は、榎(エノキ)と良く似ていますので、落葉してしまうと、どちらがどちらか分からなくなってしまうこともあります。
しかし、センダンの樹と見分けるなら今。
センダンの樹の花は、今、鹿児島ではとても綺麗な淡い紫色の小花を咲かせていますから。
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↓エノキのお話はこちら。
因みにエノキの花は、芽吹きと同時期に淡い黄色っぽい小さな花を咲かせます。
花の時期に、見分けるのがやはり手っ取り早そうです。
センダンの木の役割
センダンの木には、昔からさまざまな役割があり、昔から私たちの生活には身近な存在でした。
【センダンの木の役割】
・木材ー家具、建具、建築材料、
下駄、彫刻仏像(幹)数珠玉(果実)
・薬ー外用薬(果実)虫下し(樹皮)
・防虫剤ー葉
木材としての利用がされていますが、センダンは成長の早い樹なため、成長の早い日本の樹木の特徴として、『柔らかい』と言う難点があります。
しかし、柔らかさは加工のしやすさも特徴として併せ持っているため、家具などの利用が多いのでしょう。
↓木材図鑑は、とても面白い図鑑です。センダンの木材としての特徴がありますので良かったら覗いてみてくださいね。
センダンの花は楝色の花
センダンの花の色は、日本の伝統色として、楝色(おうちいろ)として伝わっています。
そうそう、まさにセンダンの花の色はこんな色。
さて、楝(おうち)と名がついているのはなぜなのでしょう。
楝(おうち)は、本来のセンダンの名前です。
枕草子では、楝(おうち)の花として、センダンの花が表記されています。
そして、清少納言は紫色の花が好きだったようです。好きな花の中に、楝(おうち)の花と共に、藤、桐の花もあげられています。
まとめー遠まりして
なんとなく、最近バタバタとしていたら、センダンの花はもう満開を過ぎてしまいました。
しかし、新緑の中に、ひときわ背が高い樹が枝全体に淡い淡い紫色の小花を咲かせているのを見るたびに、このことを書かねばと思っていたのです。
そこで、今日は遠回りしてセンダンの花を撮影してきたので、このnoteを書くことができました。
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左奥に見えるガードレールの道が私の通勤路。
そのまま、その道をまっすぐ進まずにこの場所へ立ち寄りました。
山々に、この淡い紫色が見えるたびに、今日こそは、今日こそは!と思いつつ何本ものセンダンの樹を通過していたのです。
至る所に見られるセンダンのうち、山奥や人が入れそうにない場所に見えるものは、鳥が実を食べて糞をしたものが、発芽して成長したのでしょうか。
今日のセンダンの樹は、人が植えたものです。
管理こそされていなくて、幹には蔦がたくさん巻き付いていますが、この伸び伸びと枝を伸ばす感じが、なんともセンダンらしいなぁ。と気持ちよくセンダンにご挨拶。
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満開を過ぎて、花はだいぶ白っぽくなっていますが、花の時期に間に合ってよかった。
これから雨が降り続いて、梅雨ですよ。と言われる頃には、この花も全て散って、秋にはたくさんの黄色っぽい色の可愛い実をつけます。
庭のことを書きたいのに、気になる野山のことを書いてしまうのは、自然の、自然な美しさにやはり惹かれるから。
ルールや手法などない、そのままの世界は、とても自由で、植物自身の強さや逞しさが試されている空間です。
自然の自然なまま。コレに敵うものはないな。と思います。
さ、今日も長くなりました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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