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植物が語りかけてくる。と言うのはホントの話

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。新年度が始まったと同時に、春の花も賑やかに咲き始め、その春爛漫の陽気と共にとても嬉しいお客様が来られていて、ウキウキと過ごしておりました。

この花の名前は何?

面白いもので、様々な方と交流していると「この花は何という名前ですか?」と聞かれることが頻繁にあります。

「よくそんなに名前を覚えていられるわね。」とも言われるのですが、私、記憶力はさほど良いわけではありません。

とにかく何事にもあまり執着がないもので、実際のところその植物が何と言う名前なのかは、すごく重要なこととは思っていなかったりします(笑)
しかし、『名前を知ることはお互いを知る第一歩。』自己紹介の時にも一応簡単に名前を名乗るでしょ。

だから、その植物との距離がちょっと近くなるためには、「名を知る」と言うのははじめの一歩として、大切なことなのかな。と思っています。

菊のように咲く桃ー菊桃

遠方らのお客様が、我が家へ向かってくる道中に見つけたお花の写真を見せてくださいました。

「このお花、見たことありますか?なんて言う名前の花なんでしょう?」

菊の様な咲き方が特徴。


この花は、菊桃。

菊桃(キクモモ)バラ科 サクラ属
落葉高木 花モモの仲間 原産国:中国

では私は、この菊桃を名前として覚えていたかというと、そうでもなくて、「菊のように咲くだな。」と写真を見て思ったわけです。

それで一応、「菊咲き 桃」とGoogle先生で検索して正式な名前を知りました。

実際に、花の咲き方のひとつに『菊咲き』と言う表現があります。品種改良で生まれた咲き方ではないかと思います。

桜と同じ時期に、このように満開に咲く珍しい花の形の濃い紫の桃の花。桜はどうしても大きくなりますが、桃の花は桜に比べると成長が遅いので、この菊桃はおすすめですね。

小さな八重咲きの極小の桃ー庭桜

お客様とご一緒に、植木市に行ってみつけたのは、もっとコンパクトに咲く可愛らしい庭桃のような雰囲気の八重咲きの花でした。

見てみてサイズ感わかります?
可愛いでしょ。

この花は、庭桜。

庭桜(ニワザクラ)バラ科 サクラ属
落葉低木 原産国:中国

この花は、名前こそ桜と付きますが、桜と言うよりも、梅や桃の方が品種としては近いように感じます。実際に、林生梅やユスラウメ、庭モモに似た雰囲気です。

そこで私は、この花を見かけた時に「桃(庭桃)」と近しい品種だと理解したのです。そう、なんといっても花柄の長さが、梅や桃に近いですもの。

あなたのお名前は?

植物の名前をたくさん知っている方は、世の中には大勢いらっしゃいます。

そんな、植物の名前をたくさん知っている「歩く植物図鑑」のような方でも、日本の野草が得意よ。とか、ハーブが得意よ。とか、切花系が得意よ。といった感じで、植物図鑑にも様々なジャンルがあるように、それぞれ得意なジャンルがあるように思います。

お庭の世界に入った最初の頃は、どうにか少しでもたくさんの植物の名前を覚えようと必死になっていましたが、「覚えよう!忘れないようにしなきゃ!」といったような気持ちは今はありません。

今は、「あなたのお名前は?」と聞けばその植物がヒントをくれるのですから。

植物の様子から汲み取ると言うこと

野にある植物には、もちろん名札もついていませんし、丁寧なキャプションももちろんついていません。名札がついていない植物の方が多いですね。
そこで重要になってくるのは、その植物がどのような様子なのか、状況を汲み取る必要があります。

例えば、、、

は、どんな風に咲いていますか?
あなたが知っている植物と花の形が似ているなあ。と思う植物はありませんか?

葉っぱの形
は、どうですか?
分厚いですか?ギザギザしていますか?濃い緑ですか?薄い緑や黄色、紫色ではありませんか?

背の高さは、どうですか?
いつも地面に這いつくばって生えていますか?膝の高さほどに成長しますか?もっともっとずーっと大きくなりますか?

お隣に咲いているお花はどんなお花ですか?
この季節に咲く花なら、●●の仲間かしら?とか、このお花の隣で咲いていると言うことは、仲良しなのかな?とか。

そうやってよく観察して、どんな場所にどんな様子で生育しているのかを見ることで、「私の名前は▲▲よ。」とその植物が自己紹介をしてくれるのです。

その子と仲良くなりたいなら

実際に、本当にその植物と仲良くなろうと思ったら、名前だけではなくその特徴や育て方を知ることの方がずっと重要だったりします。

人間関係だってそう。名前はあくまでもとっかかりであって、本当に仲良くなれるかどうかの重要な部分はその子の中身・本質ですよね。

そうそう私は、たくさんの種類の植物の名前を知ってることを自慢する人よりね、もしも名前をすぐに忘れちゃったとしても、たくさんの種類の植物に興味を持って、語りかける人の方が信頼できるし好きだな。と思うのです。

知らない植物は、知らない。だけど、興味を持って調べてみる。そして、「私はあなたのこう言うところが好きよ。」と言えるお友達が、私の周りにたくさんいることが幸せで、たくさんのことを教えてもらっています。

そうそう、一人で調べるよりたくさんの人とシェアする方が、より深くインプットすることもできるんですよね!

まとめー私の日曜日

新年度が始まって、ゆったりとした日曜日の午前中。
自宅前の桜はいよいよ散ろうとしています。桜は花を散らすと一気に葉を茂らせます。桜の木の足元は夏の間中日陰ができるのです。

そんなの当たり前のことなのですが、その桜の足元の日陰の部分が大好きな植物、そして、そんな暗い場所では生きていけない。と言う植物がいます。そこに注目してお散歩してみるのも楽しいですよ。

さて、今日はここまで。最後まで読んでくださりありがとうございました。
皆様良い日曜日をお過ごしください。

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