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【園庭整備】樹が畑からやって来て植わる瞬間から楽しんでもらいたい!

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。園庭整備のお話、少し間が空いてしまいましたが、「こどもの成長」「こどものあそび」「こどもの学び」については、皆さんの関心が高い話題のようですね。

私は保育の現場で働いてきた保育の専門ではありませんが、造園に携わる立場から、これからも園庭での私のお仕事を書いていこうと思います。

園庭に植わる樹はどこからくるの!?

園庭に植わる樹は、樹木の生産現場や、山から掘られてやってきます。
私は、恵まれた環境で生産者さんが近いので、生産現場を見てもらうことにしています。

畑から掘りあげられるよ

掘りあげる時は、樹の根っこの周りをユンボで掘り進め根鉢を作ります。
掘りあげた根っこは、麻布できれいに巻かれることで、土が落ちることを防ぐことができ、根を守ることにもつながります。

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キレイに根巻きされたイチョウの木は、いよいよユニック車やダンプ等に積まれて、園庭へ向かいます。

畑からいざ園庭へ!!

なかなか見れないこの光景!!
面白いでしょ。空飛ぶイチョウの樹。


何だかワクワクしませんか?
畑から、いよいよトラックに積み込まれて園庭へ向かう姿です。育った場所からの旅立ちですね。

園庭では子供たちが待っています

子供たちは、とても楽しみに樹が来るのを待っています。私が子供たちに見て欲しい、触ってほしいものが2つあります。

根っこ

は、新しくふかふかの土を準備します。
今までの園庭の砂の混じったザラザラした手触りの土から、ふかふかの土を触ってみて、樹の生きていく環境を感じて欲しいな。と思います。


は、園庭に植わってしまうと見えなくなってしまいます。
この見えない根っこの部分があるから、樹が生きているのだということを感じて欲しいな。と思うのです。

実際に触れ合える時間を作ることで、子供たちの中の誰か心の中に、幼いころの記憶として残っていたら嬉しいです。

樹が植わるころまでには、先生方にも少し園庭に植わる樹の事をお勉強してもらったりします。
機械的な遊具ではなく生き物が新たに園庭にやって来たのですから、興味をもって樹木のある暮らしを楽しんで欲しいと思っています。

その中でも、この旅の様子を記録としてお伝えするようにしています。

新たな場所に植わって1年

樹が植わって1年ほどは、なかなか油断できません。
どれだけ良い土に注意して植えても、新しい場所が、樹にとって本当に居心地の良い場所なのか、それは樹にしかわからないからです。

突然葉を落としてしまったり、病気が発生したりすることもありますし、そこへ来て全く根を出そうとしない樹もあります。

以前読んだ本に、ブナの樹が、実をつけるかどうかを判断する基準には、その場所を子孫を残す場所と判断した場合に、実をつける。という内容が書かれていました。

そうですね、植物の最大最終の役目は、(それ以外の生き物もそうですが)種を残すために生きているのです。樹木は一度根を生やすと、そのままそこで生きていくことになり、自ら歩いて移動することはできません。
それであれば、できるだけ条件の良い場所で子孫を残していきたいですもんね。

まとめ

樹木がやってくることで、どんな遊びができるの?どんな樹木を植えたの?そんな事もまたご紹介していけたら良いなと思っています。

広大で、そして静かに木々が並ぶ畑から、旅をしてやってきた大きな樹が、新たな場所で子供たちの元気に遊ぶ姿に寄り添っている姿は、とても感動的です。

一連の流れを見ていると、樹は喜んでいるのかな?なんて思って、ちょっと嬉しくなったりするものですよ。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

ーーー園庭整備マガジンにまとめております(^▽^)/


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