煙に巻く
心臓の音に耳を傾けながら
輪っかになる白い煙を見ていた
今日を生き切ったのはたまたま
そんなことを思う日もある
嘘の感情を貼り付けたまま
一点に留まり光も求めない
不確かなまま気配を感じ続け
ただ静かに目覚めを待つ
--100文字の世界--
心臓の音が聞こえる
輪を成す煙見て
陽は落ち伏せたら
よもや黒い朝へ
二度目待つ揺れぬ火
しんぞうのねがきこえる
わをなすけむりみて
ひはおちふせたら
よもやくろいあさへ
にどめまつゆれぬほ
--アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)--
「100文字の世界」と「アナグラム詩」同じお題で二つ書けたら楽しそうと思い衝動的にやってみたらやっぱり楽しかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?