種を撒く

やさしい温風を受けながら、ここ数ヶ月のことを考えていた。
毎日なにかしら気づきがあったり、知らなかった感情に戸惑ったり、忘れていた感覚を思い出したりすることが多い時間だった。

とても人間臭くて格好悪い、と以前の自分は思っていて回避していたようなことを恥ずかし気もなく、自信満々にやっていた。
それが当然であるかのように。自分をアップデートできた。

人と関わりを持つことでしか自分を更新していくことはできないのかもしれない。
その関わりも広さよりも深さが大切で、いかに真正面から向き合うか、自分の想いを軽んじることもなく、相手の気持ちを認めて寄り添えるか。伝え方を間違えるとそれはエゴでは?となる可能性は高い。

依存をするわけではなく、自分の考えを押し付けるわけでもなく、ただ気持ちをすくいとる。
そこに何か色をつけて返すことはせずに、せいぜい拭いてあげるくらい。
先入観を排除して、自分なら、という考えを捨て、ただ認める。

内省を繰り返し、見返りを求めずに、ひたすら泥臭いことを何度も何度も頭と心にやってもらう。
まだまだ甘いのはわかっているから、これからもそれは続けていきたい。
自分の影響はたかが知れているかもしれないけど、何かしらの影響を与えてしまうのであれば、良い影響の種をそっと撒いていきたい。

いつかその種が咲かせる花がその人にとって美しいと思ってもらえるなら幸せだろうな。

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