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サイバーセキュリティで働くのに年齢は関係あるか?初心者からベテランまでサイバーセキュリティを語る

海外動画の「Am I too old to get into Cybersecurity?」の日本語翻訳化を行いました。
是非、英語での動画視聴が面倒な際に参照ください!

「サイバーセキュリティ業界に参入する上で年齢は関係あるか?初心者からベテランまでサイバーセキュリティを語る」


1.サイバーセキュリティは常に人材不足


こんにちは、皆さん。今回もニール・ブリッジスさんをゲストにお迎えしています。前回の動画でニールさんと話した内容が大変好評で、たくさんの質問が寄せられました。今日はニールさんに質問をぶつけてみたいと思います。

まず最初に、多くの方から寄せられた質問です。「私は20代、30代、40代、50代ですが、サイバーセキュリティ業界に入るには遅すぎますか?」という質問です。

ニールさんの答えは「いいえ、遅すぎることはありません。」だそうです。現在、サイバーセキュリティ業界では350万人もの人材が不足しています(2021年時点の数字。2022年には470万人もの人材不足)※1。どんな年齢であっても、サイバーセキュリティ業界で成功することは十分可能です。

もちろん、これまでの経験も大切です。例えば、IT業界とは関係のない職種から転職する人も、過去の経験を活かすことができます。サイバーセキュリティ業界は、Ethical Hacking(ホワイトハッカー)だけがすべてではありません。リスクアセスメント(=リスクの査定)セキュリティアーキテクチャ(セキュリティ確保のための設計)リスク管理など、さまざまな分野があります。

サイバーセキュリティ業界に興味がある方は、自分が何を重要視し、どの分野に進みたいかを考えることが大切です。また、キャリアを築くには時間がかかることも覚悟しておく必要があります。経験の浅い若者には若さがありますが、経験豊富な年配者には知恵があります。どちらにも利点とデメリットがあるわけです。


2.転職してサイバーセキュリティを始めることはできるのか?(インポスター症候群)


インポスター症候群(=自分の能力や実績を認められない状態)に悩む人も少なくありません。この問題を克服するためには、自分の考え方を変えることが大切です。例えば、「自分が過去に何をしてきたか」ではなく、「これから何ができるか」に焦点を当てることが大切です。

サイバーセキュリティ業界には、異なるバックグラウンドを持つ人々が集まっています。それぞれの経験や知識が、この業界の成長と発展に大きく寄与しています。年齢や経験に関わらず、サイバーセキュリティ業界に参入することは決して遅すぎるということはありません。実際に、様々な年齢層の人々がサイバーセキュリティの世界に飛び込んで活躍しています。

この業界は、現在も急速に成長しており世界中で何百万もの求人があります。それだけに、サイバーセキュリティ分野に興味を持つ人々には、キャリアチャンスが豊富に存在しています。30代、40代、50代といった年齢層の人々がサイバーセキュリティ業界に進出することは、決して遅すぎるわけではありません。むしろ、それぞれの年代が持つ独自の知識や経験が、業界全体をより強固なものにしています。

たとえば、IT業界以外のキャリアを積んできた人々がサイバーセキュリティに転職する場合、これまでの職歴が役立つことがあります。過去の仕事で培ったリーダーシップチームワーク問題解決能力などは、サイバーセキュリティ業界でも有用なスキルとなります。また、それまでの経験を活かし、新しい視点やアイデアを業界にもたらすことができるでしょう。

サイバーセキュリティ業界は、技術的なスキルだけでなく、組織や人間関係に関する知識も必要とされる場合があります。リスク管理やコンプライアンス、ガバナンスなどの分野では、ビジネスや法律の知識が求められることもあります。そのため、異業種からの転職者は、これらのスキルを持っていることが強みとなることがあります。

また、異業種からの転職者は、自分たちの専門知識を活かして、サイバーセキュリティ業界に独自の価値を提供することができます。例えば、金融業界や医療業界などから転職してきた人々は、それぞれの分野での専門的な知識を活かしてサイバーセキュリティ対策を強化することができます。


3.30代、40代、50代はむしろサイバーセキュリティを始めるべきである


年齢が高くなるにつれて、人々はより多くの経験や知識を蓄積していきます。そのため、年齢を重ねた人々がサイバーセキュリティ業界に参入することは、新たな視点やアプローチをもたらす可能性が高く、業界全体の進化に寄与することが期待されます。また、年齢層が多様化することで、異なる世代間のコミュニケーションや協力が向上し、より効果的なサイバーセキュリティ対策が実現されることがあります。

さらに、高齢者はメンター(=指導者や助言者)としての役割を果たすことができます。若い世代の技術者に対して、自分たちが学んだ知識や経験を共有することで、彼らの成長を助けることができます。このような知識の伝承が、サイバーセキュリティ業界の発展に大きく寄与することがあります。


4.サイバーセキュリティを始める上で、学ぶべきことや認定資格


しかし、サイバーセキュリティ業界に参入するには、一定の技術的なスキルや知識が必要です。そのため、異業種から転職する場合には、自分のスキルセットをアップデートし、新たな知識を習得することが求められます。幸いなことに、インターネット上には無料で利用できるサイバーセキュリティ関連の教材やコースが数多くあります。これらのリソースを活用して、自分のスキルを磨くことができます。

また、資格取得もサイバーセキュリティ業界へのキャリアアップに役立ちます。CompTIA Security+CISSPなどの資格は、業界で広く認められており、それらを取得することで、自分のスキルや知識を証明することができます。


5.SNSやネットワーキングを通した情報収集


最後に、ネットワーキング(=人と繋がること)も重要な要素です。サイバーセキュリティ業界で働く人々と交流することで、自分の知識を拡大し、新たな機会や情報を得ることができます。業界イベントカンファレンスに参加し、SNSオンラインコミュニティでアクティブになることが、ネットワーキングを成功させるための方法です。これらの活動を通じて、自分のスキルや知識をアピールし、同業者や企業とつながることができます。

また、インターンシップボランティア活動に参加することも、業界への参入を促進する手段です。実際のプロジェクトに携わることで、現場での経験を積むことができますし、仕事を通じて得た知識やスキルを後に正社員として活かすことができます。また、インターンシップやボランティア活動は、自分のネットワークを拡大する絶好の機会でもあります。


6.業種や年齢の多様化は、サイバーセキュリティ分野で広まる


最終的に、サイバーセキュリティ業界への参入は、情熱継続的な努力が必要とされます。技術的なスキルや知識はもちろん重要ですが、それだけでは十分ではありません。業界で成功するためには、柔軟性適応力コミュニケーション能力などのソフトスキルも大切です。また、学び続ける姿勢や、常に最新の技術や動向にアンテナを張っておくことも重要です。

異なるバックグラウンドや年齢層を持つ人々がサイバーセキュリティ業界に参入することは、業界全体の競争力を高めることにつながります。それぞれの経験や知識を共有し合い、互いに学び合うことで、サイバーセキュリティの専門家たちは、より効果的な防御策や対策を練り出すことができます。多様な人材が業界に参入することで、新たなアイデアや技術が生まれ、サイバーセキュリティの発展が促進されることでしょう。その結果、組織や個人は、サイバー攻撃からの保護が向上し、インターネット上での安全性が確保される可能性が高まります。

また、サイバーセキュリティ業界における多様性は、企業や組織にもメリットをもたらします。異なるバックグラウンドや視点を持つ専門家がチームに参加することで、問題解決や意思決定のプロセスが効率的かつ効果的になります。このことは、サイバーセキュリティ対策の品質向上につながり、企業や組織のリスクを軽減することに繋がります。

さらに、多様な人々がサイバーセキュリティ業界に参入することは、業界のイメージを向上させ、より多くの人々に興味を持ってもらうことができます。これは、将来的にサイバーセキュリティ分野における人材不足を解消するために重要です。人々がこの業界に対して肯定的な印象を持つことで、さらに多くの人々がキャリアチェンジや学習を通じて業界に参入することを検討し始めるでしょう。


7.結論


つまり、サイバーセキュリティ業界への参入は、年齢や経歴に関係なく誰にでもチャンスがあります。異業種からの転職者や高齢者が業界に参入することで、競争力の向上や新たな視点の導入が期待されます。技術的スキルや知識の習得はもちろん重要ですが、ソフトスキル継続的な学習も大切な要素となります。ネットワーキングインターンシップメンターシップ(=経験者に教えてもらう)などの活用により、サイバーセキュリティ業界への参入をスムーズに進めることができます。また、自分の強みや独自の視点を持ち込むことで、業界に新たな価値を提供できることでしょう。

一度業界に参入した後も、絶えず自分のスキルや知識を向上させることが重要です。サイバーセキュリティの世界は日々進化し、新たな脅威が現れるため、専門家として自分を常にアップデートしておく必要があります。オンラインコースやセミナー、業界団体やカンファレンスへの参加などを通じて、最新の技術や情報を学び続けることが求められます。

さらに、自分のキャリアを発展させるためには、積極的にプロジェクトやチームに参加し、実践的な経験を積むことが重要です。このような経験を通じて、チームワークや問題解決能力、リーダーシップなどのソフトスキルを磨くことができます。また、実際の業務を通じて得た知識やスキルは、将来的に他のプロジェクトやポジションでも活かすことができるでしょう。

結局のところ、サイバーセキュリティ業界において成功するためには、技術的なスキルや知識だけでなく、ソフトスキルや柔軟性も重要です。自分の強みや独自の視点を活かし、業界に新たな価値をもたらすことができれば、サイバーセキュリティの専門家として成長し続けることができます。そして、多様なバックグラウンドや年齢層を持つ人々が業界に参入することで、サイバーセキュリティ全体の競争力が向上し、より安全なデジタル世界の実現に貢献できることでしょう。

※1 PRTIMES「(ISC)²、サイバーセキュリティ人材の需給ギャップに関する調査結果を発表」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000103584.html) 2022年10月26日 14時00分より

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