【R18小説】『ガチムチ系年下サラリーマンとポチャ系アラサー女子の恋ものがたり~11』
*桃乃の告白~(11)
ーーわたしは、息ができず、くるしくなり、おもわず、じぶんの顔のちかくにおいていた、かたほうの指をまげ、手をうごかそうとしましたが、わたしの手首をつつみこんでいた、真鍋さんのおおきな手が、そんな、わたしの手をおしとどめるように、からめとるようにかさなり、その、ごつごつとしていて、太くて長い指を、わたしの指のあいだに、交互にさしいれてきたので、わたしは、その重みで、手を動かすこともできず、真鍋さんとソファーの背もたれのあいだでおしつぶされるように、ただ、目をとじて、わたしの舌のまわりにぬるりとまとわりついてくる、彼のなまなましい、粘膜の味と、そして、強弱する彼の舌のうごきとともに、ずきずきと、あたまのおくまでしびれるような、痛みにもにた快感にとまどいながらも、いつも穏やかで、いっしょにいても、手もにぎらず、きわめて紳士的で、つねにわたしと一定の距離をたもっていた真鍋さんが、まるで、鎖から放たれたけもののように、こんなにもはげしく、わたしをもとめてきたことに、こころの底からおどろき、そして
(……どうしよう……こんなにあかるい場所で……)
《つづく》
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