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116. 名将と凡将との差は、作戦能力の優劣よりも、責任観念の強弱によることが多い〜ニッコロ・マキャヴェッリ〜

みなさんこんにちは。


今回は、ルネサンス期の政治思想家であるニッコロ・マキャヴェッリさんの格言について紹介します。

有名な著書としては、「君主論」、「戦術論」などがあります。

理想主義の思想の強いルネサンス期に、政治は宗教から切り離すべきという現実主義な政治理論を考えました。


ニッコロ・マキャヴェッリとは

マキャヴェッリさんは、1469年に貴族で法律家の3男として生まれました。

マキャヴェッリ家はフィレンチェ共和国の要職を排出した名家でもあります。

家庭は貧しくはないものの、裕福な家庭でもありませんでした。

他の兄弟たちと共に両親の愛情に恵まれ、上流階級必須のローマ・ギリシャ古典やラテン語を学び育ちました。


1498年、政権下の第2書記局長に選出され、各国との交渉に関わることも多かったそうです。

「自由と平和のための十人委員会」秘書官にも任命され、委員会からの依頼で「ピサ問題に関する論考」を書きました。

ピサはイタリアの3大海洋国家の一つで、ピサがコントロール下にないことが問題でした。

もしも、フィレンチェが自由でありたいと望めば、ピサは再領有は実現されるべきである

ピサ問題に関する論考 . ニッコロ・マキャヴェッリ. 

と述べ、包囲線のあり方や配置する兵の数まで述べています。


1499年ピサに軍事侵攻を開始し、仲間の行動のために一度は完全撤退しましたが、
1500年ピサ戦役にフィレンチェ軍顧問官の副官として参加しました。

フランスからの援軍がいましたが、市内への侵攻を拒否したり、フィレンチェ軍顧問を拉致して身代金を要求するなど、惨状を極めました。

そんな中、マキャヴェッリはフランス軍との交渉役や、本国との連絡役、十人委員会の名で訓令を書き、報告書も書くなど多忙でした。

後年に自国の軍を持つことや自力をつけることの必要性を説きました。

自らの経験と考察から傭兵によらない軍事力にあるとし、国民軍の創設を計画し、実現しました。


この後、執筆活動を行なっており、政治・歴史・軍事から劇作まで書き、喜劇は大好評となり著作家としての名を広めたそうです。


名将と凡将との差は、作戦能力の優劣よりも、責任観念の強弱によることが多い

ピサの軍事侵攻の際の話を見ても伺えますが、名将であるか凡将であるかは、責任能力の違いだと言うのがよく分かります。

援軍のフランス軍は、ピサで周辺の略奪に明け暮れ、
その中でもマキャヴェッリはやるべきことを淡々とやっていました。

自分や家族、国のために責任感を持ち、
そのために何をするべきなのかを考え実行して来ました。

求めることのために何が必要なのか、
そこに責任を持ち、仲間のために戦って来たところを見ると、
自分に責任を持って成し遂げられる人はかっこいいなと思います。

自分もこうありたいと思う将来のために、
やるべきことに責任を持って成し遂げていきます。

作戦能力よりも責任観念の強さはいつ、どんな時からでも変えていけることなので、
今の自分からでもできることはたくさんあります。

何が必要で、何が不必要なのか、それを理解して責任を持って成し遂げることが大事なんだと思います。


最後に

今回は、ルネサンス期の政治思想家であるニッコロ・マキャヴェッリの格言について紹介して来ました。

能力よりも責任感の強さがリーダーとしての気質を測るものである、
というのがまさにその通りだなと思いました。

実際に戦争の中でも、援軍が酷い惨状でも、自分はやるべきことをやってきたマキャヴェッリさんだからこその言葉だなと思いました。


責任感はいつ、どんな時からでも育てることができる、
何に責任を持って、やり遂げるかが自分の人生を変えるなと思ったので、
自分の将来に必要なことを責任を持って成し遂げる人になります。


それではまたどこかで。

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