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「保護もれ」の範疇をどう捉えるか?

社会的養護への「保護もれ」の範疇をどう捉えるか?

社会的養護への「保護もれ問題」を考える・CPTSD協会の活動に対し、質問があったので、ご説明をしたいと思います。

まず、社会的養護への「保護もれ」の範疇をどう捉えるか?ですが、年代が上の人ほど、虐待という言葉すら社会になく、支援など皆無で苦しんできている実態は、60代以上の虐待サバイバーの方のお話を聴かせてもらったりする中で、認識しております。
70代、80代でも、苦しんでいる方も多い実態も知っており、虐待問題は年代が上の人ほど支援も理解もない人生を生き抜き、今から支援をといっても、現実的には、難しい状態にあることは認識しております。

当会としては、基本的には、「同じ時代を生きた・生きている」虐待サバイバーを範疇としています。時代を遡れば、300年前の江戸時代でも、孤児、ネグレクト、虐待や虐待死はあったはずですが、江戸時代にまで遡って活動することはできないことと同じように捉えて頂けるとありがたいです。

生きた時代が異なれば、同じ日本人でも、文化も価値観も全く異なってきますから、捉えられる範疇と言われれば、同じ時代を生きている虐待サバイバーで考えるしかないと思っております。ただ、60代以上の方であっても、当会は、社会に、救済を求める声はあげていきます。年齢が下でも上でも、年齢差別するつもりは全くありません。

「保護」という言葉は何をさすのか?

これについては、日本の制度の中で、厚労省や児相という行政が虐待児や、成人の虐待サバイバーに、公的支援として何らかの救済措置を取ることを、当会は、保護と認識しております。

成人の虐待サバイバーは、「保護もれ」だからといって、今から、児童養護施設などの社会的養護に保護してもらうわけには、さすがにいきません。しかし、それができなくても、経済支援や、治療、福祉制度の充実など大人の虐待サバイバーが受けられる支援の拡充という点で「保護」という対策をしてほしいという意味合いで用いております。

以下、社会的養護への「保護もれ問題」を考える・CPTSD協会のホームぺージ。

https://happiness-of-unprotected-abuse-survivors.jimdosite.com/


虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!