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膝を動かさないで生活するなんて至難の業

こんにちは。

今回も膝(ヒザ)についてお話していきます。

前回の内容はこちらです。


復習ですが、膝には2つの大きな役割がありました。

①陸上で移動するための役割
②身体を支える役割

ただ、実はこれ、脚の関節全てに言えることなんですよね。

なので、今回はもう少し膝に特化した役割や機能について深掘りしていきましょう!


ちなみに、前回「Mobility」と「Stability」についてお話しましたが、ご覧になりましたでしょうか?

まだの方は、まずこちらを読んでから先に読み進めてください。


膝以外のどの関節にも共通していますが、Mobilize「動く」こととStabilize「安定する」という相反する2つの機能を持ち合わせていることが重要です。

最初の話とリンクすると、①陸上で移動するための役割は「Mobility」、②身体を支える役割は「Stability」に該当します。

「Mobility」と「Stability」の2つの機能に留意して、まずは脚の役割とそれに関連する様々な動作についてみていきましょう。


【脚の役割】
Mobilityの部分
・移動:歩く、走る(水中では泳ぐ)、登る、降りる
・姿勢・体勢を変える:立ち上がる、しゃがむ、寝返る、起きあがる…
・応用動作(スポーツなど):跳ぶ、投げる、蹴る、打つ…

Stabilityの部分
・身体の支持:立つ、座る、ある姿勢で止まる
・上半身の動きを安定させる:腕を動かす、投げる、打つ
・衝撃の吸収:着地する


さて、これらの動作から膝の役割を考察していきます。

まずはMobilityの要素ですが、みなさんには実際に動いて実感して欲しいと思います。

試しに膝を絶対に動かさないように様々な動きをやってみてください。

歩いたり、走ったり、しゃがんだり、寝返ったり、飛んだり、跳ねたり、投げたり…


多分、うまくできないはずです。

なんでうまくできないのか、という事実から膝の機能を洗い出しますよ。

まず、歩きから確認してみましょう。


膝を動かさないように歩くと、なんかぎこちないですよね?

今度は膝を動かさないで立とうとしてみてください。

多分、めちゃくちゃ大変なはずです。

これがまず1つ目の大切なポイントで、膝は脚のスムーズな動きを引き出してくれています。


続いて、膝を動かさないでジャンプします。

多分、ジャンプできません。

あるいは、膝を動かさないで思いっきりボールを蹴ります。

うまく蹴れないはずです。

2つ目のポイントは、膝は動きの中で大きな力を生み出してくれています。

膝は人体で1番大きな大腿骨と脛の脛骨という2つの長い骨によってできている関節なので、大きく動いただけ大きなトルクが発生し、結果的として大きなパワーを生み出すことができます。


そして3つ目のポイントは、膝が脚の長さを調整してくれているということです。

しゃがむ時、しゃがみたい高さに応じて膝の角度が変わってるはずです。

キックボクシングなどで蹴り出す時、膝を伸ばして相手にリーチしている様子がわかります。

このように、膝は脚の長さを調整することで、荷重位においては体の高さを、非荷重位においては脚のリーチを変化させています。


続いてStabilityの部分ですが、結構ボリュームがありそうなので一回区切ります。


では、また次回よろしくお願いします。

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