h.taka

犬や猫、動物と暮らす家を考える建築家。動物と打ち合わせる建築家。

h.taka

犬や猫、動物と暮らす家を考える建築家。動物と打ち合わせる建築家。

最近の記事

建築士の資格について思うこと

どうも、動物と打ち合わせる建築家です。 仕事の上では欠かせない資格について思うことを記します。主に建築士試験については3点気になる事があります。 項目は製図試験について、名称について、更新性について、です。 ※3500文字くらいあるので興味のあるところを読んでいただければ幸いです。 なぜ製図試験は変わらないのか 実際の業務においては、フロントでクライアントに提示したり現場での納まりを検討する時くらいしか手で書く事はあまりありません。例えば、ハウスメーカなどと契約した契

    • 建築家(住宅)の仕事についての持論

      どうも、動物と打ち合わせる建築家です。 今回は動物抜きに建築家という職業について記したいと思います。 これから建築の世界を目指される方に読んでいただけると嬉しいです。 ※私は基本的に住宅しか担当しないので、この業務範囲内についての役割について述べています。一般的な建築家についてはもっと高尚なご意見があると思いますのでそちらをご覧ください。 建築家の定義JIA(日本建築家協会)が一番オフィシャルな感じがしたので抜粋すると、 ”建築に関する設計や監理、その他関連業務につい

      • 犬と暮らすための床を考える part2

        どうも、動物と打ち合わせる建築家です。 前回に引き続き、床について考察していきます。今回はカーペット床についてです。 前回のはこちら。 カーペット床の一般的な話し カーペット床というのはカーペット素材でできた床の仕上げなのですが、最近の住宅ではあまり使われません。フローリングが一般的なので、カーペットを住宅で使う場合にはほとんど部分使いになると思います。 繊維を織り込んで厚みがあるのでクッション性が高く、音が下階に伝わりにくいメリットがあります。お手入れもフローリングと

        • 犬の声が聞けたらいいのに。

          どうも、動物と打ち合わせる建築家です。 基本設計の段階で、クライアントには愛犬と同伴してもらうことにしています。コミュニケーションを設計の肝としているので、犬だけでなくパートナーの自然な会話や意見を引き出すために重要だと思っているからです。 犬は喋れない 当然なのですが、共通語があればどんなに楽かと。何度も何度もそんな場面に出会しました。ある程度習性や普段の様子から、好きそうな場所や素材が分かったりするのですが、稀に通用しないケースがあります。簡単にいうと、「用意したハウ

        建築士の資格について思うこと

          ドッグハウス・デザインの意味

          普段であれば、住宅の中に愛犬が過ごしやすい空間を考えるのだけれど、愛犬に特別な空間をプレゼントしたいと思うパートナーの方も多いことと思います。先日知人から紹介を受けてドッグハウスの設計を初めて依頼されましたので、作りながらではありますが考え方やデザインについて記していきたいと思います。 犬小屋という響きが嫌い これ共感してくださる方も多いのですが、「犬小屋」という響きはちょっとアイロニカルな含みを感じてしまいます。最近だとタイトルのようにドッグハウスと呼ぶことも増えました。

          ドッグハウス・デザインの意味

          犬とフローリングと病気について

          室内犬を中心に日本では一般的になったフローリング床を原因として、発生してしまう病気(膝蓋骨脱臼)についてまとめました。 ※全ての原因が床材ではありません。先天的な原因もあります。 室内犬が人気 出典 アニコム,"家庭どうぶつ白書",2019,P4 https://www.anicom-page.com/hakusho/  ランキングにもあるようにトイプードル、チワワの2トップは昔から変わらない印象があります。また上位に小型犬・超小型犬が多くランクインしており、共通して膝

          犬とフローリングと病気について

          犬と暮らすための床を考える part1

          元々野生動物であるということを前提に、室内で一緒に暮らすシーンを考えます。比較的飼いやすい要素が多いので選ばれやすい室内犬を中心にまずは床について考えをまとめてみます。 犬種と個性・個体差はそれぞれ考えるよくチワワは暑さに強いとか、トイプードルは好奇心旺盛などの記事はよく目にするけれど、実際問題個体毎に抱えている問題は異なるので、A型の人は几帳面とか、日本人はルールを守るとかそういうレベルの問題で噛み砕いていくとあんまり参考にならないことも多いですよね。日本人だってルールを

          犬と暮らすための床を考える part1

          愛犬と暮らす家を愛犬と再考する。

           小さい頃から犬が苦手だった。小学生の頃まだ野犬?が彷徨いていて「見つけても触るな、ゆっくり逃げろ」と学校から教わったり、庭先から吠えられるのもすごく苦手だった。(それは今でもそう)だから勧められても触りたくなかったほど犬が嫌いだった。 ところが今ではチワワを飼って5年ほどになる。本当に不思議。 犬を飼うというのはほとんどの場合”贅沢”の部類だろう。犬が居なくても生活はできるし、飼うことで手間や費用が増えるのだから、犬を飼うことはやっぱり”贅沢”なんだと思っている。 小さ

          愛犬と暮らす家を愛犬と再考する。