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ドッグハウス・デザインの意味

普段であれば、住宅の中に愛犬が過ごしやすい空間を考えるのだけれど、愛犬に特別な空間をプレゼントしたいと思うパートナーの方も多いことと思います。先日知人から紹介を受けてドッグハウスの設計を初めて依頼されましたので、作りながらではありますが考え方やデザインについて記していきたいと思います。

犬小屋という響きが嫌い

 これ共感してくださる方も多いのですが、「犬小屋」という響きはちょっとアイロニカルな含みを感じてしまいます。最近だとタイトルのようにドッグハウスと呼ぶことも増えました。ケージやサークルもお迎え時に用意される方も多いと思います。
 室内犬が人気の犬種ということもあり、家の中で過ごす空間のうち寝たり、お留守番をさせたり、しつけの一環として設置されることも多いと思います。
(人気の犬種ランキングは下記記事の冒頭を参照)

犬小屋の歴史を簡単に触れておくと、江戸時代は徳川綱吉が生類憐みの令で犬を収容した施設らしく、16万坪くらいあったそうです。(小屋とは。)

※面白いので今度深く探ってみます。

 犬がペットビジネスで流通を開始したのが戦後の頃(畜犬商というらしい)という説があり、本格的にペットとして犬が家の中にやってきたのはつい最近のことのようです。
 おそらく初期の方は家の外で飼っていたので、屋根のある犬小屋が徐々に普及し、ペットビジネスの拡大とともに小型犬が人気となり室内飼いが本格化していったのではないでしょうか。

犬は巣穴に住んでいた

 いくら改良が進んでも犬としての遺伝子は少なからず残っているので、当然それに合わせてドッグハウスを考えてあげる事が重要に思います。例えばクッションや毛布などを掘り進めるような仕草でガリガリしているところを幾度と無く見た事があります。これは昔巣穴を掘ってその中で暮らしていた時の名残だそうです。

つまり犬が生活していた家となる空間は、どちらかというと狭くて暗い穴ぐらということになります。市販されているベッドにそういうタイプが用意されているのはそういう事ですね。また、全ての犬が穴ぐらが良いというわけでもなく、人と同じベットで寝る犬(非推奨の記事多数!)もいれば、オープンなクッションタイプのベッドで寝るタイプの子もいるわけですから、やはりドッグハウスの設計となれば生活スタイルを観察してみることから始めるほか無さそうです。

続く。

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