前回は、以下の記事をもとに、アートが与える影響について認知機能の観点から情報を眺めてみました。
今回は、この "5 Things Make Art Meaningful" のなかで取り上げられていた実験モデル(the mirror model of art)を適用した結果について見ていきたいと思います。
著者は、実験から得たデータを分析し、人々がアートから得る意味や理解、洞察について5つの項目に分類しています。
1. Insights about oneself and one’s life history.
2. Understandings about others and the world.
3. Understandings about the artist and their creative process.
4. Awareness of the aesthetic narrative.
5. Insights about art techniques and materials.
アートが与える影響の要因
これらの項目を、アーティスト、アート作品、鑑賞者という切り口で考えてみると、アートが与える影響の要因は以下のように整理できます。
● アーティスト
・作品と人生、アイディア、意図、動機との関連
● アート作品
・作品が持つ物語、ストーリとその背景
・作品の制作プロセス、用いられている技術、素材
● 鑑賞者
・自己理解の促進
・作品と自身の人生とのつながり
・他者や社会とのつながり
・歴史的、宗教的、精神的な洞察
アートの起源として、「認知機能の発達」が重要なキーワードであるということを以下のnoteで取り上げました。今回は、その「認知機能」の観点から、アートが与える影響の要因について調査し、まとめてみました。
アートと認知機能の関連について、気になることがあれば、さらに深堀していきたいと思います。