見出し画像

~コンサルではなくサポートと言う意味~

一般的なコンサルは、指導・アドバイスという立ち位置が多いですね。
「こうした方が良い」「こうしないとマズいよ」といった上から目線的な態度になりやすいように思います。
自分の知識・スキル・経験で回していく感覚でしょうか。

一方サポートは、相手が決めたことならばその線に沿って伴走する。
明らかに道を踏み外すだろうという場合以外は…。
つまり、判断は相手に委ねる。
その成功に向けて全力でサポートすることが使命です。

それは、こんな例です。
トリプルライセンス(薬剤師、社労士、行政書士)を持つクライアントさんに調剤薬局を新規開業するオファーがきた時のことです。
OPEN予定は10月頃。
今は薬剤師としてある薬局に勤務しているのですが、そこを退職して4月からは士業として開業スタートすることが決まっています。

従って、4月からは士業に専任するつもりでした。
そこへ地元薬局チェーン店からのれん分けのお誘い。
コンサルタントならば、「どれも中途半端になるから絞ったほうがよい」と言う確率は高いです。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」といって士業に特化することを勧めるでしょうね。

でも、ご本人の薬剤師業界への想いは強い。
しかも、薬剤師の仕事をするのではなく経営をしたいと仰る。
薬剤師を雇用してご自分はマネジメントに専念するという構想。
これをとめることは、ご本人のやりたいことにブレーキをかける結果になります。

また、「二兎を追ってなぜ悪いのか?」という考えが頭をもたげる。
以前は一つの特定分野に精通していればよかったかもしれません。
しかし、それはいずれは陳腐化します。
今の時代、逆に二兎も三兎も追わなければ連続的に成果を上げ続けるのは難しいのではないでしょうか。

指導というのは一見相手のことを心配しているように思えるが、実はコンサルタントの助言を聴かないことやプライドが傷つけられるのがイヤなんじゃないか。
相手に寄り添うのではなく、言うことを聞かせるという感覚でしょうか。
これって相手目線じゃなく自分目線。

自分の場合は、そこで判断をしないフラットな立ち位置でいたい。
クライアントさんが熱意を持って本当にやりたいことならば、成功するように並走する。
それが仕事の責任だと思うのです。

だから、4月と言わず今から販路開拓のための種まきを始めています。
10月までに仕事をいくつか獲得し、薬剤師を見つけてそこからは薬局のマネジメントにも兼務で携わるのは何ら問題ないです。

ここにあり方とやり方が併存します。
クライアントさんの気持ちを尊重し、寄り添いながら伴走するのはあり方。
マネジメントを体系的に実践していくのがやり方。

自分にとっては楽しみでならない。

最期までお読みいただき有難うございます! これからも【人としてのあり方とやり方としての戦略】に特化して情報発信していきます。 記事内容向上のためにも感想等をいただければ嬉しいです!