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イギリスは4つの国からできている「連合王国」

中一の時、初めてのペンパル(今は死語でしょうか)ができました。私より3歳上のイギリス人のポーラでした。EnglandのMansfieldという町住んでいた女の子でした。そして兄も同じような時にペンパルが見つかりました。先日、その兄のペンパルの話を兄としていたのですが、兄も私もそのペンパルの名前を思い出せませんでしたが、彼女がエディンバラに住んでいたというのは覚えていました。そして同時に思い出しました。

”私も兄も、彼女の事をEnglish(England人)と呼んでいた事。そして、スコットランドのエディンバラの事を「Englandのまち(市)」と認識していたこと。”

そして宛先の彼女の住所を、

〇△〇△Street
Edinburgh
England

と書いていた・・・

イギリスの正式名所は「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」ー「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの「国」で構成される連合王国なんです。

カナダで英語を勉強したりしていた私は、イギリスについて勉強を全くせずイギリスに来てしまって、実際に住むまでわからなかったことですが、上記4国がそれぞれの国に対して強い誇りを持って、今でも日々生活しているのです。

けっして言ってはいけないこと。

スコットランドやウェールズのペンパルに(もしその国に住んでいるだけではなく、そこで生まれ育っている人に)
「私はEngland人のペンパルができてうれしいです。」
「Englandの学校はどんな感じですか?とても興味があります」

兄は、そうエディンバラ出身のペンパルに言ってたそうです(汗)

4国が今でもくっきりはっきり違う国として、政治的、経済的、文化的にも境界線をもっているとは、イギリスに住むまで知りませんでした。国旗もそれぞれの国旗を使っています。ラグビーのワールドカップでもUKとしての参加ではなく、それぞれ別の国としてトーナメントに参加しています。

北アイルランドに関しては、Englandとは離れた島にある国なので、日本人でも北アイルランドがEnglandではない国と認識している人が多いと思います。ただ、アイルランドと北アイルランドをごっちゃにしてしまうと、これまた大変なことになってしまいますが…

日本人の観光客がこう英語で言っていたのを聞いたことがあります。

「EnglandのCardiffに行く」

カーディフはウェールズの首都です。

観光客だということで100歩譲っても、Englandのカーディフに行きます、などということをウェールズの人に話したら、即レクチャーが始まるでしょうし、もしそれをEnglandの人に言ったら、シンプルに「カーディフはウェールズの市だよ」とサラッと訂正してくれることでしょう。

ウェールズでは未だにウェールズ語での教育が学校でされていて(すべての授業ではないと想像します)、年配の人の中には英語がわからないという人もいる地域もあるそうです。ウェールズに行くと、道路の標識もウェールズ語と英語、二つの言語での表記になっています。

北海道の人のことを東北出身なんですか?と言うのとは、ちょっとレベルの違う問題を引き起こすことになってしまいますので、ご注意を。

兄とエディンバラのペンパルの話をして、今更ながら兄も反省していました。「注意もせず質問に答えてくれてたんだなぁ。いい人だったんだな~。」と、数十年たった今、懐かしくそのペンパルの事を思い出していました。

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