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プラットフォーマー帝国 VS 国家対決の始まり!

一般社団法人RCAA協会理事の萩原です。


はじめに

*マイケル・オズボーンの、AIで代替え可能の仕事は2030年5割に達する論文、書籍を読んで、「人間とは?」を再考しました。

「AIが社会に普及して資本主義の未来と人間の仕事」と「AIが人間に社会に教育に仕事に及ぼす影響」について私見を綴りたいと思います。

皆様のご意見を聞かせていただければ、更に相対的未来をもっと鮮明にイメージできると思います。

*マイケル・オズボーン(Michale Osborne)
英オックスフォード大学機械学習教授(Ph.D.) AI(人口知能)の大家

代替えされる仕事・代替えされない仕事を数値化

オズボーン先生の解答と確率を紹介します。未来予測ですのであくまでも参考に留めて下さい。

1)自動車、航空機の設計・開発・製造に欠かせない「鍛造技術者」が将来AIやテクノロジーに自動化される確率は?

【オズボーン先生の解答】
「鍛造技術者」の仕事の中心である、機械の点検、メンテナンスは、AIやセンサー技術、ロボットにより99%以上の確率で代替えされる。

2)内科医はAIで代替え可能か?

【オズボーン先生の解答】
医師の仕事は人との交流がベースにあり、患者の気持ちを理解し、心のこもったケアは人間しかできない。代替えの可能性は0.6%。患者は人的交流の対価としてお金を払う。

と解答しています。

代替え可能か、代替えされない仕事を分ける物は何?

自動化される物は全て代替え可能です。マニュアル化できる仕事は、いずれ自動化される可能性が高いという事です。単純労働も指示待ちの仕事も、AIとコスト競争している事を意味します。
自動化される可能性の低い仕事のカテゴリーは2つしかありません。

 1)ソーシャルインテリジェンス(社会的知性)
例えば医師や看護師のように人的交流や、患者の気持ちを理解して寄り添う仕事は人にしかできません。

 2)創造性(クリエイティブ)

創造により新しい価値の提供、イノベーションです。技術革新や発明ではなく、既にある物の組合せ、新結合や新基軸など、新しい切口や新しい価値を浸透させる事です。

 ニッチですが、民芸を造る職人、着物を染める、陶器、絵を描く、宮大工、神社仏閣、お城の補修保存、芸術品の補修などもAIやロボットには当面代替え不可能と思われます。希少性の高い職人も大きく分けますとクリエイターになります。


参考資料
日経ビジネス 2021.11.5
『AIに奪われない仕事、「人間らしさ」と「創造性」が鍵』
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00150/102900006/


 1)2)は理解できますが、大衆が人類史上はじめて繋がった現在、政治決断により自動化させないという選択もあります。
その辺は未知数です。デジタルは人間を幸せにするインフラと考えるべきと思います。
グローバリゼーションにより経済は国境なき世界に突入し、未来は不透明で混迷を深めているようにも見えます。

 全てのビジネスを再定義し、世界のグローバルスタンダードを定める時代にきている気がします。政治も経済も教育も同様です。

 経済は、既に国際会計基準(IFRS)、個人情報保護(GDPR)、環境に配慮(SDGs)、*EGS投資、グリーン認証もグローバルスタンダードになりつつあります。EUもNATOも人類史上最大の実験かもしれません。

この流れに逆行する国、社会も企業も孤立します。企業は存続不可能になっていきます。

これは地域の中小企業においても同じです。ソーシャルグッドなビジネスでなければ存続できないという事です。なぜならデジタルは全てを可視化、限界費用ゼロに向かいます。
第四次産業革命は、全ての人、物が繋がり可視化される世界です。全てのビジネスはデジタルシフトにより再定義されます。変化対応した個人、会社が勝ち残っていく事でしょう。まさにダーウィンの進化論です。

 *EGS・・・環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の単語の頭文字を取った略語


 参考文献
「雇用の未来」マイケル・A・オズボーン博士、カール・ベネディクト・フライ研究員 共著


国を凌駕する経済力でプラットフォーマー(PH)のひとり勝ち。近未来は、PH帝国 VS 国家の対決に進む!

Appleの時価総額は3兆$を突破。1$130円換算で390兆円、東証の5割を超え、世界の製造業の覇者トヨタの時価総額の15倍に迫ります。日本の国家予算の3.7倍以上の巨富です。

Amazonの影響力は凄まじく、先払いの決済システムのオンラインショッピングで翌日には商品が届きます。ロジスティックと総合小売と決済システムの王者であり、キャシュフローは世界一、潤沢で超巨額です。
天文学的キャッシュでリアル店舗を買収。「Amazonフレッシュ」「Amazon Go」「Amazon Prime」「AWS」で顧客データを集め、ロジスティック、アレクサ、家電までビッグ・テック誕生。次は金融ビッグ・テック誕生です!

ビッグデータ×AIで売れ筋商品を把握し、レコメンデーションで潜在顧客を掘り起こし、購買スタイルまで激変。ミレニアム、Z世代にはモバイルとAmazonのない世界は考えられないでしょう。

中国PHのアリババグループ創業者ジャック・マー拘束(中国発News)
株式価格3.5兆が雲散霧消、ジーマ信用の格付けで個人の経済状況、個人情報まで把握し、人の趣向・思考まで解ります。肌の下、脳の中まで分析されデータに蓄積されています。

この煽りをくらいSoftBankは1.7兆円の赤字決算になりました。
中国共産党トップ習近平は、人間の思考、情報、経済情報まで把握しているPHをコントロール下に強制的に置く事を隠そうともしません。

デジタルシフトは、医学もバイオもライフワークも、軍事までも全て甚大な影響を与えます。

ウクライナは軍事力で圧倒的優位のロシアに、スペースXの活用で効率的な反撃をしています。ゼレンスキー大統領のライブの情報発信で、民主主義国家は全てウクライナを支援しています。
普通の家庭の人々が、部屋が二つ空いているから家に来て下さいと、難民を積極的に受け入れています。武器も資金も、志願兵まで民主主義国家から集まります。

EUは団結し、共栄を目指しています。PH対策も個人情報保護(GDPR)を定めました。
会計基準もIFRS、 資産除去債務、環境債務も、税制も、ビッグ・テック賦課税を世界的に導入することを検討しています。法人税も15%が最低税率です。
もはや国家も単独ではPH(ビッグ・テック)を制御不能です。情報力、発信力、資金力は会社組織を超えて大帝国規模なのです。

PHはビッグ・テックであり、世界から「アカデミック・スマート」という頭脳を集めます。100万人に1人の大金持ち資本家と、選ばれた頭脳集団「アカデミック・スマート」と、圧倒的多数の「ワーキングプア」に向かっています。
管理職、部長も次長も課長も係長も要らない、新しいチームの連合体、自在に姿を変える「アジャイル経営」です。

ビッグ・テックは、20世紀の製造業と比べて50分の1しか人を必要としないとの予測もあり、「人間らしさ」「創造性」をキーワードとして、仕事を私を含めて全ての人がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と考えています。

ビッグ・テック帝国のキーパーソンは、リバタリアンテクノロジー、テッキーである事は共通しています。テクノロジーが人類の全ての問題を解決できると考えるスーパーマンは、デジタル大権力者であるという事実を直視しなければなりません。イーロン・マスクによるTwitter買収は、この事実を顕にしました。

人間は繋がり、ふれ愛を求め、哲学で跳躍を目指す 全ての問題の根っこは少子高齢化である

哲学は、ギリシャでphilosophic=知への愛、または叡智を意味します。
哲学とは、人生、世界、事物の根源のあり方、原理を探求する学問であり、解のない事を考え続ける事を表します。
全ての学問の幹、根っこです。医学もバイオ、化学も、全てのテクノロジーはこの幹から枝分かれした事になります。人間も宇宙世界の一部という事になります。

生態系の頂点に君臨する人間社会が地球環境を破壊しているのも事実です。
民主主義国家は、7割を遥かに超えるGDPはローカルです。ここは人と人が繋がり助け合いの社会です。花鳥風月を愛で環境と共生しています。老若男女が助け合い、活き活きと働き、そこには医師、看護師、介護士、教育者などキーワーカーが働いています。

しかし、ここは人手がいつも不足しています。お百姓も漁師も職人も商人も、この経済圏は中小企業個人経営経済圏です。
リアルとシリアス+DXにより、人間らしいライフワークスタイルで生産性向上が可能です。
「人間らしさ」は、人との交流を通して繋がり、顧客の気持ちに寄り添い、そんな経済活動が可能と思われます。
 
少子高齢化が著しく、超高齢化社会の我が国、全ての世代が社会を支える「All supporting All」に変える事です。

ちなみに1人当たりのGDPが低い沖縄は、沖縄だけ人口増、出生率も1.9人、芸能人出身地が人口比率No1です。仕事が終れば集い三味線で島唄を歌い、みんなで踊る。そこには泡盛と郷土料理、子供からオジー、オバーまで、みんな一緒に飲み食い踊り歌う人間の営みがあります。
ヤマトンチュー(大和人)より幸せに見えます。望めばアジアのビックラージハワイになる事もできます。留学生も多数呼び込めます。インバウンドは爆発し、リベンジ消費も爆発します。
沖縄は歴史と文化に裏打ちされたアジアの国際都市になり得ます。
世界から、アジアから、留学生がきて、観光客、ビジネスパーソスンが集う、そんな未来の沖縄を見たいですね。

おわりに ~働き方・働く場「ワークプレイス」を考える~

先般、大手コールセンター運営会社より新しいワークプレイスの相談を受けました。
with コロナ、after コロナでは、コールセンターの存在意義そのものが問われています。

 リモートワークが9割に迫るアメリカ西海岸では、既にコールセンターはあまり見かけません。冷たい感じはしますが自動応答です。派遣会社もあまりありません。これは労働法の違いでしょう。

2027年全米の労働者の5割を超えるビジネスパーソンはフリーランスで働く、との論文が注目を集めています。そんな社会でも、わざわざコワーキングスペース、オフィスに通うビジネスパーソンが激増しています。

 キーワードは、「コミュニティ」です。

自然発生的にコミュニケーションが始まり、仲間と繋がり、協力してプロジェクトをスタートし、シナジー効果で結果イノベーションが生まれる。
そのコミュニティを提供している場がワークプレイスです。
ショビンクセンター+コワーキングスペース、移動オフィス(Mobile Office car)も人気です。

 会社に依存しない人生設計が求められる時代になりました。100人いれば100通りの人生があるということでしょう。

Newワークプレイスをクライアントと共創する時代です。その最大の障壁は日本の借地借家法です。
サブリース(転貸借)禁止、敷金が一律家賃の10カ月や12カ月、企業の成長ステージで原状変更(入居工事)と原状回復を繰り返す、スクラップ&ビルドのオフィス移転、これで国際会計基準(資産除去債務)を実施・・・
そろそろ根っこから変える必要があります。

 RCAA協会では「原状回復」「[B工事]の適正査定は無料です。
正当な敷金返還を勝ち取って下さい!

資産除去債務、環境債務まで、ご相談承ります。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。あなたのご多幸を祈願いたします。

↓↓ コチラもお薦めです。お役に立てれば幸いです。

 

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