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強いオンナはダメですか?


歯を食いしばって働くオンナ達、
だけでなく

全ての人達へ応援を込めて
吐き出すように書いてみた。


仕事の悩みや 
人間関係の愚痴を聞くのは美容室では日常茶飯事。

世間話などを「話すこと」で
気持ちの整理も含めて
ストレス軽減にもつながることって多いから。

仲のいいお客様には 私の愚痴だって聞いていただくこともある。

エキサイティングなお客の後項垂れてると、

「どうした?
 吐き出せ吐き出せぇ、
    溜めるな 聞くよ?」

と仰ってくださる

”え、(°▽°)神様だったんですか?” と思わず膝まづき、スリスリしたくなる。(無論しない)


そしてなぜか偶然にも予約が
そのタイミングで入っているなんてことにも救われることも多い。

普通に仏教徒だが、
神様って居るんだぁ〜って思う瞬間。


「お互い様だもの」と
どちらともなく声を掛け合い
聞き役、話し手を繰り返す。

この仕事だからこそ出会えた掛け替えのない人達と、
関係性を作り上げていく年月に
感謝しない日はない。
ありがたい奇跡だと心から思う。


しかし実際、

本当の意味で
全てのお客様が神様ではない。

後で吐き出したくなるほどの
毒を浴びせ続ける者もいれば、
気力を奪い続ける者もいる。

脆さや弱さ、
乗り越える事を誰かに押し付け避けて来た結果の滞りを 

可愛さや優しさ弱さなどに
"すり替えて"勘違いする
痛々しいお花畑な者も少なくはない。

求められるであろうことは
与えるが。

…お花畑といっても。 

きっと 花 枯れてんだろうなぁ 
とか思ったりしてやり過ごす。

毎年胃に穴をあけ、
青ざめた顔で痩せ細ってお客様に
心配をかけていた昔から比べると、
驚くほど健康的でパワフルキャラになった今、
それらにはずいぶんと成長させてもらい強く逞しくなったなと思う。

今では感謝の対象でもある。



私の店は
外も中も植物がたくさんある。

目標はジャングルみたいに緑だらけにしたい所だが、
なかなかそうもいかず 

置き場所やレイアウトを工夫して 
かなりの数が並んでいる。
お店であれこれ見ると、
どの子も魅力的でつれて帰りたくなるが グッと堪え抑えているところ。
春が本格的に来たらわからないが。

席に座ると植物が否応なしに視界に入る様に設置してあるためか

ほとんどの方がその生き生きとした姿と、
どんどん大きくなり勢いを増していく様や、
来るたびに株分して増えていくことに気付き 褒めてくれる。
(嬉しくなってあげたりもする)

そういう感性の鋭いお客様を集めたかったため こだわった点。

その植物たちの存在は、日常を離れ 
時間を預けてくださるお客様の視覚から癒しの時間と空間として
支えてくれると考えている。

だから一人でサロンを営む私にとって大切なキャスト達でもある。

朝晩声をかけて育てているから
元気なのだと信じたい。

キャストが幸せでなければ、
発展は無いと考えているから。

店は一人だが

リーダーやトップがすべき仕事は
スタッフや業務全体を把握し、
能力を上手く使い、伸ばし引き出す事

確固たる方向性を示すだけで
信じ任せてある程度自由にやらせ

責任感と自信をつけさせ
大きく育ててやる事。

サポート、フォローも当然する。
叱咤激励を上手く使いたい。

部下はやるべきこと、、、
と言うか 
私が部下という立場の時に思っていたことは 
トップのそれに甘んじる事なく
その胸を借りて
思う存分結果を出す事、
楯突くならぐうの音も出ないほどの結果を引っ提げて真っ向勝負、
激し目で扱いにくい部下だったと思うが 
トップには面白がられ可愛がられ 
だからこそ 
ビシバシのスパルタ教育をしていただいた。
感謝してる。


組織を作るなら、とこんな風に考え
明るい未来を創り出せる
強く逞しい
美容師集団を作りたいぃぃ…なんて、
考えていたこともあった。

が、

様々な経験と自己分析の結果

間違いなく私は一匹狼で
ひとりで仕事をする方が性に合うし、伸びると判断した。

それはいま、
大正解だと確信に変わっている。


だから 
植物の生育と、
お客様の自宅でのケア力と意識、
テクニックを向上させることに
先の考え方を活かしている。


お陰様で顧客様の状態は、
髪が強く安定する様に共に"育てて"おり 
ご自分の『髪が好きになった』と
自信満々な笑顔に変化していくし、

ご新規様も時に制限をかけるほど
絶えずご来店していただく店となった。

まだまだ見たことない人とすれ違うことの方が多い現実は、
伸び代と捉えることにしている。



長い間 感じることから

「弱いものは淘汰され、
 強く対応出来る、必要とされるものが生き残る」

って考えるようになった。
そんな世界にいるからだと思うけど。


本当の強さとは 
その力で誰かをひれ伏させたり、
ねじ伏せることでもない。
弱きを護り、受け止め
育み育てる力のある事だと考える。

本当の弱さとは
いい歳になって 
ある程度経験を積んでなお 
「出来ない」「どうしよう」
「わからない」などを
恥ずかしげもなく簡単に口にできるものではないと思う。

本当の怖がりは
怖いからちゃんと準備する。
逃げるなり隠れるなり、
小さくなるなり。

少なくとも甲高い声で
「こぉわぁ〜い」などと言わない。



人間は、
誰もが弱いが望むなら
誰もが必ず強くなれる可能性があると信じているし、実際そうなはずだ。

病は気から、と言うではないか。

"出過ぎないこと"
“かわいいこと"
"ぶりっ子で甘えんぼ"


これらがビジネスの場に置いて
働くことに置いて
対価を得る場合の全てに
"ちやほや"されたのは
もう過去のことであるはずなのに

ヒトの意識には 
まだまだ根強く蔓延り、
強く賢くスマートさと効率成果を求める割に
強い大人にならずして
あざとく
弱いフリした図々しさを選ぶ現実が増えていやしないか。


これが"多様化だ" なんて言うのなら
その意味にも疑問を感じるのは私だけではない筈だと信じたい。

何事もバランスが大事で
循環なくしてはいつかは濁る。

日本の未来が心配だ。


もう既にそうであることも多いが、
間もなく「完全」に近いカタチでAI、ロボットが
想像をはるかに超えるスピードで
「今の人間の能力」を上回るだろう。

ヒト型のAIが 
会社や街の景色に馴染み 
存在感を発揮するのも 
恐らくそう遠くは無さそうだし

それを違和感なく受け入れ頼る日も 「まさか」なSFや妄想ではないと考えている。

バーチャルの世界も然りで。


便利で手軽、
本当にそれは『良い』のだろうか。


そういう意味では未来の方が

価値を作り出せないもの
弱いもの
適応能力の低いものは 

確実に消えざるを得ない流れは
もっと激しくなるのだろう。

その価値観こそが 
今 人間が試されている最も大きな課題とも考えている。

その変化は見方によっては
もうすでに始まっているのではないか。



原始的とも言える
美容師の仕事の本質に向かい極めたい私は

「生き残り選ばれ残り続けるには?」
「本当のスキルとは一体何のことか」
「選び決定する強さ」
「判断して遂行する力」

などを頭に置いて強くなりつつあり、
答えは心の強さも関係するのでは?と今のところ思っている。
その実証を取るべく 日々奮闘中。

目指す強さは鋼(はがね)では無く
しなやかで伸びやかな青竹のイメージだ。


ご機嫌取り、忖度、同調圧力、
それらは 本当にビジネスにおいて
人間関係において本当に必要なんだろうか?

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