ここがすごいよDIALOGUE+1
この記事は おすすめCDアドベントカレンダー 1日目の記事です。
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Twitterで書く書くと言いながらいつまでも先延ばしにし続けていましたが、ちょうど良く主催アドベントカレンダー1日目ということで。
声優ユニットDIALOGUE+の1st Album「DIALOGUE+1」の話をしましょう。
先にお断りしておくと、わたしはDIALOGUE+に特別詳しい者ではありません。たまたまご縁があって2021年はじめの配信ライブを見ることになり、以来「なんとなく応援している」というぐらいの温度感なのですが、それはそれとしてめちゃくちゃ素敵なアーティストだったのでぜひ知らない人や「自分は対象の層じゃないのかも」と思っている方にも知ってもらえたら良いなと思い今回の記事を書くに至りました。
DIALOGUE+1というアルバム
DIALOGUE+は2019年のデビュー以来声優アーティストユニットとしてアニメ主題歌をメインに複数のシングルCD、EPをリリースし、ライブイベント、ワンマンライブなど各地で精力的に活動しています。
そんなDIALOGUE+が満を持して世に出した1st アルバムがこの「DIALOGUE+1」、ということになります。
ところでこれをお読みのみなさんは「女性声優アーティストユニット」と言われてどんな想像をするでしょうか？
わたしはDIALOGUE+を知るまで「女性声優アーティストユニット」と言うと
アイドル系のコンテンツから出てきて、コンテンツの終了と共に活動が事実上終了する「コンテンツのサブコンテンツ」
アニメソングを歌うためのグループで、曲調は「最近のアニソン」という感じのものばかり
男性向け
歌よりもパフォーマンス重視
のようなイメージがあり、比較的「自分向きではない」と敬遠していたジャンルでした。めっちゃ偏見でごめんね。
でもそういうイメージを持っている人にこそDIALOGUE+1を聴いてほしいの！！！！！！！！！！！！
ここがすごいよDIALOGUE+1
①流れるように進むアルバムの曲順
世は大サブスク時代。YouTubeで単曲だけMVを再生することも、有名な曲だけ1曲単位でプレイリストに入れることも我々には容易いことですが、おすすめのCDを紹介する、ということで、ぜひこの記事を読んだ方にはアルバム全曲を通して聴いてもらいたいと思います。
特筆したいのはやはりアルバムの幕開けを告げる「Sincere Grace」の存在感です。
3分強の短い曲ですが、リズミカルなドラムの4つ打ちがまるで緊張する鼓動を表すようで聴いていても「これから先にはどんな未来が待っているんだろう」という期待を煽られますね。何度聴いてもドキドキさせられてしまう。
アルバムのクライマックスを感じさせる8曲目「おもいでしりとり」の壮大でロマンチックな曲調から一転、ごちゃごちゃとした電波系ソング「20XXMUEの光」、このアルバムの事実上最後の曲にあたる「透明できれい」の流れも大好きです。
みんなここの流れでめちゃくちゃにされてほしい。
20XXMUEの光が間に入ることでおもいでしりとりと透明できれいが単純に並ぶよりも一連の流れにメリハリができて良い、みたいなことだと思います。
透明できれいはこのアルバムの新曲で、アルバム用の新曲が次々と月次ワンマンライブで披露される中発売当日まで一切の情報が明らかにされなかったというほどの謂わば「隠し玉」のような曲でもあり、DIALOGUE+の現在地に旗を立てるような感動的な曲なのですが……単純におもいでしりとりも良い曲なので、並んでたらきっと霞んじゃってたんじゃないかと思うんですよね。
そこに20XXMUEの光か挟まることで一度フラットになった頭で透明できれいが入ってくる、という意図があるのかなあと思ったりしています。
そして、「Sincere Graceに始まり透明できれいで終わる」という「初めと終わり」の構成も素敵です。
Sincere Graceも透明できれいもDIALOGUE+の曲に数曲ある「DIALOGUE+の歌」枠だと思っているのですが、Sincere Graceは「DIALOGUE+から『これから始まること』を『聞き手』に向けた曲」、透明できれいは「DIALOGUE+から『これから続いていくこと』を『仲間』に向けた曲」だなあと感じています。
これは完全に自分の主観でしかないのですが、「最後」の曲が「これからも続いていこう」という「仲間との約束」だと嬉しいんですよね。主観でしかないですが。
あらゆるものにはいつか終わりが来るのでアルバムも始まったら終わるんだけど、その終わりを「次に続く約束」にする、っていうのが、すごく綺麗で優しく思える気がして好きです。
まあ透明できれいが最後の曲のように見せておいて最後に「はじめてのかくめい！2021」が入るところまで含めて完璧なんですけどね！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
ファーストアルバムの最後にデビュー曲の再録を入れるの、あまりに…………
②バラエティ豊かな曲調とチャーミングな歌詞
聴いていただくとわかるのですが、本当に曲調があれもこれもと贅沢なアルバムです。ド直球なアニメソングもあり、正統派アイドルポップス、ロックな曲調にシティポップ系のナンバー、などなど……。
あれもこれも粒揃い、いろいろな作家を迎えながらも、DIALOGUE+というユニット全体の音楽プロデュースは固定のプロデューサーが行っているため楽曲提供を受けているアーティストにありがちなバラバラ感がなく安心して聴けるというのが個人的にはめちゃくちゃ熱いです。
そして歌詞もめちゃくちゃ魅力的。
例えば4曲目「謎解きはキスのあとで」のこの歌詞。めっちゃお気に入りです。
迷宮入り確定ロマンス 謎解きはキスのあとにしよう
雨の日の相合傘と謎解きをモチーフにしたラブソングなのですが、「謎解きはキスのあとにしよう」と言いながらも「迷宮入り確定」と言い切ってしまうところにあざとさというか、ずるさを感じます。解かせる気ないでしょもう。
かと思えば12曲目「透明できれい」では
さっきまでいた君がもしいなくなってしまったら
寂しいとか悲しいとかで説明したくない
単純に嫌だ！
これ以上ないほど素直に、およそ詞としてはふさわしくないほど純粋な感情を歌ってみたり。
2曲目「人生イージー？」では
頑張ってないのは君の甘えだ
弱気な心も 鞭打つべしべし
と応援ソングとしては厳しすぎる言葉を歌う彼女たちが1曲目「Sincere Grace」で表現するのは
ふいによぎって 踵返す180度
ため息とか 自己嫌悪とかも
見逃しちゃいけない 寄り添え
等身大の自分の弱さを認める強い心だったり。
紹介し始めるとキリがないのですが、多様なジャンル・テーマの曲と歌詞の中で一貫して「等身大の女の子が前向きに生きる姿」が感じられるのがDIALOGUE+の魅力的なところだと思っています。
DIALOGUE+1の話ではなくなってしまうのですが、1st EP「DREAMY-LOGUE」に収録の「パジャマdeパーティー」なんかは完全に「女子会の歌」で、
星も恥じらう私たち邪魔はさせない
男の子たちの理想なんてビリビリ破って捨てちゃおう
なんて歌詞もあるように、単純に「男性向けアニメソングアーティスト」の枠に収まらないDIALOGUE+の幅広さ。なにかのインタビューだか配信だかで音楽プロデューサーが「このEPはユニットの展望を考えて意図的に女性作詞家にオファーした」みたいなことを言っていたのでこれはオタクの考えすぎではなくアーティストとして意図されたところなのだと思います。
③特典映像ももりもり付いてくる
特典映像については実はわたしも時間が取れずまだ見れてないので喋るつもりがないのですが、何故この項目を作ったかというと特典に付いてくる「ぼくたちの現在地」ライブ映像についてひとつだけ絶対に話したいことがあったからです。
「ぼくたちの現在地」は2021年1月10日に行われたDIALOGUE+のワンマンライブで、デビュー曲「はじめてのかくめい！」から当時の最新曲だった「人生イージー？」、「あやふわアスタリスク」までを発表順に披露する、というセットリストのライブです。
当時音源化はされていなかったものの特典映像にもダイジェスト映像が収録されているライブ「走れ！君と曖昧な光のあとで」で披露されたアルバム4曲目「謎解きはキスのあとで」も披露されたのですが、この曲、8人が半透明の傘を持ちながら踊ります。
この曲のサビ、「謎解きはキスのあとにしよう」と歌いながらセンターボーカルの2人が開いた傘を客席側に突き出しお互いの上半身を隠しながら顔を近づけキスをするかのような振り付けを絶対に人々に見てほしい…………。
この振り付けのせいでDIALOGUE+のこと好きになったまである。大拍手です。
ということで、おすすめCDアドベントカレンダー1日目の記事としてDIALOGUE+1について書かせていただきました！
大急ぎで書いたのでまとまりのない文章になってしまって反省しています。1日目に間に合ったから良しとしよう。
おすすめCDアドベントカレンダー、2日目の明日は夕奈ちゃんが声優アーティストの東山奈央さんのCDを紹介してくれるとのこと！奇しくも声優アーティスト繋がりになりました。
お恥ずかしいことに東山奈央さんについてはグランブルーファンタジーのルリアちゃんとデレマスの川島瑞樹さんの人、ぐらいにしか認識しておらず、歌もデレマスのキャラソンでしか聴いたことがないので楽しみです！
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