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022-丸太からのいえづくりを考える
設計から材料ではなく、材料から設計を考える。
通常の設計では建物を設計して、そのいえをつくるために必要な材料が集められます。このようないえや空間をつくりたいから、そのために必要な部材を集める。といった感じです。そして、材料は流通しているものから購入します。国産材などの指定もできます。ちなみに広島で調べた場合には、原木市場の時点で県産材までしか指定できなかったです。
一方、今回の設計では、地域
021-地域木材をつかう選択肢を
地域木材の選択肢と価値の向上を考える。
実家の山には70年生の杉や檜が間伐もされて、管理されていました。その木をつかって建物を建てようとしたのですが、木材の伐採と搬出コストが高く、伐採した丸太を全部売って多少の利益が残る程度の見積りでした。
祖父母の時代には普通に行われていた地域材のいえづくりが、現代ではその価値がほとんど認識されていない状態です。
そのような現実に対して、地産地消のいえづくり
020-プロジェクト概要13 リ・モデルビレッジ圏構想
里山資源の需要家づくりを通して、リ・モデルビレッジ(里山資源活用が循環している状態)を形成します。
リ・モデルハウス購入者は、地域の新しい里山資源(農林水産業)の需要家となります。リ・モデルハウスが地域に増えることで、里山資源の消費-産業の循環がうみだされます。そのようなリ・モデルハウス群を、リモデルビレッジとして構想しています。リ・モデルビレッジは地理的な共通性・密集性ではなく、共通の生産者・
019-プロジェクト概要12 購入者スケジュール
宿泊体験会の後、購入決定された方とは敷地の確認や選定を行い、材の確保を致します。
リ・モデルハウスでは宿泊体験会にて、里山の暮らしを体験することができます。宿泊することで無垢の檜や高気密・高断熱の生活を、実際に体験することができます。宿泊体験ごに購入をご希望の方には、敷地の選定等のサポートを致します。
その年の12月までに購入決定された方の木材を、翌年の1-2月に伐採購入します。その後、丸太を
018-プロジェクト概要11 竣工までのスケジュール
2024年4月竣工予定。宿泊体験会は2024年6月スタートを予定しています。
リモデルハウスプロジェクトは2023年12月に着工し、現在施行中です。2024年4月に竣工予定で、宿泊体験会は2024年6月頃にスタートを予定しております。
また、詳細が決まりましたら、H2DOのホームページやリ・モデルハウスのインスタグラムなどで告知致します。
リモデルハウス HPへ
リモデルハウスInstagr
017-プロジェクト概要10 運営者
建築家と料理人が発起人。既存の設計業務やレストランの枠組みを超えた取り組みを目ざします。
建築家:久保和樹
1975年広島市生まれ。
2006年よりH2DO一級建築士事務所を設立。住宅作家。空間と環境のシミュレーションを繰り返し、自然で心地よい住空間づくりをおこなっています。
建築・内装・家具を同時に、トータルでデザインすることを得意としています。趣味は料理とバックカントリースキー。最近はDIY
016-プロジェクト概要09 食体験 02
体験会で提供する料理のレシピはキッチンにインストールし、購入後にも再現可能とします。
メインで調理に使うのは、1度単位、一秒刻みで加熱調理ができるReproを使用予定。専用アプリにレシピを登録できるため、ここで提供する料理は施主がいつでも再現可能です。今回施主となる人は共に大林での資源の循環を作り出す仲間です。大林の豊かな資源を共に楽しめるようにレシピはすべて施主にオープンソースで提供します。
015-プロジェクト概要08 食体験 01
「購入者がキッチンで再現できるごちそう」をテーマにレシピを開発中です。
それらを食べて泊まってもうら体験会を実施し、建てた後の暮らしを実感していただきます。
第一回試作会では穴子や山菜、きのこや鯛など大林の山の恵と瀬戸内の豊かな海の恵をテーマに料理を制作しました。春は山菜、夏は鮎や鰯、秋からは柚子やきのこ、冬には猪や鹿など山と海にはさまれた広島ならではの暮らしが見えるような色を提供する予定です。
014-プロジェクト概要07 ZEH住宅
3・4kw(100-120万円程度の初期投資)の太陽光パネルで、ZEH住宅(創出>消費エネルギー)の生活を実現します。
リ・モデルハウスにはH2DOがこれまで注文住宅でつちかってきた、パッシブハウスの知見や技術を取り込んだ、スマートスモールハウスを規格住宅として設計しています。
約3、4kwのソーラーパネルを設置することで、ZEH住宅(ネットゼロエネルギーハウス。創出エネルギーが消費エネルギー
013-プロジェクト概要06 パッシブハウス
設計と環境シミュレーションを繰り返し、その地域に最適化されたパッシブハウスを提案します。
リ・モデルハウスプロジェクトでは、設計と環境シミュレーションを繰り返すことで、その土地・環境に最適化されたパッシブハウスを設計します。
○パッシブハウスの設計により、夏は日差しを遮り、冬は日射を取り入れて自然エネルギを最大限利用します。
○煙突換気などの仕組みを取り入れ、通風換気の良いいえづくりをおこない
012-プロジェクト概要05 100本丸太の最適化
100本の丸太から建てれる家の設計と木取図を通して、極力木材を有効利用したいえをつくります。
100本の丸太を最大限に有効利用するために、設計と木割りを繰り返すことで、無駄のない設計と木割りをつくっていきます。たとえば、建物の設計で木割りの歩留まりが悪い場合には、設計のサイズやかたちを変更していく。木取りで余っている部分があった場合、あまった部分からつくれる家具を設計する。というような作業を繰り
010-プロジェクト概要03 同時設計
建築・内装・家具、全行程を同時設計することで、大切な木材をつかいつくします。
丸太を有効につかうために、設計のプロセスも工夫しました。建築と内装と家具を分離して順番につかっていくのではなく、建築・内装・家具の設計を同時におこないます。建築・内装・家具を分離することなく、同時に設計してさらに仕様を統一します。そしれそれらの必要部材をもとに、木割り図をさくせいすることで、木材をより有効利用した木割り
009-プロジェクト概要02 丸太と設計
100本の木材から建築・内装・家具材をあわせて木取りすることで、木材を有効利用します。
リモデルプロジェクトでは最初に、地域木材の檜丸太を100本購入しました。そして、地域木材の檜丸太100本からつくれるいえを建築・内装・家具を含めて設計しました。そうすることで、建築・内装・家具の材料を丸太の木取りにプロットすることが可能となり、丸太を最大限有効利用したいえづくりが可能となります。
リモデルハ
008-プロジェクト概要01 コンセプトダイアグラム
リ・モデルハウスは、里山の豊かな資源を有効活用するハードルを、建築家と料理家の知見と技術を通して下げるプロジェクトです。
こちらはリモデルハウスプロジェクトのコンセプトダイアグラムです。過去の里山のくらしを、建築家と料理家が現代技術と知見を活かして、現代的なくらしの価値として解釈することで、新しい里山のくらしを提案します。
地産地消のくらしを、いえづくりと食文化の2軸から考えます。現代技術とし
007-プロジェクトのきっかけと目的04
非日常の贅沢ではなく、日常のくらしの豊かさを体験できる、新しいモデルハウスをつくることに。
そもそも、このプロジェクトの目的は、里山資源の活用をアップデートして、現代的な里山のくらしかたを提案し、里山資源の需要をうみだすことです。
そのために、非日常のオーベルジュという特別な体験ではなく、よりリアルな日常のゆたかな暮らしを体験してもらうことが重要だとかんがえました。
そこで、住宅を建ててモデルル