きらくに使えるフィルムカメラ : RICOH MyPORT ZOOM mini P
こんにちは。
正月に実家に帰ったとき、古いフィルムカメラを発掘しました。
RICOHのコンパクトフィルムカメラ、マイポートズームミニPです。
20年近く放置していたので「どうかなー」と思ったのですが、電池とフィルムを新しくしたら意外としっかり動いたので、感想を書こうと思います。
なおスペックはリコーの公式サイトに載っていました。
38 - 60mmのズームカメラを搭載しながら単焦点並みの小型軽量を実現、というのが無印版マイポートズームミニのうたい文句だったようす。
そこにPの意志が加わることでパノラマ撮影への切り替え機能という一風変わった能力を手に入れたのが本機種です。
外観
公式の説明文によると、見分けかたは角を落とした石ころのようなデザイン らしいです。お可愛い表現ですね。
マイ機はずっと放置されていたので、カメラケースの素材が粘着してしまいました。とれません。
特徴
Pの名が示す通り、ボタンひとつで一本のフィルムに普通の写真とパノラマの写真を混在させながら撮ることができます。こういう謎機能は嫌いじゃないです。
でも、たぶん当時はパノラマ撮影が流行ってたのだと思います。我が家がこのカメラを買ったのも、母が「どうしてもパノラマ撮影をしたい!」とねだったかららしいです。
そんなに使うかなー?
申し訳ないですが今回の記事ではパノラマの作例はありません。
普通の写真に飽きたら試してみようと思います。
撮影スタイル
基本的にすべてお任せオートのカメラなので、細かい調整等はできません。
言い換えれば、とくに何も考えずともキレイなスナップ写真をばしばし撮っていけます。また、そこそこ軽くてコンパクトなので、気軽に持ち運べます。
なので思想的には写ルンですの機能を充実させたようなイメージでしょうか。
わたしはiPhone11を使ってますが、重さやサイズ感はだいたい同じくらいでした(超おおざっぱな感覚)。
たださすがに奥行きはあるので、上着のポケットならすっぽり入りますが、パンツのポケットだとかなりぱんぱんになりそうです。
タイトなジーンズにねじこめば角を落とした石ころのような色落ちが楽しめそうです。
機能
発売が1992年とあって、現代っ子もそこまで不便を感じない程度の機能が備わっていると思いました。
いろいろありますが良いなと思ったのは以下の3点です。
オートフォーカス・自動ストロボ発光
ピントあわせもフラッシュも勝手に判断してやってくれます。
このスイッチをスライドして、ファインダーを開くことで電源が入ります。
被写体に近すぎるときはAFランプが点滅してシャッターを押せません。
また、ストロボランプが赤く点滅しているときはフラッシュが焚かれます。
ストロボ強制ON / OFF
これが本当に助かる!!
スナップを撮っていると、どうしてもフラッシュを焚きたくない場面ってありますからね。
強制的にONにもできるので、雰囲気をつくりたいときにも役立ちます。
あとはいまいち何が起こるのか分かってない「夜景モード」や「TVモード」もあります。TVモードって何だよって感じですが、TV画面をカメラで撮ったときのモアレを防ぐ機能のようです。そんなにTV画面を撮ることあるか?
ズーム機能
最初にも書きましたが、38 - 60mmのズームレンズを搭載しています。
そこまで望遠感があるわけではないですが、単焦点に比べるとやっぱり構図を調整するのが楽です。
クオリティが大きく変わるというよりは、手間がはぶけるという感覚に近いです。でもスナップ撮影にはここが大事ですよね。
あ、あとズームと関係ないですがフィルムは自動巻き取りです。
ご愛嬌なところ
人によってデメリットに感じそうな点を挙げますと、
駆動音がわりとうるさいです。
具体的には、電源ON / OFF時と、ズーム調整時に
ヴィィーーンジヨーー……
ジイイィィー……
というような、アニメに出てくるロボットみたいな鳴き声がします。
不快な音ではないですが、静かなところで使うと
👩 え……なんの音……?
👱♂️ ん……? なんだ……?
と、たぶん間違いなく周りの目を集めることになるのでご注意ください。
作例
最後に作例をお見せします。
使ったフィルムは富士フイルムの SUPERIA PREMIUM 400 です。
とりあえずカメラが無事動いているのか確かめたかったので、2週間くらいかけて一気に撮り切りました。そのなかからいくつかピックアップします。
以上です。
たぶん中古相場もそんなに高くないと思うので、ラフにスナップを撮れるフィルムカメラを探している人は、検討してみてもいいかもしれません。
わたしはフィルムの気分のときは、しばらく写ルンですの代わりにこれを使ってみようと思います。
おわり!
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