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【読書メモ】シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」、デイヴ・アスプリー著

あらゆる投資のなかで、自己投資がもっともリターンが大きいことは世の真理である。スキルや経験はもちろんのこと、自分の健康へも当然投資すべきであると考えており、定期的に運動や食事に関する本を読んでいる。

食事に関する本は数多あり、時代背景や著者の思想によって、健康に良いとされるものが異なっていたり、変わっていくこともある。そのため自分にとって何が適しているのかを常に試行錯誤し、アップデートしていく必要がある。

本書は5年ほど前の、少しトピックになった古い本である。商業的なタイトルの邦訳はさておき、自分の生活に取り入れてみようと思った点もあったので、メモしておこう。


・完全無欠バターコーヒー

MCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)と高品質のバターをコーヒーに混ぜたものを、完全無欠コーヒー(Bulletproof coffee)として、筆者は朝食としている。

バターやオイルを溶かすとミセルという状態に分解され、脂肪をエネルギーに変換するようになる。コーヒーにバターを加えると、抗酸化物質は3・4倍に増える。また良質な油は腹持ちがよく、もたれることもない。

私も試しているが、まず炭水化物を取らないので眠くならず頭が冴え渡り、仕事の生産性もアップした。そして昼になっても飢餓感はない。普段1日1or2食だが、これを実践してから、1日1膳で生活出来ている。食欲は脳でコントロールされるんだと実感。

・炭水化物でなく脂質を摂れ

上記の通り、脂質は健康によく、腹持ちも良い。アボカドやオリーブは完全無欠な健康食。制限すべきは炭水化物(糖質)である。

ちなみに炭水化物を全く摂らないことはよくない。脳が睡眠中に効率よく休むにはブドウ糖が必要なため、炭水化物が足りないと睡眠に悪影響が生じる。睡眠の質を保つには、夕食に(少量の)炭水化物を食べた方が良いとのこと。

糖質制限と一定の断食(ファスティング)は健康に良いというのは、どの食事本や健康本にも書かれている。これは継続していくべきなのだろう。

・その他の雑多tips

あぶった肉は(炭化するまで焼くと)、脂肪の分子が酸化して、体内に炎症を引き起こす要因となる。生で食べられるものは生で食べ、加熱はできるだけ軽くする。ローフードというのが一時流行ったが、こういう理由からなのかな。キャンプでのバーベキューは不健康だそう。焦げた肉は食べるな。

揚げ物のフライ中の高温は、毒性合成物を作り出す。揚げていいことは何もない。

口に入れるものは野菜でも肉でも炭水化物でも拘れ。質に拘れ。安物買いは銭失いだけでなく、健康も損なう。

所感

グラスフェッドバターやコーヒー豆の質など、口に入れるものに徹底的に拘れ!というメッセージが伝わってきた。

もちろんすべてを実践するにはお金も手間もかかるが、シリコンバレーの成功者が15年30万ドルを費やして出した結論なのだから、多少のイニシャルコストは払うべきだろう。またすべてを実践出来ない場合は、今の自分にできることから実践していこう。私も出来ることからコツコツ試して、体調変化を観察している。少しの善い行いが、後々複利となって還ってくると信じているから。

自己投資は目減りしない上に利回りも最高である。若いうちから始めるほど、当然リターンの期間も長くなる。安易な食品広告に惑わされず、自分の健康に毎日投資をしていこう。



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