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●ある餃子バー店主のしくじり●年商2億円の経営者から一転負債1億円を抱えて自己破産●無…

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●ある餃子バー店主のしくじり●年商2億円の経営者から一転負債1億円を抱えて自己破産●無一文から一念発起●餃子の街宇都宮で40万個の餃子を手包み●現在は麦の名産地小山市で【宝石のように美しい餃子】と焼酎が旨い【ぎょうにんべん】を1人で運営●【宝石のように美しい餃子】オンライン販売中

最近の記事

同じ目線

「同じ目線」で会話をすることだけが良いことではないと思っています。 シチュエーションによっては目線を高く持ったり、逆に低く持つと精神衛生上も場の空気も良くなることがあります。 例えば言われのないクレームを受けた場合。 自分に明らかに非があるときは別ですが、全く根拠のないクレームの場合、相手より目線を高く持つことによって、いい意味で話を流すことができます。 簡単に言うと、幼稚園児に何を言われようがなんとも思わないということです。 逆に、これはお客様と会話する時に多いので

    • ご縁

      先日、鹿児島の焼酎蔵の杜氏さんをお招きして【焼酎と餃子のペアリングイベント】をおこないました。 公式LINE友達限定で、お陰様で告知1時間で満席になりました。 その杜氏さんとは仙台に帰省した際、たまたま伺ったお店の方にご紹介していただき繋がることができました。 ちなみにGW明けには僕が鹿児島に伺いアテンドしていただけることになっています。 「人は人でしか磨かれない」 昔そう教えてもらったことがあります。 今僕は世の中的「SDGs」と共に、「心のSDGs」である「恩送り

      • 守るべき物

        会社経営時代「売価」というものは前提にあるもので不変なものという認識がありました。 そこからお客様の満足度を上げ、利益を生み出すにはどうすればいいか。 そこを考えていました。 今にして思います。 それは言い換えると「お客様をなめている行為」だと。 売値を変えないということはつまり、「結局みんな一番の決定基準は金額なんでしょ」と言っているようなものです。 お客様はそんな方ばかりではありません。 言い換えると、そんなお客様ばかり集めていたから僕の会社はたちいかなくなったとさ

        • 本気ですか?

          昔から「社長」になりたいと思っていました。 その時の理由は幼く、「人に指図されたくないから」。 ただ、それが叶って会社を設立した時から倒産するまで、楽しい日を思い出すことは容易です。 約10年間、楽しく終わった日など両手で数えられるほどしかなかったですから。 思い出を悲観しているわけではなく、夢が叶った前と後では「続ける理由」が違ってきました。 「自分以外の誰かのため」という理由に。 あの頃は自分のためのものを買ったり食べたりしたことはほとんどありません。 カッコつけて

        同じ目線

          結局そういうこと

          30歳で起業当時、そこそこの利益が出ていたため僕は完全に調子に乗っていました。 20代の雇われ時代には、必死でおこなっていた地域の企業へのご宴会獲得のための挨拶まわり。 経営者になった途端にパッタリやめてしまいました。 見た目が華やかなイベントやツールにばかり目を向けてしまい、そういったいわゆる「ドブ板営業」はおこなわず。 気がつけば若い方が多い一見様だらけのお店になっていました。 飲食店は一見様だけだと概して「客単価」が上がっていきません。 いわゆる「お試し」的なお客

          結局そういうこと

          縮小

          会社経営時代は店舗数を増やすことが全てでした。 その「拡大」こそが自分の中の正義だったのです。 拡大のメリットってなんでしょう? 新人スタッフが増える分顧客満足は減り、スタッフは管理が行き届かなくなり、資金繰りも難しくなる… 多分メリットは「凄そうに見える」の1点だけなのではないでしょうか? もちろんある程度の規模を超えると社会的に意義のある企業になるとは思います。 ただ、それは本当に大きい規模の話。 年商でいうと少なくとも10億越えからの話なのではないでしょうか。 そ

          応援

          その店を応援したいかどうか。 これはぎょうにんべんをやって感じている「個人の成功」の秘訣と思っています。 会社経営時代は店側から商品を提供しているいわゆる一方通行のサービスで、それにお客様が満足するかしないかを問うてたと思います。 感覚的にですが、今は「相思相愛」を意識しています。 そのために看板もないし、広告もほとんどやりません。 そのほうがお客様がぎょうにんべんの事を調べていただき、それに共感していただいた方がご来店してくれます。 その上で重要視しているのが「応援」

          45歳

          明日3月8日で45歳になります。 男はどれだけ歳を取っても精神的に歳を取らないようで、気力的には20代のままです。 最近自分より若い方とお話しするほうが話が弾むほうが多く、固定観念の強い年上の方よりもよっぽど感受性があり今の世の中の情報に敏感で、とても勉強になります。 そもそも生物の「種」の分野で語ると歳の「若い」種の方が優秀なことは常識です。 そして最近の研究だと歳を取って記憶力が悪くなるというのは一種の都市伝説だということがわかってきました。 つまり体力的には劣

          ブレずに

          3月に入りました。 この時期、飲食店であれば歓送迎会シーズンで忙しくなる時期です。 ぎょうにんべんはあまり関係ありませんが。 ぎょうにんべんは看板はなく、店主1人営業、カウンター10席だけ、コースも飲み放題ももちろんやらず、餃子は混み合ってようがご注文後に手伸ばし手包み。 こんな「変態的」なお店ですので、2次会需要は多少増えますがご宴会シーズンはほとんど関係ありません。 オープンから「一見」様向けの広告はほとんどやらず、初めでいらっしゃるお客様はご紹介か、Instagr

          ブレずに

          結局そういうこと

          会社経営時代、もういよいよ資金繰りがヤバいという時期。 なにか一発逆転はないかと思っていました。 創業時はそれなりにうまく事業が回っていて、会社にもある程度の余裕資金がありました。 その時におこなっていた事は徹底した「守り」。 でも「守り」は現状維持を生み出すだけ。 よく言われる通り「限定維持は後退」です。 お湯に浸かった茹でガエルのように気づかぬうちに資金は減っていき、気づいた時には取り返しのつかないことになっていました。 なにが良かったのかは今となっては分かりませ

          結局そういうこと

          遠くへ行くのか早く行くのか

          アフリカのことわざで 「早く行きたければ1人で行け。遠くに行きたければみんなで行け。」というものがあります。 これって仕事にも通ずるものがあると思います。 僕は昔から仕事において「スピード感」を重要視しています。 それが常に変化する世界とお客様に対応する必要不可欠なことだとも思います。 ただ、大きな事を成し遂げようと思ったら、絶対に1人ではできません。 大きな成功にはそれを支えるチームが必要です。 今は? 言語化が難しいのですが、多分僕は心理的には遠く大きなその成功の

          遠くへ行くのか早く行くのか

          文化をつくる

          「経済をつくるのか、文化をつくるのか」 先日ある方にこう質問されました。 要は現在の大衆に向けたビジネスなのか、今はニッチでも未来に向けたビジネスなのか。 間違いなく僕は後者です。 これと同時に僕の中でモヤッとしてた「恩送り」の輪郭がハッキリしました。 今自由にやらせてもらっている中で、唯一と言っていいほど危機感を感じているのは「子供達の主体性の無さ」です。 恩送りの活動やその他で、子供達と会話する中全ての子供と言っていいほど「自分の意見」がありません。 この世界

          文化をつくる

          本気

          本気は大切。 でもこと私達のような「非日常」空間の商売には、あからさまにその本気を表面に出してはいけない場面も多いと思っています。 会社経営時代、都内のある割烹料理に行ったことがありました。 その女将さんはとても愛嬌のある方で、高級価格帯のお店にも関わらず多くのお客様がいらっしゃっていました。 皆様、女将さんのその愛嬌に癒されており、楽しそうにお話しています。 まだ創業したてでギラギラwしていた若かりし僕も、女将さんに飲食に対する熱い想いを話していました。 女将さんは言

          かっこいいこと

          お金の使い方は人それぞれです。 僕は趣味はハッキリ言って仕事wなのでそこに使うことが多いです。 これはかっこいいことを言うつもりはないのですが、最近はそれに付随して「人のために」お金を使うことに喜びを感じます。 僕が趣味らしい趣味がないこともあるのですが、プレゼントなどはもちろんクラウドファンディングなどで、もう少しで達成するプロジェクトなどに、もし投資可能な額であれば最後の一押しをしたりします。 多分理由は2つ。 ひとつは、その人だったらこれをしたら喜ぶということを

          かっこいいこと

          どちらかというとどちらか

          繋がりが深い人と初見の人、どちらが大切かを選ばなければいけない状況の時、どちらを選択するのが正解なのでしょうか。 会社経営時代、経営不振の打開策として「弁当配達」の事業をはじめようと画策しました。 スタートからブーストをかけようと思い、当時宴会獲得で一定の効果が出ていた「ファックスDM」をおこないました。 専門業者が持っている名簿から近隣の企業へFAXで弁当配達の告知をします。 さらに初回限定で「40%オフ」のクーポンをつけました。 結果は完全にパンク。 予想を遥かに

          どちらかというとどちらか

          そこに価値はあるのか

          先日遅めのお正月休みをいただき、大阪京都方面に行ってきました。 特に京都の夜は京野菜中心のおばんざいを食べようと思い、いわゆる高級店から大衆店まで梯子して廻りました。 どれも繊細な味付けと盛り付けで楽しませてくれたのですが、1番印象に残っているのは最後に行った大衆おばんざいの若い接客スタッフ。 おそらくしっかり自分で味見して思ったであろう感想を、自分なりの言葉で伝えてくれました。 何よりも常に笑顔。 正直高級店の板さんなどは真剣な顔の方が多く、高級店に漂う一種の緊張感

          そこに価値はあるのか