gyoninben

●ある餃子バー店主のしくじり●年商2億円の経営者から一転負債1億円を抱えて自己破産●無…

gyoninben

●ある餃子バー店主のしくじり●年商2億円の経営者から一転負債1億円を抱えて自己破産●無一文から一念発起●餃子の街宇都宮で40万個の餃子を手包み●現在は麦の名産地小山市で【宝石のように美しい餃子】と焼酎が旨い【ぎょうにんべん】を1人で運営●【宝石のように美しい餃子】オンライン販売中

最近の記事

憑依

先日、エンターテイナーとして何か勉強になればと思いある有名なテーマパークに行ってきました。 結果、「お客様側の気持ちに完全になりきる」ことの難しさを痛感しました。 そのパークは内装や演者の演技力などの「ハード面」は素晴らしい。とても勉強になりました。 ただ、サービス業でよく言われる「お逆様の立場になる」ということで言うとちょっと残念というか、自店でも気をつけようと考えるある意味良い学びになりました。 「お客様を置いてけぼりにしない」 お客様は赤ん坊です。 何も知らないこ

    • 能力

      何かトラブルがあった時に人は本性が出ると言います。 飲食店はある意味トラブルの宝庫で、その一瞬一瞬に解決を迫られる側面があります。 僕が手掛けていたお店のひとつに、120席の大箱ダイニングがありました。 大きいだけやはりトラブルも多く起こります。 ある、ご宴会の幹事様と事前にお打ち合わせした際に 「会場を完全禁煙にしたいから灰皿は初めから置かないでほしい」 とのご要望がありました。 当時はまだディナーレストラン業態は喫煙席の方が多かった時代です。 そのご要望を承諾しまし

      • 真裏

        飲食店にはスタンダードの経営セオリーがあります。 多分これはどの業界でもそのようなものがあると思います。 会社経営時代はそのセオリーを守ることが繁盛する要因だと思っていました。 結果、どこを取っても平均点の面白みが無くなっていったのではないかと思っています。 そもそも、まだ何者でもない小さなお店や会社が大手と同じことをしても勝ち目はありません。 大手とは「真逆」をいくことが大切です。 しかしこれを意識しすぎるとトンチンカンなことになってしまいます。 大事なのはその行動に

        • 風穴

          会社経営時代、会社の「ルール」に関してひとつだけやりきったと思えるものがあります。 それは 「小さな風穴でもすぐ埋める」 例えば、弊社には5分前出勤というルールがありました。 これに1秒でも遅れるようであれば烈火の如く叱りました。 スタッフによっては遅れて出社してから 「就業時間に間に合っているのだからいい」 という者もいました。 そんな時は 「今のルールを破る奴は、就業時間に間に合えばいいという「新ルール」もいずれ破る」 と言ったものです。 今でもたまに若い子と話す

          依頼

          僕は人に「お願い」することが昔から下手です。 多分それでスタッフが育たず、会社の弱体化に繋がったのだと思います。 それは人を信用していないのではなく、「結果」を早く求めすぎるのだと思います。 会社で1番、会社のことを考えているのは紛れもなく「経営者」です。 それを強く意識しすぎると自分の行動のスピードを過信するようになります。 ただ最近は、人が行動をする時の原動力は何も「想い」だけでは無いと考えるようになりました。 「好奇心」「面白さ」。 そこにも行動の原動力はあり

          だからと言って

          会社経営時代、晩年は毎日腹が痛かったです。 同様に20代のサラリーマン店長の時代も毎日腹が痛かった思い出があります。 今よりも無駄にギラギラしていて、毎日スタッフにも自分にもキレ散らかしていました。 理想と現実。 そのギャップにとにかくイラついていました。 ただ、あの時ほど自己投資に時間も金も使った時期は無かったと思います。 時代も時代です。 正直あの頃の飲食は「ブラック」もいいところ。 自分の時間なんて月に2、3日です。 その時間は毎回、チェックしておいた都内の

          だからと言って

          行動

          昔はよくスタッフに言っていました。 「楽しいから笑顔になるんじゃない。笑顔でいるから楽しいんだ」 サービスマンだから笑顔でいろ!よりも、こちらのほうが若いスタッフには響きました。 多分なんでも行動が先、感情は後だと思っています。 6年前、なんの知識も無かったのでお手本通りの自己破産をし、本当の「無一文」になりました。 その時から「自分でもう一度店をやる」と思い、結果今こうしています。 あの日からとにかく行動しました。 失うものが無くなったというのも大きかったかもしれ

          ギラギラ

          20代〜30代前半ぐらいまでの仕事のモチベーションは多くの人が往々にして「向上心」だと思います。 僕もそうでした。 そのモチベーションを上げるためによく都内のバブリーな飲食店に足を運んでいました。 できるだけ空中階で都内の夜景が見えるところ。そこを目指してやってやるという強いギラギラ感が湧き上がったものです。 先日、都内に行き、久しぶりにあの頃のようなギラギラした飲食店に行ってみました。 ? 自分でも驚くほどに「景色」が違います。 モチベーションが上がらないということ

          ギラギラ

          同じ目線

          「同じ目線」で会話をすることだけが良いことではないと思っています。 シチュエーションによっては目線を高く持ったり、逆に低く持つと精神衛生上も場の空気も良くなることがあります。 例えば言われのないクレームを受けた場合。 自分に明らかに非があるときは別ですが、全く根拠のないクレームの場合、相手より目線を高く持つことによって、いい意味で話を流すことができます。 簡単に言うと、幼稚園児に何を言われようがなんとも思わないということです。 逆に、これはお客様と会話する時に多いので

          同じ目線

          ご縁

          先日、鹿児島の焼酎蔵の杜氏さんをお招きして【焼酎と餃子のペアリングイベント】をおこないました。 公式LINE友達限定で、お陰様で告知1時間で満席になりました。 その杜氏さんとは仙台に帰省した際、たまたま伺ったお店の方にご紹介していただき繋がることができました。 ちなみにGW明けには僕が鹿児島に伺いアテンドしていただけることになっています。 「人は人でしか磨かれない」 昔そう教えてもらったことがあります。 今僕は世の中的「SDGs」と共に、「心のSDGs」である「恩送り

          守るべき物

          会社経営時代「売価」というものは前提にあるもので不変なものという認識がありました。 そこからお客様の満足度を上げ、利益を生み出すにはどうすればいいか。 そこを考えていました。 今にして思います。 それは言い換えると「お客様をなめている行為」だと。 売値を変えないということはつまり、「結局みんな一番の決定基準は金額なんでしょ」と言っているようなものです。 お客様はそんな方ばかりではありません。 言い換えると、そんなお客様ばかり集めていたから僕の会社はたちいかなくなったとさ

          守るべき物

          本気ですか?

          昔から「社長」になりたいと思っていました。 その時の理由は幼く、「人に指図されたくないから」。 ただ、それが叶って会社を設立した時から倒産するまで、楽しい日を思い出すことは容易です。 約10年間、楽しく終わった日など両手で数えられるほどしかなかったですから。 思い出を悲観しているわけではなく、夢が叶った前と後では「続ける理由」が違ってきました。 「自分以外の誰かのため」という理由に。 あの頃は自分のためのものを買ったり食べたりしたことはほとんどありません。 カッコつけて

          本気ですか?

          結局そういうこと

          30歳で起業当時、そこそこの利益が出ていたため僕は完全に調子に乗っていました。 20代の雇われ時代には、必死でおこなっていた地域の企業へのご宴会獲得のための挨拶まわり。 経営者になった途端にパッタリやめてしまいました。 見た目が華やかなイベントやツールにばかり目を向けてしまい、そういったいわゆる「ドブ板営業」はおこなわず。 気がつけば若い方が多い一見様だらけのお店になっていました。 飲食店は一見様だけだと概して「客単価」が上がっていきません。 いわゆる「お試し」的なお客

          結局そういうこと

          縮小

          会社経営時代は店舗数を増やすことが全てでした。 その「拡大」こそが自分の中の正義だったのです。 拡大のメリットってなんでしょう? 新人スタッフが増える分顧客満足は減り、スタッフは管理が行き届かなくなり、資金繰りも難しくなる… 多分メリットは「凄そうに見える」の1点だけなのではないでしょうか? もちろんある程度の規模を超えると社会的に意義のある企業になるとは思います。 ただ、それは本当に大きい規模の話。 年商でいうと少なくとも10億越えからの話なのではないでしょうか。 そ

          応援

          その店を応援したいかどうか。 これはぎょうにんべんをやって感じている「個人の成功」の秘訣と思っています。 会社経営時代は店側から商品を提供しているいわゆる一方通行のサービスで、それにお客様が満足するかしないかを問うてたと思います。 感覚的にですが、今は「相思相愛」を意識しています。 そのために看板もないし、広告もほとんどやりません。 そのほうがお客様がぎょうにんべんの事を調べていただき、それに共感していただいた方がご来店してくれます。 その上で重要視しているのが「応援」

          45歳

          明日3月8日で45歳になります。 男はどれだけ歳を取っても精神的に歳を取らないようで、気力的には20代のままです。 最近自分より若い方とお話しするほうが話が弾むほうが多く、固定観念の強い年上の方よりもよっぽど感受性があり今の世の中の情報に敏感で、とても勉強になります。 そもそも生物の「種」の分野で語ると歳の「若い」種の方が優秀なことは常識です。 そして最近の研究だと歳を取って記憶力が悪くなるというのは一種の都市伝説だということがわかってきました。 つまり体力的には劣