見出し画像

「桜の印象」・・・多彩なのは桜か?人か?


桜と言う花は、関西と関東で、咲くシチュエーションが違う。
関西では主に卒業式の頃に咲く。

だから、ちょっと寂し気な印象を含んでいて、「散るのが定め」というような言い回しが腑に落ちる。

関東では少し遅く、年によっては入学式に掛かる事もある。
新しい門出を演出する印象だ。散る花も出発・旅立ちのイメージで覚えている人も多いだろう。

桜は場所や時間によって様々な印象を残す。

バスロータリーの中心にある桜が満開だった。
毎年咲くこの桜は美しく、心癒してくれる。

だが、今年は少し違った。その理由は、満開の桜に近い病院で三回目のワクチンを打ち、桜を思いながら副反応が起こらないか待っていたからだろう。

三回ともファイザー。結局、少し腕が痛いだけで、熱も出なかった。
もう一週間になる、桜は一安心の象徴でもあった。

だが、副反応が大きい人もいる。

昨年、一回目・二回目ともにファイザーだった妻は翌日熱を出した。
今年三回目にモデルナを選んだ妻だったが二日目から体が重く、
やはり39度の熱が出た。もう収まってきているが一時は心配だった。

友人に聞くと、F→F→Fより、F→F→Mの方が副反応は多いらしい。

だから、妻の今年の桜の印象は、あまり良くないであろう。

同じ桜なのにこんなにも違った印象になる。

しかし考え直せば、桜の印象が色々と変わるのは決して悪いことではない。

卒業生が見る桜。新入生が見る桜。病院で見る桜。
時期や立場、場所によって、桜の印象は変わって当然なのだ。
その方が、新鮮味があって良いのかもしれない。

「新しい恋をしています」
そう言った若き友人は、先日、彼女と桜を見ている時に告白をし、
今も返事待ちだと言う。
彼の顔に悔いはなかったが、親のような世代なので余計な心配もしてしまう。

恋桜いずれ散るとて咲き乱れ

来年、彼の見る桜はどのような印象になっているのであろうか。

            おわり



#ワクチン #三回目 #発熱 #だるさ #副反応 #FFM #FFF #翌日 #48時間 #桜 #不思議 #謎 #恋 #告白 #返事待ち


ありがとうございます。はげみになります。そしてサポートして頂いたお金は、新作の取材のサポートなどに使わせていただきます。新作をお楽しみにしていてください。よろしくお願いします。