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ハプニングだらけのマルタ留学『ep,2』

小火騒ぎ!!

これはマルタのホテルに滞在していた時の話だ。
一回のレストランで食事を行なっていると、鳴り響く火災報知器。しかしみんな日常のように仕事を続け、その態度にお客である私たちも安心していた。それでも鳴り続く火災報知器。
突然ホテルマンが「外に出ろ!!!!」って叫ぶもんだから、私たちは、戸惑いを隠せないまま外に出た。街全体停電になったり、不安になる私たちに水をくれる商店街のお兄さん。状況が掴めないまま1時間経って、他のホテルのロビーに案内された。

戻れるの!?

私たちに声をかけてくれるホテルのスタッフは、「もう少しで戻れるよ!!」と、火事があったホテルに泊まるなんて日本では、考えられない。
そんなこんなで私たちは普通にカフェに行ったり、Youtubeをみたり、火事騒ぎのホテルに置きっぱなしの荷物のことは忘れ、出かけていた。
火事なんて大丈夫だよ!!!って余裕で笑って、お酒を飲んだりしている。そんな姿をみていると心配ないかもなんて、気持ちが楽になる。

なんでもお祝い!

数時間経って、戻れるようになった。火事の匂いが充満した部屋。ここにきて「ひどい状況」だったのかなって思った。
「泊まりたいなら泊まっていいから。」ってホテルのスタッフは言う。そんな感じでワインで宴をするお客さん。心底すごいなと思っていた。


日本では味わったことない何か。

陽気で、前向きで不安な気持ちなんてないかのように、火事が収まったことを、祝い笑っていた。この日だけでたくさんの人に不安とか心配とかいらないよって教わった気がした。
お水くれたお兄さんも大丈夫って水をくれた。
ホテルのスタッフさんも大丈夫って声をかけてくれた。
泊まってたお客さんも大丈夫ってお酒飲んでた。

みんな心配なんていらないよって笑って私を気にかけてくれた。気づけば、マルタにいるといつもそんな気持ちにさせられていた。
日本に帰ったら私も誰かにそうしてあげるんだ。


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