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ビルドアップにおけるCBの個人戦術

近年ではゴールキックのルールが改訂され、味方の選手がPA内に立ち位置を取れることになったことからビルドアップの重要性が広まっている。そのため多くのチームが後ろから繋ぐという意識を強めている傾向にある。

しかし、ゴールキックのトレンドに伴ってプレスをどんどん進化しておりプレスの強度や精度、鋭さは年々増している印象を受ける。そんな現代サッカーにおいて、昨シーズンに注目を浴びたのがブライトン。日本代表の三笘薫が所属し、イングランドプレミアリーグで戦うブライトンはデゼルビ監督の下『擬似カウンター』と呼ばれる「相手をプレスさせることで前線にスペースを作り、華麗なコンビネーションでプレスを打開し、カウンターのような状況(3vs3など)を作り出すというものだ。戦術への対策スピードは加速し続けており今後も新たな戦術や考え方が生まれていくはずだ。

少し話が逸れたが、ビルドアップの重要性が増している中で相手のプレスの強度や精度も高まっていることもあり、ビルドアップがなかなか上手くいっていないチームが多く存在している現状もある。ビルドアップが上手くいかない原因として様々な問題がある。そもそもの技術レベルが足りていないケースや選手が上手く立ち位置を取れていないケースなど。

そして、特に多いのがCBの個人戦術が落とし込まれていないことだ。CBはビルドアップの土台となる存在でGKを含め彼らからボールが配球される。そのCBのところでビルドアップに躓いてしまう局面は多いのではないだろうか。では、具体的にビルドアップにおいてCBというポジションではどのような個人戦術が必要かまとめていく。

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