見出し画像

ワシは写真を撮らない


最初に結論言うとくな。

ワシ、そもそもカメラ持ってへんねん。
もらいもんのスマホのカメラも、最初から内外両方壊れてて使えんのや。せやからそもそも写真を撮る環境がないねんな。

ただな、実はそれ、建前でもあんねん。

ホンマはワシ、カメラを持ってたとしても写真は撮らへんねん。

それはなんでかって?
今回はそんなお話をしてみよかの。


★★★★★★★★★★★★


昔々の話やけど、ワシにも写真家やカメラマンの人らに憧れを持ってた時期が確かにあったわ。

だって最高やろ?
パシャパシャ写真撮って、お金もらえて、その上たまには美人さんとかアイドルとか、有名な人にも会えるかもしれへん。

しかもその美人さんをやで、正面から堂々と舐めるよにジロジロ見れんねんで。最高やん。そんなん街でやったらホンマに捕まるからな。約得すぎるやん!


・・・なーんて思ってたんやけどな。

実際仕事ってなれば、そんな訳にいかへんことくらいワシも知ってんねん。腕がなけりゃ仕事もなくなるし、何よりそんな気ぃ持ち悪いカメラマンに仕事なんか来るはずないねん。

理想と現実の間には、常に大幅なギャップがあるのも知ってんねん。

何より働くなんてのは、そもそも辛いもんや。いくら好きなもんでも、それが毎日になれば大概きっついもんやで。だいたいワシにも分かってる。


話がズレたな。
何でワシが写真を撮らへんか、やったっけ。
まぁ、その理由は至極簡単やわ。


それは、
『自分が撮った写真を見直す気ぃがない』からや。


普通の人やったら、過去の写真を見直して、過去に浸って過去を懐かしく思い出すこともあるかもしらん。

「この旅行の写真、本当に懐かしいね」
「この頃の私わっかーい! 肌ツヤツヤ!」
「あ、昔の彼氏だ。コイツmaji最低だったのよ~!」

なーんて、昔話に花が咲くことも、
普通ならあるんやろな。


でもな。
みんながみんな、そんな幸せとちゃうんよ。別に過去のことなんか思い出したくない人やって、少数やけど中にはおんねんな。

で、それはワシも同じやねん。

ああ、あん時公園で小学生に殴られたなぁ、とか。
ああ、あん時公園でウ○コ漏らしたなぁ、とか。
ああ、初めて公園で寝た時のワシ、死んだような顔してるわ、とか。

そんなもん、
あらためて見たくないやろがい!!

貧乏人はな、過去になんか縛られへんねん!
思い出したくもない記憶なんざ、写真と一緒に燃してしまえ!

全て燃えぃ!
ワシには過去なんぞ必要ない!

重要なんは今や、ワシは今をダラダラ生きるんや!

な? 
写真なんかいらんやろ?


せやから、
ワシは写真を撮らない。
今までも、そしてこれからも…
ワシは写真を、撮らない。

そこのお兄さん、ワシのnote、オススメやで。えへへへ。 ほれ、さっさとサポートしてんか。ほれ、ほれ!