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202312 応援される人

私は教育業界に従事する会社員だ。

生徒やご家庭からは「先生」と呼ばれているが、社会的には「会社員」である。

会社員であるから、当然「利益(売上)」という概念も存在し、日々その数字は見える化されている。

前職は、その利益の部分を考え行動することこそ正しいと考えていた。


しかし、今の仕事は違う。

利益(売上)も当然大切ながら、お預かりした生徒へ成長や目標達成への「きっかけ」を与えることが肝心である。

ただ、私ができるのはあくまで「きっかけ作り」なのだ。

生徒の成長や目標達成のためには、本人の「意志」と「行動」が重要である。

意志は私たちにはどうしようもないなと感じる。

では、何ができるのか…。


今年強く感じたのは、「行動」を促すことである。


今年の大学入試で、高校三年間一緒に過ごしてきた生徒が関関同立レベルの大学へ総合型選抜入試(旧・AO入試)で合格をした。担当していた生徒が関関同立レベルの大学に総合型選抜で合格するのは2年連続である。


しかし、今年の生徒は新入学からお預かりした生徒。つまり、全日制高校での生活を経験していない。高校生活を部活に費やし成果をあげたり、学校のカリキュラムで地元と連携した探究授業もしていないのである。

だからこそ、きっかけをしっかり掴んで三年間過ごしたことになる。

時には、慶應義塾大学主催の未来構想キャンプに参加したり、またあるときは国会議員さんの事務所でインターンを経験したり、はたまた県議会見学に出かけたり…。

いずれも、私はアドバイスを与えたが「絶対にこれをしろ」など言っていない。

生徒は「自分にとって必要」だと考え行動した結果に過ぎない。


素直な人は応援される。

行動する人は応援される。

信念がある人は応援される。


果たして私はどうだろう。

30代に入り、会社でもバリバリ働いていきたい。

守りに入っていないか?

応援される人になっているだろうか?


生徒の姿から学ばせてもらっている。



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