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創作(小説)に役立つ記事

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noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。
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#マンガ

物語における読者のキャラクターへの愛着と説得力について

はじめまして。 縦スクロールコンテンツの事業に携わっている遠藤と申します。 「推しの子」アニメが最高でしたね。原作はヤングジャンプで最新話まで追いかけていますが、初回90分があまりに良すぎて泣きました。通常アニメ3本分の長さであそこまでやったのは素晴らしすぎる戦略だと思いました。その後、YOASOBIの「アイドル」を改めて聴いて泣きました。歌詞が本当に良すぎる…涙腺が緩い方ではあるものの本当に泣かされ続けました。 ということで、思い至ったのがこの記事のタイトルの考えです。

Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?(後編)

はい、というわけで前回に引き続き「Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?」について考えていきたいと思います。 ザックリ前回のおさらいをしますと、Webtoonの企画を考えるためにはまず「土地勘」を持つ必要がありますよね、ということで「Webtoonとマンガの状況の違い」について解説しました。 まとめると、Webtoonはマンガに比べると未成熟なジャンルで ・市場規模が(まだ)小さい ・配信先が(まだ)少ない ・認知度が(まだ)低い ・ウケるジャンルの幅が(

Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?(前編)

あけましておめでとうございます。 20年勤めた講談社を退職し、今年から「Studio Zoon」でWebtoonに挑戦することになりましたムラマツです。 昨年末、そのことを退職エントリに書いた結果、予想以上の反響で、noteをアップした2日後にはAbemaプライムでEXITさん達と共演しているという超展開。スピードに身体がついていかず口唇ヘルペスができましたが、こんな個人的な話をたくさん読んでいただき、誠にありがとうございました! さて、前回の記事で「マンガ編集者の目線で

「少年ジャンプ」とは何か、なぜヒットを連発できるのか 少年ジャンプ+編集部が語る現在地

こんにちは、クリエイターのためのお金やキャリア、テクノロジーの事例について紹介する媒体「クリエイターエコノミーラボ」編集部です。 今回は、少年ジャンプ+編集部にご協力いただいての記事となります。 Web・アプリの漫画雑誌サービスとして、「ジャンプを超える」ことを掲げ、創刊から約8年の間、運営されてきた「少年ジャンプ+」。 編集部ではよりクリエイターの活躍の場を広げるため、積極的に新しいWebサービスを開発しており、そのための企画「ジャンプアプリ開発コンテスト」(編注:応

(ネタバレなし)『鬼滅の刃』を例に「物語を面白くする技術」を具体的に解説する

『鬼滅の刃』に限らず、多くの方に読まれている作品には、たくさんの「物語を面白くする技術」が使われている。この記事では、『鬼滅の刃』を例に、それがどんな技術なのか、物語制作を一切したことがない人にもわかるように、多くの作品に共通する基本的な部分を解説する。 ====================== 以下は、『鬼滅の刃』の最初の1ページである。 (『鬼滅の刃』第1巻より引用) なぜ、最初の1ページが、このようになっているか、分かるだろうか? なぜ、これが最初に来なけ

漫画家さんに知ってほしい、電子書籍ストアの販売モデルまとめ。

こんにちは! ナンバーナインの執行役員の工藤です。 普段はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」という漫画家さん向けのサービスを運営しております。 私のことは以下のnoteを読んでいただければ何となく伝わるのではないかと思います。 先月より、漫画家さん向けに『ナンバーナイン』の情報を発信すべくnoteをはじめました! ▼先月の活動報告 このnoteは、ナンバーナインを利用してくださる漫画家さんも増え、売上も上がり、仕込んでることやできることが増えてきたので、それをまとめ

ウェブトゥーンネームの作り方

コピンコミュニケーションズジャパン編集長の中河原です。 まだまだ「これ!」という正解がない、歴史の浅いウェブトゥーンについて、私なりの考察や制作に役立つ情報を発信していければと考えておりますのでよろしくお願いします! これからウェブトゥーンを描こうと思っている漫画家さんには必見の内容となっておりますので是非お目通しくださいー! さて、皆さんはウェブトゥーンを描く際、 どのようにしてネームを描いているでしょうか? 縦長のキャンバスにコマ割りを作っていく方法がわからない。。

「作品の価値は作品が語ってくれる」と思ってないか?

企画力とは「意思」である。なんの話かと思ったかもしれない。この記事の本旨は創作やデザインやクリエイティブなことに関わることをしていて、「作品の価値は作品が語ってくれる」「自分の作品が良ければ、自然とそれが評価される」と思っている人に伝えたいことをまとめたものだ。そしてこれは、そうしたある種の思い込みを持っていた過去の自分に向けた言葉でもある。 * 私は前職では広告関係の仕事をしていた。現在では作家のエージェントという、いわゆる出版プロデューサーの仕事をしている。その時に気