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物語における読者のキャラクターへの愛着と説得力について

はじめまして。
縦スクロールコンテンツの事業に携わっている遠藤と申します。
「推しの子」アニメが最高でしたね。原作はヤングジャンプで最新話まで追いかけていますが、初回90分があまりに良すぎて泣きました。通常アニメ3本分の長さであそこまでやったのは素晴らしすぎる戦略だと思いました。その後、YOASOBIの「アイドル」を改めて聴いて泣きました。歌詞が本当に良すぎる…涙腺が緩い方ではあるものの本当に泣かされ続けました。

ということで、思い至ったのがこの記事のタイトルの考えです。
キャラクターの愛着や説得力を持たせる方法ってどんなことかなと思っているのですが以下の二つに分けられると思いました。

※以下、少しだけ色々な作品のネタバレを含むかもしれませんのでお気をつけを

①キャラクターと読者の接触期間の長さ
これは、単純に読者とキャラクターとの接触時間が長ければ長いほど、読者は愛着を持つと思います。特に、主人公など物語の主軸に関わっており、出番が多いということも大事かなと思います。また、キャラクターの成長を読者が感じられるかどうか、ということも重要かと考えています。例えば、ハリーポッターなんかは私がど世代でして、作中の中のキャラクターと一緒に自分の年齢も上がっていったので思い入れが深いです。他にはNARUTOなんかも世代的に長らく一緒に成長していった系の漫画ですね。

ただ、これとは逆で、サザエさんやちびまる子ちゃん、コナンやポケモンのアニメなど普遍だからこそ長らく愛される、という場合もありますので成長は重要な要素とはいえ、一概には言えないと思います。

②圧倒的なキャラクター性
出番は長くないが、愛着が持たれるキャラクターもいると思います。
例えばワンピースにおけるエースやNARUTOでの自来也、それこそ「推しの子」における「アイ」なんかがその類だと思っています。
(余談ですが、NARUTOの自来也はNARUTO全世界キャラクター総選挙で12位でしたね。)
まさに、圧倒的なキャラクター性。主人公にとっての格上の存在。短いながらも読者に好かれるような人間性。短い登場時間ながらも、とても魅力的に描かれています。
これらのキャラクターが魅力的に描かれることで、物語の強度が上がり、キャラクターの行動の動機の説得力がより一層上がっているように思います。

逆にいえば、これらのキャラクターの強さによって読者にとっての主人公の行動の説得力が変わってくるとも思っています。

という感じに色々書いてはみたものの、もっと詳しく物語を分析すると色々あるかもしれません。
元々私は、物語と共にキャラクターや作品への愛着が深まっていくな〜と考えていた派なのですが、実は短時間、短期間でも圧倒的なキャラクター性によって愛着を生み出せるものだな、と思ったこともあり整理してみました。

「推しの子」のアニメの描き方は他にも色々思うところはあるのですが、またどこかで書いてみようかなと思います。

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