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創作(小説)に役立つ記事

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noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。
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#文章

読まれる文章は、文才ではなくテクニックだった。

こんにちは。とらねこです。 昨日大きな地震がありました。震源地は愛媛県でしたが、わたしが住んでる広島まで揺れが伝わりました。 どこで大きな地震が起こるか分かりませんね…。 今回のテーマは、読まれる文章です。 これって、文才がないとダメなんじゃないの...? そう思うかもしれませんが、実は、文才は必要ありません。 じゃぁ、何が必要なのか。 その答えは、次の三つです。 ①不要なことは書かない ②対話形式で書く ③感情を揺さぶる 一つずつ説明をしていきましょう。

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文章で迫力は出せるのか?

偶にはシナリオについて考えておきたい、恒石涼平です。 今日のテーマは「文章で迫力は出せるのか」。 文章主体の作品におけるアクションなどの迫力のあるシーンは鬼門、簡単には書けない部分です。じゃあどうやったら迫力を出せるのか、そこについて自分の考えをまとえめていきます。 《そもそも迫力って何ぞや》「迫力がすごい」だの「迫力のある演技」だの、作品ではよく『迫力』という言葉を聞く。当たり前のように使ってる言葉だけど、その意味や捉え方はどういうものなのか。 ひとまず辞書で調べる

あなたの武器はなにか〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「あなたの武器はなにか」です。 小説における武器とは作品とは武器であり、市場やネットは戦場です。 戦場で自分の武器を使い、読者を倒すのが作者の仕事です。 ところで、小説は以下くらいの要素に分解できます。 文章 登場人物 物語 アイデア テーマ(モチーフ、題材、対象) これらのうち、どこかに攻撃力がない限り、読者を倒すことはできません。 たまには立ち止まって、「自分

読みやすい文章は「デザイン」が優れている

 村上春樹さんや林真理子さん、糸井重里さん、『嫌われる勇気』の古賀史健さん。彼ら彼女らの文章は、スルスルと読める。とっても読みやすい。  その「読みやすさ」の正体ってなんだろう? と考えてみる。  読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に「読みやすそう!」と思える。これは「文章の中身」というよりも「デザイン」に近いのではないかと思う。  漢字とひらがなのバランス、改行の位置、「(会話文)」の割合などを計算し、「ビジュアルとして」読みやすくデザインされているのではない

Q.文章がワンパターンになってしまいます|海猫沢 めろん

新しい日常には慣れてきましたか? ぼくはまったくいつもと変わらず家の中なので古い日常のままですが、世間は新しくなってしまいマスクを強制される毎日です。 こないだひさしぶりにマスクして飛行機とバスにのったら息苦しくてパニック発作が出そうになったので、新しい日常に怒りを覚えているめろん先生ですがぼくは元気です。 それはともかく今月の相談はこちら。 今月の相談者:うとうと(18歳)  執筆歴:3年 ご相談内容:文を書いているとき、言い回しがワンパターンになってしまいます。~してい

的・性・化とは書かない/作家の僕がやっている文章術003

文章が「堅苦しくて分かりにくい」「何を言っているのか分からない」なんて感じることがありませんか。 「的」「性」「化」などの尾語をやまと言葉に変換するだけでも、文章は格段に読みやすくなります。 ここではわかりやすい例を挙げましょう。 「的」「性」「化」を封印する 「的」「性」「化」などは漢語的表現の代表です。 <文例1> 日常的にうっかり使いがちである。 <文例2> 必要性を感じない。 <文例3> 執筆作業を効率化したい。 文例1を書き直してみましょう。 ■ 日

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現時点のあなたはどこにいるのか?/作家の僕がやっている文章術010

決着点から過去をさかのぼらない 例文1を、まずは読んでください。 <例文1> 積もると予報で言っていた雪が気になって積もらないうちにとスーパーに行って夕飯の材料を買ってきたときから、雪が降り出した。 著者が現在いるのは「降り出した」時点です。 「買ってきた」は、過去です。 「気になって」「積もらないうち」はさらに過去です 「言っていた」はさらに、さらに過去です。 作文をする際に、現時点を書くための説明として過去の時点を一文の中に書き出してしまうケースはよく見受

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誰かの文章を好きになるとき。

誰かの書いた文章を好きになるときって どこが好きなんだろうって。 わたしは見たことのない映画の評を 書いていらっしゃった横田創さんの 「天使、まだ手探りしている」 というタイトルの映画評を読んだ時 ひとめぼれした。  壺からでたばかりの焼き立てのパンをトレーごと落として さらにあわててその上から生卵を雨と降らせてしまったアル バイトの女性を慰める言葉なんて、わたしには思いつかない。 そんな冒頭を読んだ時これはわたしの物語かと 思うぐらい、彼女に似ていた。