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滋賀県大津市のびわ湖近く、本の読める小さなカフェ「gururi」のオーナーが綴る、心に…

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滋賀県大津市のびわ湖近く、本の読める小さなカフェ「gururi」のオーナーが綴る、心にあるよしなしごと。[gururi note] by shii 【HP】https://gururi-coffee.com

最近の記事

[gururi note] 軽やかに綴る

秋が来た。やっとやっと、待ち望んでいた秋がやってきた。 夏の間は、頭がくらくらするほどに毎日暑くて、もう二度と涼しくなんてならないんじゃないかと絶望していたけれど、その尋常じゃない暑さも秋の訪れとともにすーっとどこかへ行ってしまった。 やっとやっと、秋がやってきた。 涼しくなると、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋などなど、やっと来た「秋」に浮き足だっているかのように、人々のやりたいことが目白押しになる。 わたしは、このところ、もっぱら「読書の秋」だ。 ある

    • [gururi note] 名刺交換

      名刺。 これまで営業職に就いたことはないので日常的に名刺を交換するという日々を送ったことはなかったのだけれど、何度か名刺のデザインをさせていただいたり、gururiを始めてからはお店を営んでいる者として名刺をいただくこともお渡しすることもあって、名刺に触れる機会がここ数年多くなった。 名刺には、その人の大事な情報が詰まっている。その人自身を表す、と言っても過言ではない。 そして、名刺交換のマナーとして、ただの紙一枚とて「その人の分身」として丁寧に扱うこと、とされていて、

      • [gururi note] わがまま、そのまま

        「お店を始める」ということは「わがままになる」ということだ。 そう、ここ数年で感じている。 わがまま、と言ってしまったら語弊があるだろうか。 でも、たくさんの事柄や物が溢れている世の中で「これは好き。これは嫌」と、ひとつひとつ選んでいく作業を怒涛に繰り返して、日々お店を作っているわけなのだから、語弊も何も、まさにそうだ、と思うのだ。 もちろん、普段の日常生活の中でも多かれ少なかれ自分の意思で何かしらの選択はしているわけだけれども、そんなの比べ物にならないくらい、正直、

        • [gururi note] a new chapter

          3月。終わりと始まりが同時にやってくる季節。gururiにとってもそれは例外ではなく、この3月で4年目を終え、5年目に突入する。 gururiで過ごす1日はあっという間だ。 丸4年とは、そのあっという間を1460日ほど過ごしてきたことになる。こうやってみるとすごい数なのに、なんだかまるで実感がない。 ただ、見方を変えれば、実感がないほどに日々を自分たちの「日常」として平穏に過ごせているということで、沢山のことが変わっていく世の中、改めてその有り難さを身に沁みて感じている

        [gururi note] 軽やかに綴る

          [gururi note] I'm thinking of you

          学生の頃から英語が好きだった。 高校の選択コースも、その後の進路も、就職も、英語に携わりたいと思って決めたくらいに、ずっと英語が好きだった。 「どうして英語が好きなの?」と聞かれる時、自分でも不思議に思う。 小さな頃から英語に触れていたわけでもなく、自分の得意な教科は国語。昔から絵本や本が好きで学校の図書室にも地元の図書館にもよく通っていたし、小さい頃に母が寝る前に読み聞かせをしてくれていたこともあってか、音としての日本語も、言葉としての日本語も、どちらも同じくら大好き

          [gururi note] I'm thinking of you

          [gururi note] 年の瀬

          年の瀬は何かとばたつくのが常だったのだけれど、gururiを始めてから少し落ち着いた年の瀬を迎えられるようになってきた気がする。(毎年恒例になってきた「本の年の瀬」のお陰でもある) でも、考えてみれば、年の瀬だろうが、日常だろうが、流れる時間はどんなときでも同じで、「なんだかばたつく」と思っているのは、単なる思い込みからなのかも知れない。 2023年最後の通常営業日は、とてもgururiらしい、”いつも通り”の1日だった。 持ってきた小説を読んでいる人、手帳に向かってい

          [gururi note] 年の瀬

          [gururi note] したためる

          昔から、手紙を書くのが好きだ。 小さい頃から、話すことよりも書くことの方が性に合っていて、それは大人になった今も変わっていない。悶々と考え込んでしまう時、ぐるぐるとした自分の内を、手帳や紙やノートに思いのまま綴ることが自分の解消法になっている。 そんな自分だから、伝えたいことは、大事なことであればあるほど、伝えたい感情が強ければ強いほど、手紙を書こう、と思ってきた。 手紙を書くことを「手紙をしたためる」とも言うけれど、わたしはその『したためる』という言葉が好きで、なんだ

          [gururi note] したためる

          [gururi note] そこに在る場所

          わたしたちは年に数回、札幌へ帰省する。 9月の初旬の今、今年2度目の帰省中。 札幌はカズさんの生まれ育った故郷であり、 わたしが大人になってすぐの時間を 長く過ごした場所。 家族も、友人もいる、大事な場所。 そんな札幌に、帰ると必ず訪れる場所がある。 ⁡詰めていた息を、 すっと、ふっと、吐くような、 心を覆っている固いものが、 ぽろぽろと、ほろほろと、 ほぐれ落ちるような、 ⁡そんな場所。 ⁡いつでも、何処にいても、 大抵は、がやがやと、ざわざわとしていて、 沢山の

          [gururi note] そこに在る場所

          [gururi note] 燃費

          私は燃費が悪い。 そう気づいたのはここ数年、gururiを始めてからだ。 勤めていた頃は(大学の研究室で事務員をやったり、児童英語講師をやったりしていた)燃費の悪さをそこまで感じたことはなかったし、どちらかというとそつなくこなすタイプだったように記憶していたけれど、今思い返してみれば、その頃から確かに良くはなかったように思う。 燃費が悪い、とはどういうことか。 まず、1日の稼働時間がとても短い。 朝は早起きな方ではない(本当は5時とかに起きて朝活したりしたい)。それ

          [gururi note] 燃費

          [gururi note] ふわふわと揺れる糸に

          思った以上に長くなってしまった前回のnoteの続きを。書こうと思っていたことの半分しか書けなかったので。2022年の振り返りです。(もう3月だけど) この時期になると、毎朝、お店に向かう道中にある小学校の桜の木をついぽやーっと見上げてしまいます。まだまだ寒い日が続いていても、着実に少しずつ膨らんでいく蕾がたくさん枝先に。冬になり葉が落ちて、寒そうな枝になってしまっても、毎年必ずこうやってぽつぽつ小さな蕾をつける木を見ていると、わたしもしゃんとしないとな、という気持ちになって

          [gururi note] ふわふわと揺れる糸に

          [gururi note] 変わらぬこと、変えられること。

          春がやっと来た、と思わせてくれるようなあたたかい日が続いたかと思えば、雪がちらつく寒い日々がまたやってきて、言葉通りの三寒四温を感じている2月。 ずっとほったらかしだったnoteを久々に開いて、昨年や一昨年の記事を読み返していたら、これは2022年もきちんと文章にして残しておかねば、と思い立ち、もう2023年も始まって2カ月が経とうかとしているこのタイミングですが、つれづれと書いています。 気付かされる1年だった20222022年を振り返ったとき、日々を思い起こして全体と

          [gururi note] 変わらぬこと、変えられること。

          はじまったところだけど、まとめを

          こんにちは。しー(ツマ)です。 2022年が始まって、すでに10日も経ちました。時が過ぎるのは早いなあと昨年末も思っていたけれど、年が明けてもやっぱり早いです。 2022年が始まったばかりのところなのですが、昨年の最終日、2021年のまとめをつれづれと手帳に書いていたんです。せっかくなのでnoteでも残しておこうかな、と思い、お正月が終わり日常に戻りつつあるお休みの昼下がり、PCに向かっています。 2021年最後の日に、つれづれと1年を振り返り 今年(2021)は、gu

          はじまったところだけど、まとめを

          きっかけは何になるか、いつくるかわからない

          こんにちは。しー(ツマ)です。 今年は秋が長いのかなぁ、あたたかいままなのかなぁなんて思っていたら、突然寒い風がぴゅーぴゅーと吹き荒れて、慌てて上着を二重にしました。今年もしっかり冬はやってくるみたいです。 やっとやっとやっと先日、わたしたちがお店をやろうと思うきっかけになったと言っても過言ではない、“cafe hinode”さんへ、gururiをオープンしてからやっと(本当にやっと!)お伺いしてきました。 コロナのこともあってなかなか県外へ行けなかったことも相まって、

          きっかけは何になるか、いつくるかわからない

          gururiの日常

          こんばんは。しー(ツマ)です。 お休みの日の夜、しばらく振りにnoteに向かっています。ほんとにしばらく振り。 instagramをカズさん(オット)がこまめに更新してくれてるので(カズさんは筆マメ)、それに甘えてずっと書いておらず…書こう書こうと思って書きかけた文章がいくつか眠っているのですが…(しかも半年以上も眠っている…)一旦それは置いておいて。 とても書きたい、と思ったことがあったので、この気持ちのまま文章をしたためたい気持ちになって、久しぶりにnoteに綴って

          gururiの日常

          「ぐるりとフィルムと日日是好日」

          こんにちは。しー(ツマ)です。  photolabo hibiさんで開催されている吉田朗太くんによるgururiの写真展へ行ってきました。 吉田朗太写真展「ぐるりとフィルムと日日是好日」 想いと、思い出と。少し緊張しながらhibiさんのドアを開けた瞬間、流れてきたあったかい空気感。そして目に入った壁一面に展示されたgururiの写真たち。 もう、それだけですでに胸がいっぱいで。 写真をひとつひとつ見る前からこみ上げるものでうっすらぼやける視界を、こっそりハンカ

          「ぐるりとフィルムと日日是好日」

          ご来店の際のおねがい

          店内ご利用についてわたしたちの思いは、初めてコロナが広がっていった2020年4月に店内営業をお休みしたときの気持ちと少しも変わっていません。 知らない間に大事な家族や友人に自分が原因で…なんてgururiに来てそんな悲しい気持ちになってほしくないし、気をつけすぎるくらいがちょうどいいんじゃないかなと思っています。 慌ただしい毎日の中gururiでほっとするひとときを過ごしてもらえるよう、十二分に気をつけ予防対策をしつつ、夫婦でお待ちしています。

          ご来店の際のおねがい