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インタビューやアンケートの質問設計で大事なポイントと定性調査の人数に関してのまとめ

インタビュー調査は大事なのはわかるけど、どうやればいいの?また何人ぐらいに聞けばいいの?と会社または組織にインタビューを導入しようと思う方はそういった壁にぶつかったりしませんか?そういった壁にぶつかった人のためにこの記事が少しでも役に立てば幸いです。

まず、インタビューをする前に必ずぶつかる壁が2つあります。

①インタビューする人数

②質問設計

顧客視点で「開発」「デザイン」「企画」をする際に、だいたいこの2つの壁にぶつかりこう考える人が多いのではないでしょうか?
「やるのはいいが、果たして何人に聞けば充分なのか」「質問は何をすればいいのか?」
この問題は、上長の承認(予算的な) がある限り受託でも事業会社でも発生すると思っています。
この問題を解決し、最適な人数を割り出せる文献があるのでご紹介します。
(自分も以前の会社でクライアントを説得する際に利用しました)

インタビューする人数を決め方

私が参考にした文献は、ヤコブ・ニールセン博士のユーザーテストを参考にしました。
下記、博士が提唱している計算式です。

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N(1-(1-L)n)
Nはデザイン上のユーザビリティ問題の数であり、Lは1人のユーザーでテストして発見できるユーザビリティ問題が全体に占める割合を示している。数多くのプロジェクトを調査した結果、典型的なLの値は平均して31%であることがわかった。L=31%として曲線を描いてみると、次のようになる。
(U-site参照:https://u-site.jp/alertbox/20000319)

私の場合、ヤコブ・ニールセン博士のユーザービリティー工学の観点で、「5人にインタビューすればユーザービリティ問題の85%が発見できる」という論文の基この提唱されている人数でインタビューをすることが多い。

下記、個人的な見解

前職の実体験ですが、ターゲットの範囲が広い場合は属性毎に分け各属性に3~5人は行わないと85%の問題発見は得られませんでした。(属性=世代セグメントなど)

質問設計の時に大事するべきポイント

前提として、テーマに関連した直接的な考え、感情、行動(Think-Feel-Do-Say)を探るためのポイントになります。

設計時に意識すべきポイント

1)専門用語や業界用語は避ける
2)質問文は簡潔に分かりやすく、短文にする。
3)誘導するような質問文はさける。
4)意味・解釈が複数ある言葉を使わない。回答者を迷わせない。
5)質問文に2つ以上のことを聞くような項目を入れない
6)設問の無駄をなくすために同じ内容の質問を設けない。(言い回し違いも避ける)
7)モレなし、ダブリなし! 選択肢はMECEにする
8)アンケート作成時もターゲット意識する(ペルソナ)
9)質問数を少なくする
10)行動や感情面を知ることが出来る設問を必ず1つは入れる

インタビュー時に意識すべきポイント

1)常に質問時の目的をわすれないようにする
2)まずは相手を知ることを心がける
3)インタビューの流れを意識して、質問の順番を整える(変える)
4)意図を持って「直近」「普段」「最近」を使い分ける
5)回答者の記憶に頼りすぎない

完璧とは言えませんが、私は上記のような人数や設問設計のポイントを意識してインタビューしています。
これからインタビューを始める人や、私と同じようにインタビューをしていて試行錯誤している方の参考になれば幸いです。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。


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