劇中レストラン『gaku』料理監修・INUA トーマス・フレベル シェフ

今週の１１月３日（日）よる９時に第3話の放送を迎える、
日曜劇場『グランメゾン東京』。

レストラン『グランメゾン東京』の
ライバル店『gaku』の料理監修をされている
飯田橋「INUA（イヌア）」のシェフ　トーマス・フレベル氏のインタビューを日曜劇場『グランメゾン東京』公式noteアカウント限定ノーカットでご紹介します！

―撮影に参加して

とても面白かったです。私自身にとってもチームの仲間たちにとっても、毎日働いているINUAという小さな世界から外へ出てこのような場所（ポール・ボキューズさん）で仕事をするのは非常に良い経験で、勉強になりました。今日の撮影の雰囲気が良かったので、今後の撮影も楽しみにしています。

ー自分たちの名前を出すリスクもあると思うが、協力した理由は？

まず、INUAを日本のお客様に知ってもらう良い機会になるのではと思い、協力依頼を受けることにしました。ドラマで扱われる料理はフレンチで私たちのレストランとは異なりますが、それでも8～9割は私たちの創造性を反映させてもらえるということでした。それも参加を決めた大きな理由です。
やはり番組のために、料理や料理の出し方などを変えなければいけないこともありますが、私たちが良いと思うもの、INUAの核の部分は十分に出させていただけたので、良かったと思っています。
加えて、器やカトラリーを作ってくれている工芸家の方々、花を手掛けてくれている花屋さんなど、INUAに協力してくださっている方々の素晴らしさをこの番組を通して披露できるのも魅力でした。

ードラマのスタッフや役者から伝わる情熱

この番組を作るために、レストラン業界を本当に詳しく研究されているということが感じられました。

ーミシュランの存在

私が知る限り、一番歴史のあるレストラン評価の仕組みだと思います。ミシュランと言えば、誰もが知っています。
星をもらえるということは、私たちのレストラン、そして一緒に働いている仲間たちを世界の人に認めてもらえた証になりますし、料理とサービスが常に一定の水準に保たれている証にもなると思います。
誰が調査しているか明かされていませんが、そのような面でも、信頼できる評価の仕組みだと思います。

ー第1話の撮影ではどんなところにこだわって料理を出しましたか？

この季節に入手できる食材をどうしたらうまく生かせるかということを考えました。食材によって、旬やその期間が異なるので、そこをうまく調整して食材を取り入れることを考えました。

ー料理人として大切なもの、心がけていること

常に好奇心を失わないことです。つまり、様々なものや人からインスピレーションを受け続けることです。それによって、新しいものを創り続け、自身も周囲にインスピレーションを与えことができます。それが一番大事だと思います。

ーこのドラマを観た人にどう思ってほしい？

レストラン業界の実態を少しでも知っていただければと思います。私たちが一皿一皿に込める思いやエネルギー、一人一人のお客様への心配り。この業界の担い手たちが仕事にかける情熱や働きぶりを分かっていただければ思います。

ートーマスさんにとって料理とは？

まず、もちろん、私は仕事として料理をしています。この職業を選んだ事情はいろいろとあるのですが、元々シェフになりたかったわけではありませんでした。進路選択の時に選んだのです。
見習い時代、とあるドイツのシェフが書いた本を読みました。彼の60年のシェフ人生について綴った素晴らしい本です。ただその当時はまだ17歳で経験も浅く、さほど感動しなかったのですが、心に響いたことが一つありました。それは、シェフであることによって世界中を旅することができる、ということです。この本の著者ほど有名なシェフになれるとか、経済的に自由になれるとは思わなかったですが、大勢いるシェフの中で少しでも抜きん出ることができれば、このシェフに近いようなことができるだろうと思いました。世界中どこの国でも人は必ず食事をしますし、食事をする人がいればそこには必ずシェフの存在があります。腕のいいシェフになれば、好きなところへ行って、それがどこであっても、シェフとして働いて暮らしていけるのではないかと思いました。シェフになって、これまで様々な場所を旅してきました。そういう意味では、夢が叶ったのかなと思います。また、シェフとして旅をしてきた経験から、訪れる土地の文化を食を通して学ぶのはとても素晴らしい方法だと思っています。

今週の11月3日放送の第3話では、
「グランメゾン東京」と「gaku」が直接対決！？

3話のテーマは”ジビエ”！！
両者渾身のジビエ料理が登場。

今回のお料理も、
トーマス・フレベル シェフがドラマのために考案したお料理です。
お楽しみに。

日曜劇場『グランメゾン東京』