健常者にも満たず。障碍者にも満たず。【ぐら、障害年金もらえねえってよ】
どーも。ぐらです。
私は双極性障害という精神疾患を持っています。
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。(不治)
そんな病気。
正直とてもつらいです。
この病気は自殺率が高いと言われていますが、
「そりゃこんなつらいなら死を選ぶ人もいるわ」と納得出来るくらいつらいです。
でも幸い私は診断前から精神医学や心理学に興味があり本を読み漁っていたため、
「行動療法を行えば症状が緩和される」ことを知っていたため診断後早いうちから様々な行動療法を行っていました。
それが仇になるとは、つゆ知らず…
その甲斐あってか「たまに病気に振り回されるけどまぁまぁ社会生活できる」程度におさえることが出来ています。
自分で言うのもなんですが、これは割とすごいことなのです。
同じ病気の方がどんどん"人間でなくなる(あえてこう言います)"のを幾度となく見てきました。
仕方ないのです。そういう病気なのです。
だから、多少いびつでも自他ともに"人間に見える"レベルを保っているというのはすごいことなんです。
が、そんな私も健常者として見ると底辺以下なワケです。
取るに足らない塵芥。路傍の石。
8時間5連勤出来るような身体ではなく、病気でいっぱいいっぱいだったためなんのスキルもない。
そういうと「いやいやなんか出来たでしょ。甘えだよ」なんて言われてしまうかもだけれど、
「行動療法で人の形を保つのが精いっぱいだった」と胸を張って言えるくらい精いっぱいでした。
でも健常者と肩を並べるなんてとてもとても出来ない。
私が行動療法に費やした時間とお金を自分のスキルアップにまわすことが出来た健常者にはとても敵わない。
"健常者"としては生きられない。
日本はとても素晴らしい国で、そういう人たちを補填するための制度があるのです。自立支援だったり、障害年金だったり。
双極性障害だって、精神障害年金の対象です。
普通に生きるのだってお金が要る。
行動療法で人の形を保つのにももちろんお金が要る。
補填が欲しい。
障碍者はただでさえ収入が低い。
それにも関わらず人間性の維持にもお金がかかる。
もう少し上に登るための資金が必要だ。
だから主治医に精神障害年金の申請を相談しました。
「ぐらさんは、社会生活が問題なく行えるので申請しても却下される可能性が高いと思います。」
なにそれ。
社会生活が問題なく行えるのは時間とお金をかけてやってきたからで。
頑張らない方がよかったということ?
正直今の収入は障害年金で受給される年額より低い。
早めに人間であることを諦めた方がお金もらえた?
なにそれ?
精神疾患と診断されて、実際に病気で苦しんでいても"障碍者"とは認められない。
障碍者への支援は病気の状態が良すぎて満足に受けられず、
健常者の世界には病気が足を引っ張って入れない。
私はどこで生きればいいんでしょうね。
教えてください。
2019.10.25 ぐら
でも諦めないぞ。
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