ゲーセン慕情02 「幼児と暗闇と電子音。」
ゲームセンターに初めて触れたのは何時のことだったか。
間違いなく言える事は私が未就学児童だった昭和50年代半ばには既に私の足はゲームセンターに踏み入れていました。
以前も書いたのですが私は時折死にかかる以外は手のかからない子供で、親の仕事の関係と早熟だった事もあり昼間は一人遊びで時間を過ごす事が多かったのです。
今だったら放置としてちょっと問題になりそうな、または私が意識しないところで配慮が成されていたのかは本題に関係ないのでここでは触れませんが、私が一人で立ち寄る先には既に家庭用ビデオゲームと業務用ビデオゲームが賑やかな音を立てていました。
私の幼い足は迷子かと興味深く見つめてくる大人達をすり抜けてとある場所へ向かっていきます。
そう、あの不良のたまり場と呼ばれる要因となった照明の暗さと、不規則な電子音に混じって人々の歓喜の声が飛び交う雑然とした空気感。普通の人なら避けがちな得体の知れない特殊な空間・・・もしかしたらまだインベーダーハウスと呼ばれていたかも知れない場所・・・ゲームセンターへ。
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<ゲーセン慕情>
幼少期から積み重ねたゲームセンターに向けての想いを語っていきます。
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