ラムアタック(衝角攻撃)だ!
大航海時代位までの装備でしょうか・・・と思っていたら象徴的なものではなく実用品として20世紀初頭頃まで軍船に搭載されていたラム(衝角)。
この辺一般的な知識ではないので周辺の話も含めて補足すると船というものは船体に大穴が開くと浸水、何れは浮力を失い沈没します。また沈没しなくとも乗員を失うと無力化されます。
現代では火砲やミサイルといった遠距離武器が主軸で帆船や手漕ぎ船の時代の様な敵船への切込みは特殊な事情がない限り見ることはないと思います・・・これが何故か未来になるとみんな宇宙服着て突貫する感じになりそうなんですけど(謎)
で、遠距離武器がない時代の船は切り込みや矢を射掛けたり以外にも穂先に敵船を突き破る槍みたいなものを装備して相手の横っ腹に突っ込むことで大穴を開ける戦い方が用いられました。
それが衝角攻撃(ラムアタック)です。
まぁウォーズマンの謎計算スクリュードライバーや鉄砲玉がドスを抱えて身体ごと突っ込むのもラムアタックと言えるかも知れません。
軍事的には一線を退いたラム(衝角)ですが、単に命中させる機会を失っただけであり破壊力自体はかなりのものです。
その為、命中が期待される場所では未だ装備として一線級であり、現在では相手との距離が近い街中でその姿を見ることができます。
銅鑼(ベル)をジャーン♪ジャーン♪♪打ち鳴らして敵船(歩行者)に突っ込むあの仕草は昭和 → 平成 → 令和と時代を経ても変わることがありません。
私も道端で突っ込まれたことがありますが鉄の塊が乗り手の重量と加速度を足して突撃してくるわけですから笑えない威力があります。
その時はカゴと分厚いバイクウェアがクッションになって事なきを得ましたが、あれが写真の衝角装備車とかであれば大怪我をしていたかもしれずでやはりラムアタックの有効性を再確認したわけです。
心配の声より先にカゴが曲がったとか聞こえたのは気の所為。
そういえば車での衝角装備はモヒカンがブームの世紀末なら標準装備だとは思いますが、現代であれば似たものでカンガルーバーというものが一時期流行りましたね。街中にカンガルーいないけど(;´Д`) ハネラレタラ シンジャウ
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