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スルー力(ちから)が高まっている

言葉の意味を間違って捉えている節がありますが、それを認識済で今回は記事を書いていますので御注意ください。

2000年中期位でしょうか?

「スルースキル(力)」という言葉を耳にする様になりました。当時私が人伝に聞かされたのは要は余計なものに惑わされずポテンシャルを高めるという考え方の様でした。

実際はネガティブなアクションに対しての受け流しの技術なのですが、ここでは誤った理解のままで話を進めさせて頂きます。

またメールの話題もフィルタリングや送信ルール等の運用的な手法には触れません。

実際に当時のマネージメント教育でも近い話が取り上げられていたと思います。

実例を挙げるとメール処理の時間を午前の1時間に絞って後はシャットアウトして物事に取り組む・・・みたいな手法です。

確かにポジションによっては日に何百〜何千とメールが届く事もあり、それを真っ正直に処理していたら1日が終わることも確かです。

実際に私も日々押し寄せるメール処理の中でプロジェクトの存亡を左右する情報が砂金拾いかよ!という難易度で紛れていましたのでその対応に常に四苦八苦しておりました。

ですが・・・個人的にこの「スルー力」という教えはあまり良い記憶が無いのですよね。

勿論スルー力の本来の考え方や教え方から見ると問題があるのでは?と思いますのであくまで私が見聞きした範囲の中でのお話です。

冒頭に書きましたが、実際の意味合いとも違ってましたしね。

野球で例えていくなら先ずソロホームランを打つようになった代わりに走者一掃の凄まじいエラーをする人間が増えた事です。


やっちまったー
テヘペロ!


要は個人的な成果が上げやすくなった代わりに最低限成しておかねばならない地味仕事をすっぽかす事が増えた感じですね。特に情報を共有すべきハブ的な位置の人間がこれをやらかすと致命的です。

もう上も下も大騒ぎである

次にスルー力を使わない人間にマシマシで負担が集中する流れになった事です。ファーストが仕事をしないのならライトが毎度全力疾走しつつベースカバーに入らざるを得ません。

カバー出来ているうちは
誰も問題にしない定期

トドメが評価の勘違いです。前述の例を引き継ぐとスルー力勢はパフォーマンスを上げて「個人の活躍」をしますが、非スルー力勢はそのフォローをしつつこれ迄の業務をこなすのでデバフ状態が凄まじい事になります。それを現状がわかっていない上役が評価し、比較される事で溝が生まれ・・・最悪な場合はスルー力勢から「もっとこうした方が良いよ?」とマウントすら取られます(;´Д`) トラレマシタ

仕事を終わらせて
俺と飲みに行った方に
ボーナスアップだ!

今回はあくまでマネージャー的な視点やその下に集うスタッフ的な背景で話を進めていますが、この他者の弛まぬ努力に支えられた状況にフリーライドする的な構図は社会のあちこちで見かけられる事象だと思います。

自分の仕事力が上がった!


と思うときは本当に実力が上がったのか、もしくは他者に見えない仕事を押し付けているのか見直す視点を常に忘れない様にしたいですね(゚∀゚) チョーシニノルト ヤラカシチャウヨネ

それと合わせて自己啓発系の知識の中には純粋に個人の力を伸ばすものと周囲を踏みつけて力を伸ばすものがない混ざっていると思います。やはり社会は競争ですのでここで手法の善悪を語る気はないのですが、少なくとも自分が取り入れた知識がどの系統に属するものかは理解した上で使うべきだと個人的には思う訳です。


<次のお話>

<前のお話>

<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンで唯一ちょっと真面目寄りな話題を扱っています(゚д゚) ニアワナイヨネ


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