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ぐん税ニュースレター -お客様訪問- バックナンバー 2021年1月号

お客様との対談 ~株式会社関口電機製作所~

この記事は2021年1月に発行されたニュースレターvol.17から「お客様訪問」の記事を再編集したものです。最新情報ではなく、掲載当時の内容に基づいておりますので予めご承知おきください。

関口電機製作所はどんな会社?

小林浩一:こんにちは。関口電機さんとは我々の父親同士が若い時に知り合って、昭和39年に会社を設立した時からのお付き合いで55年以上になります。もっと前にニュースレターでご紹介をしたかったのですが、なかなか都合が合わずに今回やっと掲載させていただけることになりました。
関口社長:そうですね。新社屋を建設したら掲載してもらおうと思っていたのですが、なかなか土地の購入がうまくいかず、気がついたらもう4年も経過していました。
小林:早速ですが御社の特徴、経営理念についてお話いただけませんでしょうか。
関口社長:経営理念は将軍の日に一昨年に参加した時にも聞かれたのですが、作っていません。ただ、お客様のニーズに合わせたものを提供することを経営方針としています。特徴としては、やはり従業員がー体となってお客様に貢献するという雰囲気ですね。お客様のニーズに合わせ自社の製品をよりよく使ってもらおうと会社全体で日々試行錯誤を繰り返しています。
製品としては配電盤、キュービクルを主として取り扱っており、関東一円のお客様と主に取引させていただいています。電気工事業者などサブコンの割合がほとんどで、エンドユーザーとの取引はほとんどありません。
小林:配電盤は注文を受けて個別に設計をしているようですが、価格競争が厳しいですね。一方で既製品(汎用品)の配電盤もあるようですが、なぜ個別設計が必要なのですか?
関口社長:既製品の特徴は価格が圧倒的に安いということです。我々も少額な案件に関しては価格で対抗することはできないので既製品を勧めることもあります。でも予算が大きければ、既製品より個別注文した方がお客様のニーズに合ったものができます。

関口社長

小林:現在、特に力を入れていることや今後取り組んでいきたい事を教えてください。
関口社長:お客様が使いやすくて長く使える製品の追及は変わらず求めていきたいと思っています。他にも人材の確保、育成には力を入れていきたいです。リーマンショックの後数年間は採用をしない時期があり、ベテランの方と新人との間で年齢差がかなり空いてしまって苦労しました。そういう経験から、今は景気に関係なく中途、新卒共に積極的に求人を出して採用活動に励んでいます。しかし、最近は採用難でなかなかいい人が集まらず、特に板金の工程での人手不足に頭を抱えています。
小林:どの業界も人手不足が大きな課題ですよね。
関口社長:そうなんです。学校にも毎年求人を出したりHPを必要に応じてリニューアルしたりと工夫を凝らして頑張っているのですがなかなか厳しい
ですね。どうしても3Kのイメージなど持たれる方も多いのですが、安全面には十分配慮して行っていますし、工場内の整理整頓は常に心がけておりますので、有難い事にここ数年事故なくやってこれています。ISO9001も取得済みです。
小林:板金をやる人が居ないというのはどうしてなんでしょうか?他社でも同じようなことを聞いたことがあります。
関口社長:板金は溶接や鉄を切ったり削ったりとか汚れる仕事なので、いわゆる3Kと見られているからでしょうね。弊社では塗装は外注に出していますが、切断や溶接をやっています。

関口社長(左)と小林浩一

今後の目標

小林:では今後の目標についてお聞かせください。
関口社長:おかげさまで50年以上も続けてこられましたが、お客様のニーズに合った製品作りなど、これからも変わらず日々勉強の姿勢で努力していきたいです。自分の代で、あと20年以内に少なくとも倍にしたいなと。そのためには今の工場では手狭なので、高崎市内に土地を探して工場移転をしたいと思っています。工場が大きくなればその分受注もできるようになるし、生産の効率化も可能となります。
小林:10年で倍が基本なので、20年あるなら4倍も目指せますよ!(笑)
関口社長:(笑)頑張りたいですね。そのためには工場建設は必須なので、まずは工場を大きくしてマンパワーを確保して…やることが盛りだくさんですね。営業にも日々頑張ってもらっていて、お客様からの信頼がまた次のお客様への信頼へと繋がって仕事をいただいております。
小林:それは頼もしいですね。優秀な社員がいるというのは会社にとっては非常に大きな強みですよね。
関口社長:はい。高崎には同業他社が多く、競争力が必要なのですが、営業力というのは大きいと思います。同業他社と切磋琢磨しながら我々の存在価値を売り込んでいきたいですね。

工場見学

小林:なるほど。では工場見学を見させて頂きます。ここが資材部ですね。いろいろな部品が入っていますね。
関口社長:これが配電盤です。完成されたものしか見たことないと思い
ますが、中身はこんな感じになっているんです。
小林:たくさんコードがあって、どこがどうなっているのか僕にはわからないです。関口社長も作業されるんですか?
関口社長:昔は、製作も一通りやりましたので作業できます。資格も持っていますよ(笑)。

小林:こちらはキュービクルですか。ロッカーくらいのサイズを想像していたのですが、随分と大きいのですね。
関口社長:そうですね。大きいものは、工場内にトラックが入れるようになっていて完成品はクレーンで吊り上げて運んでいます。大きくて場所をとるので早く新しく工場が欲しいところですね。

関口社長:このドアの向こうは板金部です。これは板金前の材料です。この材料を切断して溶接して箱型にします。その後で塗装は外注に出します。
小林:なるほど。さきほど話に出てきた人手不足が課題の板金ですね。
関口社長:工場建設を進めながら人材確保も意欲的に進めていきます。
小林:社長のお人柄と従業員の熱意が伝わってきますね。では本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

社名:株式会社関口電機製作所
住所:群馬県高崎市上佐野町753の2番地
業種:電気機器製造(配電盤)
設立:昭和39年4月
売上高:7億円
社員数:30名
昭和36年5月に関口延木氏が群馬県高崎市で創業し、昭和39年4月に法人を設立した。平成20年に関口正延氏が2代目社長として就任した。創業以来50余年の実績の中で培われた知識と経験を用いて、設計から板金·組み立て·検査まで一貫して製造を行っている。

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