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《14》【読書感想】ナナメの夕暮れ(若林正恭)

こんにちは、田中梓です😃
今日はビジネス書ではなく、エッセイの感想を書きます。

読んだのは若林正恭さんの「ナナメの夕暮れ」。

若林さんといえば、言わずと知れた超売れっ子芸人で、オードリーのツッコミ担当です。

今でこそ大人気ですが、オードリーが売れ始めた頃は“春日”と“春日じゃない方”というように、あまり目立っていませんでした。

そして、女の子苦手芸人・人見知り芸人などの幅広い肩書きも持っていました笑

大人になりたい自分へ、自分がゴーサインを出せる本

この「ナナメの夕暮れ」は、2015年から2018年の約3年分の雑誌に連載したエッセイを元に綴られています。

過去から現在にかけての若林さんの心情の変化を汲み取るのが楽しい本だと感じました。

若林さんの子供の頃から20代は、どちらかというと捻くれていたり、「何でこんなこと気にするの?」ということを気にしまくっていたりと、結構面倒なポイントが多いなと思います笑

現在では、ゴルフはおじさん臭いからやだ、自分探しなんてバカバカしいなど、今まで避けてきた道を歩むようになったという若林さん。

積極的にコミュニケーションをとり、活動範囲を広げていくと「人見知りの若林さんを信じていたのに残念です」というファンレターを貰ったそうです。

それに対しての若林さんの想いがコチラ。

人見知りのままでいようと努力する人間などいない。もし、言い訳として必要だという人は一生人見知りを大事に抱えていればいい。

ナナメの夕暮れ(若林正恭)

私も10代の頃は、友達や仲間が多い人が苦手で、深く狭い人間関係を大事にする自分を大事にしていました。

今思うと、友達が多く信頼されている人が羨ましいだけでしたが、「大勢とつるむと人間関係が薄くなる」といちゃもんを付けて、そうなれない自分を正当化していました。

現在はできるだけ多くの人たちと関わって、遊びも仕事もできる仲間が欲しいと素直に感じられるようになり、自分から知らない人にも話しかけるようにしています。

友達が多く明るい人を非難する側から肯定側になる瞬間は少し恥ずかしいですが、過去の自分が作った恥ずかしさを乗り越えることが大人への道ではないでしょうか?

過去の自分の捻くれは切っても切れないものではなく、あくまでも自分が自分の意思で言い訳として抱えているもの。

この本を読んだとき、過去の自分より未来の自分を大切にしようと感じました。

本当は幼稚な考えを捨てて大人になりたい自分へ、自分がゴーサインを出すきっかけになると思います。

肩の力を抜いて、喫茶店などでゆったり読むことをおすすめします。

ここまで読んでいただきありがとうございました😊
今後ともよろしくお願いします✨

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