《272》【読書感想】体にいい食べ物はなぜコロコロ変わるのか(畑中三応子)
こんにちは、田中梓です😃
食に関するライティングにくわえ、様々な分野のリサーチがメインの仕事となった私にとって、この『体にいい食べ物はなぜコロコロ変わるのか』というタイトルは魅力的ですぐに購入しました。
このタイトルで問われているように、食べ物に関する健康情報はあっという間に変化していきますよね。昨日までは神様のようにあがめられていた食品が、唐突に毒物のような扱いを受けることもあります。
食べ物の情報の歴史をさかのぼって学べる本でした。
食べ物の健康情報にはサイクルがある
この本を読んで思ったのは、食べ物の健康情報にはサイクルがあるということです。
①影響力がある人が、ある食品が体にいいと公表する
②反対派が証拠を集めて、その情報を覆す
③別の食品に興味が流れ、またしても①②を繰り返す
牛乳・白米・サプリメント・エナジードリンクなど、今でも健康に対して賛否両論があるでしょう。
食品はあくまでも食品であって、万能薬ではありません。
それにもかかわらず、まるで「これさえ食べれば絶対に健康になれる!」という風潮が何度も起こってきたとのことです。
インターネットどころかテレビも無いような時代では、情報源が限られており、一度情報が流れてきたら疑う余地がありません。
しかし、本当に気を付けなければならないのは、情報もツールもありふれている昨今だと思います。
メディアは自社商品を選んでもらえるようにアピールしたり、流行りの食品を作る準備をしたりします。
マーケティングやブランディングとしては当然のことながら、中には「本当にその情報は正しいのか?」と疑うものも少なくありません。
私が意外だと思っているのは、有名人でない方の「〇〇だけを食べ続けていたら10キロ痩せて肌もきれいになった」というSNSの投稿が何千・何万ものユーザに拡散されていることです。
テレビや雑誌などの情報の鵜呑みに注意し続けた結果、ふとした何気ない個人の発信の方が説得力が高くなっているのかもしれませんね。
どれだけ時代が流れても健康・ダイエットは万人受けするテーマなので、両者に大きく関わっている食べ物は、今後はより情報が増えていくと思います。
摂取量は適切か・その食品しか食べていないということはないか・食べ物以外の健康に関する要因はないかなど、背景も合わせて、自分の頭で考える力が必要になるでしょう。
良い情報にも悪い情報にも踊らされず、自分で判断する力を付けていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました😊
今後ともよろしくお願いいたします✨
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