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通貨について考えてみよう(質問編)

そもそも「お金」とは、どのようなものなのか?と言う問いに対して、上手く説明できるだろうか?複式簿記を使って、一緒に考えていただきたい。そうすれば、壮大なる「勘違い」が見えてくると思うのです。簡単に回答するのはちょっと控えて、時間が経過してから、私なりの解答編を更新したいと思います。

では、始めましょう。

問1. 八百屋さんで、100円のリンゴを買いました。八百屋さん、お客さんの立場で、仕訳をしてみましょう。

【八百屋】 借方? 貸方?  【お客】  借方? 貸方?


問2 八百屋さんから銀行に代わりました。
お客さんが、銀行に行って、現金100円を窓口で「お宅の銀行で、新しく口座を作りたい」と言って、預金通帳を作ってもらいました。これを仕訳してみましょう。

【銀行】 借方? 貸方?  【お客】 借方? 貸方?


問3 今度は取り扱う量が変わります。100円から一千万円です。
お客が中古のマンションを買うことを決めました。そこで銀行に一千万円の融資を申し込んだところ、無事審査は通り、融資が決定しました。この場合の仕訳をしてみましょう。

【銀行】 借方? 貸方?  【お客】  借方? 貸方?

問2、問3から、我々はどういうことを勘違いしていると思いますか?



問4 さあ、いよいよ「国の借金」と呼ばれる「国債」ついての取引です。
取引は、以下のような4者のような取引となります。4者の仕訳を考えてください。順序は以下のようになります。ちなみに、取引額は全て百万円とします。

① 政府が国債を発行し、銀行Bが引き受けることにしました。銀行Bは、日銀を通じて、その代金百万円を支払います。(図内の赤矢印)

②  銀行Bから手に入れた百万円で、企業Aから公用車として百万円の軽自動車を購入することにしました。政府は、日銀、銀行Bを通じて、企業Aへ百万円を支払います。(図内の青矢印)

【政府】 借方? 貸方?  【日本銀行】  借方? 貸方?
【企業A】 借方? 貸方?  【銀行B】  借方? 貸方?

ここでは、銀行Bの仕訳が重要です。銀行Bの仕訳は、どうなっているでしょうか?


問5 そして、国債が償還(定期預金でいうところの満期)が来ました。銀行Bが返済を受けることとなります。銀行Bは、どんな形で返済することを希望しているでしょうか?

設問は以上です。

ぜひ、メディアの皆さんにも、読んでいただきたいものです。




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