「せっかく休みが取れて京都に来たのに上司から電話がかかってきた」というグチについて考える

「せっかく休みが取れて京都に来たのに上司から電話がかかってきた」

書いたグチコレクター：ツカ

日常を離れ、やってきた京都。そうやって久々の休暇を満喫しているところに上司からどうでもいい様なことで呼び出され、すっかり日常に引き戻されてふてくされる。そう珍しいことではあるまい。こんな体験の一因は間違いなく携帯電話にある。この便利な相棒はいまや生活になくてはならないものだが、同時にこれがある限りどこにいようと私たちは常に日常につなぎとめられている。便利だが、厄介な鎖である。
しかしもっと厄介なのは、嫌なのに電話に出てしまう私たちの心に違いない。出なきゃいいのにということはわかっている。しかし出なかった結果何があるかわからない。面倒事になるくらいなら、と思って嫌々でもつい電話に出てしまう。
このグチを通して感じる「便利さが苦しみを生む」という気づきは、慌ただしい日常においては得難いものである。私たちはこの便利な世の中で、ますます苦しくなっていく。

◆出典グチ
「せっかく休みが取れて京都に来たのに上司から電話がかかってきた」（20代女性）