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「履歴書の顔で判断してほしくない」というグチについて考える

「履歴書の顔で判断してほしくない」

書いたグチコレクター:ツカ


「厳正なる選考の結果、残念ながら採用を見送りましたことをご通知いたします」そんな知らせをゴミ箱に投げ込んで、手元の履歴書に目を落とす。一体何がマズかったのか。志望理由か、経歴か。そんなとき、右上に張り付けた写真に目がとまる。中には見慣れた自分の顔。顔か。顔のせいならしかたない。

外見は自分の一部でありながらも自分の力が及ばない。どんなに整えようとそこには厳然とした差が存在してしまう。このグチは、そんなどうしようもないところで自分を見ないでほしいというものだ。確かに正論である。
だが同時に、どうして確かめようもないのに外見のせいだと思ったのだろうか。「どうしようもない部分」を悪者にして、「自分」を守ろうとする心の働きなのかもしれない。しかし、肉体を悪者にしてしまうようなこの心が自分でいいのだろうか。肉体は自分ではないのだろうか。そんな尊い気付きで満ちている。

◆出典グチ
「履歴書の顔で判断してほしくない」(10代女性)


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