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No.15 旅人から見るグアテマラ

このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。

↓グアテマラってどこ?と思った方はこちらから↓

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初めまして、旅人として中南米を縦断している、りゅうやといいます。

「ちゃんちーとす」という名前でYoutube活動もしており、メンバーと旅をしながら中南米各地の魅力や情報を発信しております。旅を始める以前は、グアテマラ近隣国のニカラグアに日本国大使館員として働きながら3年間住んでおりました。

私がグアテマラを訪れたのは、2016年の一人旅の際と2019年のちゃんちーとす中南米旅の際の2回で、合計滞在期間は20日ほどです。そのため、これまでブログリレーを繋げてきてくださった方々ほどグアテマラについて熟知はしておりませんが、今回は私なりに旅人目線で執筆させていただこうと思います。


初めてグアテマラを訪れた時、近隣国に住んでいたこともあり、国の様子にさほど違いはないだろうと思っていました。しかし、入国してすぐに先住民族の衣装を着ている女性の多さに驚きました。

私が当時住んでいたニカラグアも、グアテマラと同じマヤ系の先住民族がいますが、民族衣装を着ている姿は日常生活ではほぼ見ることがありません。しかし、グアテマラの首都の空港に到着した瞬間、カラフルな民族衣装を身に纏った女性たちを目にしたのです。調べてみると、マヤの文化が根強く残っており、全体人口の約40%を先住民系民族が占めるそうです。地方の村でもない首都でもこれだけ目に見える先住民の方達を目にしたのは驚きでした。

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国内に数多くいる先住民族ですが、中には日本の文化を彷彿させる、おもしろい民族もいました。ケツァルテナンゴ県のスニル地方にいるキチェ族です。キチェ族の数は非常に多く、グアテマラのあらゆる地域で暮らしているそうですが、この地方にいるキチェ族は日本人のような温泉に入る文化を持っているそうです。

スニルの町は温泉街になっていて、数十メートル歩くとすぐに別の温泉が姿を現わすほどです。驚いたのはその利用頻度で、現地の方に話を聞くと週に4、5回は温泉を利用するそう。洗濯物も温泉の脇に設置された洗濯場で、同じお湯を使って行います。日本人を超えるほど温泉文化が根付いた興味深い先住民族でした。

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一人旅で訪れた際には、古代マヤ遺跡で最大規模を誇るグアテマラの有名観光地“ティカル遺跡“にも訪れました。ティカル遺跡は、遺跡としての文化遺産と熱帯雨林の自然遺産の両方を兼ね揃えた、世界的にも珍しい世界複合遺産で、世界中から多くの観光客が訪れます。“ティカル遺跡“については、グアテマラブログリレーNo.13の松久さんが詳しく書かれているので、興味がある方はそちらをご参照ください。

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私は首都のグアテマラシティから、20人乗り程度の小さなセスナ機で北部のフローレスという地域まで行き、そこを拠点として行動していたのですが、同じようなルートで観光する方がたくさんおり、その一箇所の観光だけでも世界中の人たちと仲良くなりました。こういった出会いもまた、一人旅の大きな魅力です。またグアテマラは、初心者向けのスペイン語教室が多いことでも知られています。そのため、中南米旅の1カ国目に訪れて、スペイン語を学んでから他国に行く旅人も多いので、そういった面でもオススメな国です。

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また、他ブログでも触れられているとおり、グアテマラは貧困問題も抱えていて、ストリートチルドレンや家族と離れて暮らすことを余儀なくされた子供たちがたくさんいます。旅の中では、そんな子供たちが集まる施設で洋服を寄付するボランティア活動もしました。千葉県にある古着屋さんの協力のもと、提供していただいた古着をグアテマラまで運び、この活動をしたところ、子供たちの心からの笑顔を見ることができ、主催側も幸せなWIN WINのイベントになりました。仕事で住んでいる期間ではなく、旅の途中でこういった企画ができたこともすごく新鮮でしたし感動もあり、NGO等の団体だけではなく、個人でのこういった活動も広がっていったらいいなぁと思いました。(以下動画参照)

グアテマラでの旅の動画もYOUTUBE「ちゃんちーとす」で投稿しておりますので、興味がある方はぜひ見てみてください。もちろん、グアテマラには動画や記事だけでは伝えきれない多くの魅力がありますので、機会があればぜひ実際に訪れてみて、自分の肌で最高の雰囲気を感じてみてください。

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「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」の詳細はこちら↓

グアテマラを、そしてそこに暮らす人々を応援したい!という方は、ぜひクラウドファンディングページ(日本語の説明あり)をのぞいてみてください。US5ドルからご寄付いただけます。

このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓

次回は、子供の就学支援・女性の生活自立支援をしている「青い空の会」代表の白石さんが活動についてお話ししてくれます。お楽しみに!

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